新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

大谷翔平に思う

2017-12-11 08:43:43 | コラム
異国に行って野球だけやっていれば良いものではない:

大谷翔平がLA Angels と契約したと大騒ぎである。余談であるがいきなり英語の講釈だ。Angelは「エンジェル」ではない。どの辞書を見ても発音記号は「エインジェル」となっているのだが。ソーシア監督も彼を two way で使うと言っていた。二刀流などという奇っ怪な表現よりも遙かにマシで意味が解りやすいと思った。

何度でも同じ事を言うが、大谷君がただ単に米国に行って野球だけをやることにはならないのだ。主にやることは我が国でもやって来た野球とほぼ同じbaseballだが、アメリカとはそれだけやっていては暮らしていける世界ではないのだ。言うまでもないことで、そこには歴然とした文化の違いがあるのだ。文化、即ちcultureとは「ある集団の言語・風俗・習慣に加えて思考体系までを言う」と思っていて貰いたい。

その異文化の世界の中に入っていくのだということを忘れてはならないのだ。しかも、アメリカのMLBは既に南米系の者が主流になっていると言っても過言ではないほどヒスパニックの世界になっている。その状態を私はずっと以前に「身体能力を強調する質の低い野球」と形容したほどだ。即ち、英語を何とかすればやっていける環境ではないように思えるのだ。

先ずは、勿論英語を何とかせねばなるまいが、恐らく彼には通訳がつくのだろうと思う。その通訳さんがどれほど英語を理解しているか知らないが、他人を介して意見を交換しているようでは、カタカナ語に言う「コミュニケーションが取れるか」どうかは疑問である。少なくとも、我が国のNPBのテイームが使っている通訳さんたちの英語力は・・・なのだと思うが。

その先に控えているのが文化の相違だろう。私はその違いを真に認識し理解して対応できるようになるまでに、恥ずかしながら10年を要してしまった。それも、自分で英語を話していてもそんなものだ。通訳の助けを借りていたらどうなるかなどは解らない。大谷君が如何に速やかにその相違を認識できるかという問題だ。

更に、大変なことは東西両海岸の間には3時間の時差がある国に来たと認識しておくべき点だ。その時差を何とも思わずに行動できるように自分を慣らしておく必要がある。これは経験しないと解らないことだが、結構な負担だ。西海岸の午後6時は東海岸に行けば最早午後9時であり、間もなく寝る時間だが、それでも仕事は待っているのだ。

それだけではない。大谷君は何れは大リーグ契約になるようだが、今はマイナーリーグの契約だと報じられていた。マイナーリーグであれば移動は距離の如何を問わずバスであるようだし、メイジャーリーグになっても、連日連夜移動した上で野球をするのはそれほど容易ではないと思う。いや、私は野球をするのではなかったが、大変な負担だった。

私は幸いにしてアメリカだろうと何処だろうと、食事で悩んだことはなかった。だが、やれ日本食ではないと駄目だとか、米の飯が懐かしいなどと言っていてはやっていけない世界なのである。特に、広く知られているように、よほど各地の事情を知ってチャンとしたレストランに行かない限り、アメリカには美味いものが少ないのだ。それに慣れるまでは、言わば修行のような状態になるだろう。

以上のような条件を克服して初めてプロとしてやっていけるのだと思う。二刀流がどうのtwo wayがどうしたと言っていられるような簡単な話ではないのだ。私は大谷君は未だ若年だし、何とかこういう諸条件を克服するのではないかと希望的に見ている。だが、実はそこに加えて生存競争も待っていると知るべきだ。彼が入ってきたことで弾き出される者がいたとすれば、あの国における生存競争が如何に激しいかが解るだろう。

要するに、マスコミ報道は甘いのだと言いたいのだ。

ジャンル:
文化
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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-12-11 11:14:54
何様なんだお前は

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