新宿少数民族の声

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7月27日 その2 読売巨人軍嫌いが巨人を分析すると

2017-07-27 09:21:20 | コラム
読売は昨夜も欠陥を露呈して広島に惨敗:

敢えて惨敗と書いたが、7対2の負け方だった。何が駄目かと言って、同じ外野手出身の広島の緒方考市監督があれほど質が高い隙がない野球をやっているのに、高橋由伸はまるでなっていない。その最も解りやすい質の違いの例が、ここ2試合でイヤと言うほど出てしまった。

先ずは走塁の質の違い。昨年までだったかどうか、読売には代走の切り札と読売に阿るマスメディアが褒め称えた足が速いだけの欠陥品としか思えない鈴木尚広がいた。この人は確かに俊足だったが、この2試合で広島の安部友裕、菊池涼介、田中広輔が見せたような機を見るに敏というか、常に次の塁を狙う意欲的な走者ではなかった。私は野球では足が速いということだけを前面に出す者は三流だと見做している。

この試合を中継するのが日テレだったので、あの最初の試合の接戦では三塁手の安部の果敢な走塁を解説は一言も触れていなかったのは、加計報道の朝日並みの偏向だろう。昨夜も菊池の一塁から本塁まで走ってしまった判断の良さは、日頃からの訓練と彼の野球の質の高さを表していると思った。その昔、今では西武で監督をやっている辻発彦は、矢張り対読売の試合でセンター前ヒットの間に一塁か本塁まで走ってしまった。広島はこれと同じ良い野球をやっている。

その対極にあるというか読売の欠陥が「二塁手」を固定できていないことだ。いや、高橋由伸かコーチの連中の問題か知らないが、もっと打ちたいが為に何を思ったかマギー(あれは本当はマギーヒーだと思うよ)を二塁に持ってきた。そのマギーが2試合ともにエラーをしている間に、抜け目ない広島の走者たちは思うがままに走り回ってしまった。外野のカバーもお粗末だった。

野球では、一寸でも二塁手をやってみれば痛いほど解るのだが、こんな難しいポジションはないのだ。読売はそこに私が貶し続けている二線級で2割2~3部しか打てない中井と山本を使い続けてきた。両名とも使い物になっていない。そこで打てる外人のマギーを持ってきたのだったが、不慣れなせいか肝腎の時を選んでエラーをする始末だ。そのマギーが昨日故障したので、今日からはまた二線級か。山本は慶応高校からの慶応大学出身だ。この経歴というか学校はプロ野球の世界には不向きだ。

余談で我田引水と言われるのを覚悟で言えば、私は会社の野球で慣れない二塁手をやらされたことがあった。日比谷高校が都の予選で16強か8強に残った時の野球部員だった同僚に「二塁手とは」を教え込まれて、その重要性と難しさを経験しているから言えるのだ。私は高校の頃に野球部の連中と野球を楽しんで遊んでいた頃は三塁か遊撃をやっていた。

こういう内野手の使い方をしているのに対して、広島には守備ではMLBでも通用する昨年のリーグ最多安打の菊池がいて、守備が非常に安定している。一昨夜の最後の打者となった阿部慎之助の痛打も菊池が綺麗に簡単に裁いて見せた。この巨人との違いは大きいと思う。香取GMは気が付いているのだろうか。西武からFAで移ってきた片岡は二軍で何と思っているだろうか。

FAだが、昨夜も陽岱鋼は打つも守るもほとんどやる気が見えなかった。森福もただいるだけでお役には立っていない。一寸だけ鳴り物入りでDeNAから来た山口俊は醜態をさらしただけだ。私はそもそもスポーツ選手、それもプロが酒を飲むこと自体を「とんでもない心得違いだ」と思っているので、山口は論評に値しない。

残る問題点は世代交代だ。何時まで経っても内海、大竹、村田、阿部、亀井等々に頼っていては明日がないだろう。それに、香取にはそこから先に成長する見込みが薄い「昔の名前で出ています」的なFA宣言の連中を買ってくるのを止めて、自前でスカウトした来た若者を育てる方向に変わる意欲があるかと問いかけたい。FAの滓には未だ杉内がいた。これも大竹や内海と一緒に「戦力外」にすべきだ。昨夜使って見せた近畿大学出身の投手・畠は、私が最も評価する解説者の一人である野村謙二郎が見込みありとしていた。未だ、自分の組み立てでしか投げられない時期だが、望みは十分にあると見た。

結局は来年には監督以下コーチ陣を総入れ替えするくらいの決断がないと広島に17ゲームをこの時期で引き離される事態の改革は難しいのかも知れない。でも、入れ替えはしないだろうし、高齢者の戦力外通告も出来ないだろうな。でも、現状でDeNAには追いつけなくても、投手を始めとして如何にも戦力が手薄な阪神には追いつけるかも。でも、ビリはヤクルトに任せておけるかもなどと油断は出来ないか。



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