☆ペコの月面宙返り☆

音楽と日々の日常を。
朽ち果てるよりも燃え尽きた方がいい。
渇いた現実に打ち鳴らすは諸行無常の響きかな。。。

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荒ぶる吹雪の逆巻くなかに

2007年01月14日 13時45分03秒 | 諸行無常の響きかな
五郎丸がコンバージョン成功。
その瞬間、ノーサイド。
飛び上がる関東学院の選手達。
崩れ落ちる早稲田の選手達。
背番号15がゆっくりと自陣の仲間のとこへ。
歓喜の関東学院。
燃え尽きた早稲田。

26-33

後、ワントライだった。
後、五分プレー出来たら。
タラレバはスポーツで考えちゃいけないが、
そう思ってしまう。
もう少し、見たかった。
彼らを、アカクロを、東条組を。

三年連続の「荒ぶる」へ向けた戦い。
史上二校目の三連覇へ。
ワントライ届かなかった。
重圧なのか。
早稲田は早稲田じゃなかった。

開始直前、陣地が変わった。
国立はかなりの風で、開始当時は太陽も出ていたから、
え?!どうして陣地変わるんだろう?
そんな、思い。
戸惑い、動揺。
思えば、この一瞬の不協和音が80分ずっとピッチにはあったんだろう。

曽我部のキックはことごとくミスを犯し、
ラックからの矢富の球出しも何かがおかしい。
早く出ないボール。
出ても、陣地を回復出来ないキック。
完全に歯車の狂ったラインアウト。
挙句ターンオーバーからのトライを許す。

ラックからのターンオーバーでトドメをさされたロスタイム。
曽我部のタックルは宙に舞い、
五郎丸の突進も及ばず。
トライの後に叩きつけられたボール。
優勝を確信した喜びなのか、
早稲田の不甲斐なさへの檄なのか。

しっかりしろよ!
落ち着けよ!
お前ら王者じゃないのか!

そんなメッセージがあのパフォーマンスにはあったんじゃないか?
一度、狂った歯車を完全に修正出来ないまま。
自分達の力を完全に出せないまま。
王者・早稲田は決勝で散った。
いや、散ったと言えば格好いいが、
完全な不完全燃焼だ。
燃えきれず、
火すらつかないままに、
時間は過ぎて、
彼らは終わったんだ。

41分、東条がOUT。
ここで、終わっていたのかもしれない。
主将なき早稲田はもう、バラバラだった。
個々の輝きを放つ事で王者らしいラグビーをしようとしたが、
関東学院はその上をいくチーム力と強さで、早稲田を圧倒した。
それだけの、事なんだけど。

関東学院は優勝に値するチームであり、
早稲田は三連覇の王者にふさわしいチームじゃなかった。

四年間、ありがとう。
スターバックスの華麗なプレーは忘れないし、
キングのパスの綺麗な弾道は今も鮮明に思い出せる。
矢富のボール捌き、今村の突進。
五郎丸の突破、局面打開力。
走れるフォワード、巧みなスクラム。
豊田を中心に完成されたラインアウト。
その全てが美しかった。

もう、ライン際を独走する首藤や、
二トライをあげ、最後の最後に華やかな
バックスの強さを見せてくれた菅野。
誰よりも早く球を出す矢富も、
その球を受け、ピッチに虹をかけるキング・曽我部も、
猪突猛進、馬の如き爆発力、確実なゲインの今村も、
主将の東条も、
みんないなくなっちゃう。
この東条組に残っているのは日本選手権だけ。
勝って、勝って勝ち続けて、
最後まで見ていたい。
見せて欲しい。

早稲田を、最強のアカクロを!

もう、守るものはないんだから、
自由に存分に。
悔いの無いように最後まで。

感動を、ありがとう。
勝負の怖さを教えてくれて、ありがとう。
二年生、三年生と優勝してきて、
最後、四年生で勝てなかったけど、
学生相手に勝ち続けた早稲田のラグビーは最高だった。
僕はいつまでも、そのVTRを眺め、
いつ見ても新鮮な感動を覚えるでしょう。
楕円球が見せた青春に、ただ拍手を送りたい。

四年間、お疲れ様。




試合後、歩み寄る仲間の手を振り解き、立ちすくむ矢富の姿に、
全てを出し切ったのか、どうなのか、
不敵な表情でピッチを眺める曽我部の姿に、
感動を隠せなかった。

震える寒さの国立で「荒ぶる」を、
歌って欲しかった。
歌わせてあげたかったな。
本当に感動した時は言葉は出なくて、
涙も超えた何もいえないものがこみ上げるという事。
学んだ日でした。




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5 コメント

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鎮魂歌 (気泡亭吐雲)
2007-01-14 17:58:29
敗れたワセダへ贈る鎮魂歌にこころが動かされました。不完全燃焼と言われればそのとおりでしょうし3連覇へのプレッシャーに金縛りに
鎮魂歌 (気泡)
2007-01-14 18:07:12
 敗れたワセダへ贈る鎮魂歌に心うたれました。不完全燃焼といわれればそうかもしれないし、3連覇のプレッシャーに金縛りにあった、といわれればそれにもうなづくだけでしょう。しかしここは、王者ワセダを倒したカントーの敢闘精神と一貫した作戦・戦略に祝福と賞賛の言葉を贈りたい。
 貴兄のような感受性豊かなファンがいることこそワセダラグビーの真骨頂ともいえるものでしょう。
 今シーズンこそ敗れはしましたが敗れたことで来季のモチベーションが高まったことに希望をつなぎたい。
 敗れることもときには必要なのだ、ということを学びたい。
気泡さんへ (PECO)
2007-01-15 11:11:51
素敵なコメントありがとうございます。
鎮魂歌を作る気はなかったんですけど(笑)、
結果的にそういった文章になっていて、
心うたれていただけたなら嬉しいです。

不完全燃焼なんでしょうか?重圧なんでしょうか?
真の王者・関東学院に対する畏怖が早大フィフティーンを凍りつかせたのかもしれないですね。
カントーのハングリーさというか。

6年前、こんなにカントーに勝てるなんて誰も思ってなかったはずです。あの頃の気持ち、カントーの強さ、怖さ。
それが、全部出たんでしょう。

感受性豊かなんでしょうか?(笑)
でも、ありがとうございます。
昔からラグビーの記事は結構書いてまして、
なかなか早稲田ラグビーは人生に通じるものがありますよね?
最後はノーサイド。
この精神、好きです。

この敗戦を胸に、2月秩父宮!
最強の早稲田のラスト、
そして新たな早稲田の芽生え
を見届けないと!

お礼 (ゆき)
2007-02-12 22:13:36
遅ればせながら…。
このプログを見ると泣きそうになります。
あの日が甦ってくるようで。

不完全燃焼。
ホント、悲しいかなこの言葉にうなずいてしまいます。

私はこの日、国立にいました。(大阪からはるばる)
家に帰ってから、なんとも言えない喪失感のようなものを抱きながら、決勝戦に関しての記事を探していた時、これに出会いました。

「やっぱりあれは感動だったんだ。」ー最初に思ったのはこれでした。敗者に対して感動ーっておかしいんじゃないかとどこかで否定していたんです。
でもあの日、私は確かに早稲田の姿を見て心が震えていたんです。しばらく自分の気持ちが上手く言葉に表せず、なかなか整理できずにいたので救われました…。
ありがとうございました。

そして。こんなにも人の心を動かし、時に癒してくれた早稲田ラグビーにホント感謝ですね。
権上組にも期待したいと思います。

ゆきさんへ (PECO)
2007-02-13 10:10:49
こちらこそ本当にお礼が言いたいです。
素敵なコメントありがとうございます。

僕もあの試合は今でも泣きますね。
曽我部のパスがインターセプトされたり、
ラックを制圧されたり。
そんな中一人ライン際を駆け抜けた菅野。
敗戦でこそあれ、菅野はすごかった。
一般入試と聞いて驚きです。
でも、カントーの朝見くんもすごかったですね。

大阪から国立ですか。
早稲田の力、アカクロの力ですね。
あなたが読んでくれた事、とても嬉しいです。

ラグビー、特に学生の試合では精神的なもの、
その時の集中力が試合に影響しますね。番狂わせが
少ないのがラグビーと言われていますが、
何が起こるかわからない、それが
早慶、早明の歴史ならば、
大学選手権の決勝ならば。
だから、早稲田のラグビー、大学ラグビーは
面白いんですね。


早稲田ラグビーに感謝。本当に感謝です。
権上組の覇権奪回に期待しましょう。
その時は国立で共に「荒ぶる」を
轟かせましょう!



今年はワールドカップ。
楽しみですね!

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