新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

達川の予言通りだった日ハムの敗戦

2016-10-23 10:07:42 | コラム
日本シリーズ第1戦は予感通りの結果だった:

去る16日のTBSの「喝」の時間に登場した元広島の達川が「広島が勝つ。今の広島の強さは嘗てなかったもので、ニッポンハムは及ばない」と断言したのが多少は意識下に残ってはいたが、昨夜はある、会合から試合開始ギリギリの時刻に戻ってテレビの画面を見ると薄暗くてまるで日ハムには分がないように見えたのだった。そこで、「なるほど、達川はこういうことを言っていたのか」と感じていた。

マスコミ大騒ぎで登場した大谷は私には緊張の極にあった顔色に見えたし、元々良くない立ち上がりでは投球フォームにも力が入り過ぎに見えたし、肝腎のリリース・ポイントが定まっておらず、そもそもコントロールで勝負する投手ではないので、不安だらけに見えた。それにも拘わらず1回の裏から速球が全て150 km台とあっては飛ばしすぎではないかと懸念した。

日ハムの敗因の第一はあの2回裏のダブル・ステイール阻止に失敗したサイン(本当は「シグナル」なんだがね)の確認ミスで、今朝の「喝」の時間では山田が大谷のミスと指摘したのが正解だと思った。私はこの1点でほぼ試合の流れが決まったと見たほど重大な失態だった。第2の敗因は中田翔がジョンソンに軽く牛耳られたことだろう。あれでは4番打者失格だ。第3には発熱で先発を外された近藤を挙げたい。大事な試合を前にして3番打者が自己管理が不行き届きだったとは言語道断。

広島は打つ手が全て当たっていた感があったほど上手く行っていた。安打数だって日ハムより少なかったが、その中に2本のホームランを大谷から打っていたのが効果的だった。何故シーズン中にあれほど懸命にやっていた新井を外したかの説明を聞き損なったが、代役の松山が大谷からホームランを打ってしまったのには恐れ入った次第だった。鈴木誠也が当たらなかったが、田中康輔も打ったし、リリーフ陣も中崎も期待通りでは、栗山監督も付け入る隙を見出せなかっただろう。

私は頭から日ハムに分がない試合だとは見ていたが、何しろCSではソフトバンクを相手にして0:4の試合を引っ繰り返した実績があったので、「もしかすると」というかすかな希望的観測で最後まで見ていた。だが、矢張り達川の予言通り「広島はもしかすると本当に日ハムよりも強いのではないか」と思わせられた結果に終わった。私は大谷にはCSの疲れが見えるように感じているが、栗山監督がここから先に彼をどのように活かす作戦を立てるかが、このシリーズの行方を決めるだろうと思う。

それは何れにせよ、日ハムは大谷の出来と使われ方次第のテイームであると思っているからだ。それだけではない、就任2年目(だったか?)で広島をあれだけの人材を揃えたテイームに仕立て上げた緒方幸市監督の手腕は並ではないから。達川は確か4勝2敗で広島と言ったが、昨夜の勢いでは4勝1敗もあり得るかと感じた。



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