新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月15日 その2 ニッポンハムが日本シリーズ出場に近付いたかな

2016-10-15 09:04:52 | コラム
監督の器量の差かな:

昨14日夜の「何も閃かなかったパシフィック・リーグのCSファイナルステージ第3戦をあらためて振り返ってみよう。勝因の一つに予想以上であり千賀以上でもあった有原の好投があったのは「ヒーローインタビュー」(言うまでもあるが文法的に誤ったカタカナ語の筆頭格である)に最初に呼ばれたことからも明らかだ。次には、私は栗山監督が当たっていない田中賢介を9番に下げたことを挙げたい。近藤健介を5番に上げたからこそ先取点に繋がったのだ。決して3番手ではないが、レアードのホームランが試合を決めたと言って褒めても良かっただろう。西川の先頭打者で11球も投げさせたのも勝因の切っ掛けとなっただろう。

工藤監督の先取起用の失敗だと思うことは、前夜に代打に使って貴重な死球を取った年俸2,500万円の福田を出して、DHでヒットも打っていた2億円の長谷川を引っ込めるような、ハリルホジッチ監督も裸足のような使い方をしていた辺りだ。千賀の先発での起用は今年の大飛躍から見れば不自然ではないが、彼も未だ年俸2,500万円±の域に止まっている善くぞ育成から這い上がってきた投手なのだ。荷が重すぎたから、先頭打者の西川に11球も投げさせられて四球を取られてしまったのが大きかった。

ニッポンハムは大谷と中田が封じ込められても、近藤や陽やレアードがここぞという時に打つのだから、ソフトバンクの投手たちが如何に前述の2名を抑えるところまでが精一杯だったのだと思わせてくれた。ソフトバンクは意外なほどニッポンハムの投手に抑えられてシリーだけで3割を打てているのが中村と内川のみでは、3試合計で5点しか取れておらず、テイーム打率が0.196では仕方が無いだろう。柳田が負傷上がりで不振なのは仕方がないという見方もあるかも知れないが、私は故障するのはそれだけ未だ至らざるところがある選手だと決めつけたい。

アメリカが発祥の地である球技では「モメンタム」(=勢いか弾み)が左右する嫌いがある。その上昇気配と下降気味で勝負を決めるのだが、目下のソフトバンクには勢いがない。だが、モメンタムというものは先が見えないもので、何時如何なる切っ掛けで蘇ってくるかは解らないのである。ソフトバンクも本日の先発投手である2億5,000万円±のオランダ人のバンデンハーク(RICK van den HURK)が好投してニッポンハムを失速させることだって無きにしも非ずではないか。

私が理解出来ないことがある。それは大谷もそうだし、今や日の出の勢いであるDeNAの四番打者の筒香も左投手の外に流れるボール球のスライダー(なのだろう)に弱いことだ。右打者もこの手の投球に弱いが、あれほど無為無策にやられてしまうことは彼ら左打者よりも少ないという印象がある。そういう対策を練る練習が出来ていないのか、それとも左打ち特有の生理的欠陥なのか。何方か教えて下さい。

なお、昨夜の中継はテレ朝で解説が当方の評価する里崎にごく普通と見る稲葉で聞きやすかった。一昨日はこれも信用する宮本慎也をNHKが使ったのは評価できる。最も詰まらないのが第1戦のNHK御用達の小久保全日本監督だった。日テレなどは皆読売の回し者で、過去に巨人に在籍した者の第2か3の職場であるから、まともな解説など期待できないと極端に割りきっている。因みに、本日の試合は午後2時からで中継はテレ朝である。だが、解説者は知らない。

選手の年俸の資料: ベースボール・マガジン社刊 「プロ野球名鑑 2016」


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