新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

アギーレ監督不信論

2014-11-07 16:35:05 | コラム
サッカー協会の技術委員会がアギーレ監督を事情聴取へ:

結構なことではないか。私は以下に引用するように、10月14日にブラジルに大敗した時点でこのメキシコから来た新監督に、中でもその選手起用に疑問を呈していた。引用文には多少加筆した箇所もあるが、私はそこにも協会、就中、原委員長の監督招聘の能力には疑問を感じていた。勿論、究極的な責任は協会にあるだろうが。

後難を怖れて言うが、アメリカの会社勤務の頃にメキシコがアメリカでどのように扱われていたかを見聞している辺りを言及しておく差別意識(?)を発揮して置くのも良かったのか、とさえ考えている。だが、今ごろこんな事を言っても何の役にも立たず手遅れだろう。

しかも、新監督が着任後の日本代表の実績は芳しからぬものがある。とは言え武藤という新たなFWの新星を抜擢した辺りは評価しても良いが、今回世代交替を言った割りには遠藤と内田を招集する辺りには、その方針が一貫していないのではないかと言いたくなる。反省すれば、今更協会が事情聴取するのならば、先月の時点でアギーレを酷評する度胸を発揮すべきだったということだ。

>引用開始
不愉快だった14日の対ブラジル代表とのサッカー:

10月14日夜のサッカーは見るに堪えない酷い試合だった。とは言え、最後まで見ていた。私は代表監督に任じられた外国人は勿論権限は与えられているとは思う。だが、一国の代表ティームを対外試合で惨敗させ、その名誉を毀損させても良いというまでのものがあるのかと、非常に不愉快な思いで観戦していた。この新監督・アギーレ氏(Javier Aguirre Onaindia)は試合開始前には全力で勝ちに行くとは言っていたが、その起用した顔ぶれは到底そうとは思わせないものだった。

惨敗の内容をここであらためて云々する必要はあるまいと思う。だが、試合後の談話では本田圭佑もあからさまに選手起用に疑問を呈し、岡崎も同じような意味のことを言っていた。15日の朝のテレ朝でも元日本代表の福田も不満を表明していた。何にかと言えば、監督は「仮令、相手がブラジルでも次なるアジア選手権に向けての選手選考の場である」と明言したのだから。皆が他の場で選べと言いたいようだった。

故に、私はアギーレ監督は全権を与えられており「日本代表をこのW杯での不出来から如何に立ち直らせ、世代交替にまで持っていく為にはブラジルに負けるのも織り込み済みで仕方がないことだ」と言っているのだろうと、精一杯の善意で解釈している。しかし、選考の場とは言ったが、あの前半に使った私が顔すら知らない連中でブラジルとサッカーをすれば如何なる結果が出るかは、三歳の幼児でも解っていたことではないのか。使うのだったら、その前のジャマイカで良かったのではないか。(中略)

あの監督を選んだ原という技術委員長(当時)は選手としては立派な経歴をお持ちのようだが、ここまでの時点では前任のザケローニと言い、アギーレと言い、疑問に思わせてくれる点が多過ぎる。マスコミはアギーレはW杯でメキシコを16強に持っていったというが、それだったら他の過去の監督だって実績として残していた。何れにせよ、早めに選考を終えて彼のお眼鏡に叶ったまともな者たちで試合をして見せて貰いたい。その眼鏡の度が合っていることを切に望むものだ。(以下略)
>引用終わる

良く言われることに「部下は上司を選べない」という格言の如きものがある。スポーツの世界にも当てはまるだろう。また監督には選手の好みというか具現しようというサッカーに適した者を選ぶ権限もあるだろう。だが、アギーレも前任者のザケローニにも私は首尾一貫した指導と強化法を感じさせてくれるものが乏しかった。何となく世界のB級グルメを味合わせてくれるような監督を招聘している気がするのは何故だろう。

格言には「過っては則ち改むるに憚るなこと勿れ」というのがある。協会が改めるというのならば早いにこしたことはない。次ぎのW杯までには未だ時間があることだし、何時まで経っても長谷部、香川、岡崎、本田、長友、川島(私が最も推薦しないGK)、遠藤、内田等に頼っているべきではない。また、前任者のように招集しただけで一度使わないなどと言う不見識なことをさせたくもない。


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