新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

英語の発音

2017-07-11 07:52:40 | コラム
発音と品位の関連を考えると:

7月7日に「英語の品格」を採り上げた際に発音にも言及したが、それだけでは不十分だと思うので補完しておくことを考えた。前回は大要

「品格の問題で留意すべきことは発音を正確にしようと心がける」がある。これは必ずしも綺麗なnative speaker並の発音にすることではなく、明確で相手が聞き取りやすいように発音することを意味する。アクセントの付け方も重要で、アメリカの英語ではUKよりもアクセントが強調されているので、言うなればリズム感があるが、UKの方が平板に流れているように聞こえる。極端な表現だが、我が国の英語の先生方に多く聞かれる例で、カタカナ語的というかローマ字の悪影響の下にある外国人離れした「英語」であって“English”ではない発音からは、出来る限り離れた方が良いとまで考えている。」

とまでは指摘していた。今回は連結音を採り上げる。それは前回の補完である。ここでは上智大学で発音学の権威、千葉勉教授に教えられた「連結音」(=liaison)とその範疇に入る“r-linking”を解説しようと思う。これらと言うかこの二つは英語独特の現象だと思うが、千葉先生は「これを知らないようでは英語の品位と教養のほどを疑われる」と言われて我々を厳しく指導をされた。

具体的には「前の単語の終わりの字が、次の単語の最初に来る母音と連結された発音になる」ということで、お仕舞いが“r”の場合は次の単語の母音と繋がるのが(link)言うなれば原則と受け止めて良いことだ。簡単な例を挙げてみよう。“There is an orange in his hand.”とあれば「ゼア・イズ・アン・オレンジ・イン・ヒズ・ハンド」と発音したくなるだろうが、liaisonが働ければ、少し極端なカタカナ表記にすれば「ゼアリイズアノレンジイニズハンド」のように聞こえる発音になってしまうということ。

“in his hand”を「イニズハンド」としたのは少し誇張があるが、native speakerが一寸早口になれば、このように聞こえるだろうと思うのだ。この連結音は我が国の学校教育の英語で育てられた方にはnative speakerたちの英語を聞く際の難関なのである。嘗て、私の従兄弟で某大商社のワシントン州のS支店随一の英語力と言われた者が、下記のように述懐していた。

それは「赴任して早々に最も苦しめられたことは、現地の人たちが話すことが、何処で切れてどの言葉と繋がっているのかが全く聞き取れず、唯々英語が猛スピードで流れているだけに聞こえたことでした」だった。即ち、彼が指摘したことは連結音に不慣れだったので、それに悩まされたという意味だった。

私は5回ほど韓国に行ったことがあるが、そこで解ったことは韓国語には連結音があることだった。尤も、韓国語には日本語にはない「子音止め」があるのも、彼らが英語を学ぶ時に便利なことだとは思っている。韓国語の連結音の具体例を挙げてみれば「5千元」は本来は「オ・チョン・ウオン」のようにカタカナ表記できるが、実際には「オチョノン」と聞こえて一瞬戸惑った。何処が連結したかお解りだろうと思うが、如何。

やや冗長になってしまったが、英語には連結音があることを忘れずに、十分に注意して外国人が話している英語を聞くようにされると良いが、それだけに止まらず自分で音読する場合にも連結音にすることを心がけておられれば、「会話」などの際にも自然に口から出てくるようになると思っている。先ずは試してみることだ。「ゼア・イズ」ではなく「デアリイズ」と聞いて貰えるようになるよう努められたし。

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