新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月16日 その2 得意になって「オフロード」なんて言うな

2019-10-16 17:01:19 | コラム
「オフロード」って何のことだ:


私はサッカー出身者であってアメリカンフットボール(以下、アメリカ語のフットボールとします)とラグビーは専門外です。だが、フットボールは愚息たちが大学でやっていましたし、長男は社会人になっても続けていたし、アメリカでも散々観戦しましたので、多少以上の知識はあります。

私が不満に思っているのがアナウンサーどもが中継放送で、そのスポーツ界で選手や監督が使う言わば「隠語」を得意になって使うことです。そのスポーツ界の事情に余程詳しい方以外には何のことか解らないと思います。「オフロード」もその一つであり、アナウンサーが勝手に使うべきではないと思って怒っております。あれは上体の力が強い外国人が下半身にタックルを受けても倒れることなく上半身が使える状態を維持しているので、パスを出せる力が残っているという意味だと解釈しております。

その崩れた体勢からのパスを出させない為にはタックルに行った方が上半身と下半身の何れを殺すかを考えていくべきなのです。一寸見ただけのスコットランド戦ではスコットランドが低いタックルに入って行った為にオフロードとやらでパスを繋がれてトライを取られたのだと思って見ておりました。フットボール界ではボールキャリヤーの特徴を予め調べてありますから、その辺を考えてタックルに入るのだそうです。アナウンサーにはそこまでの知識はないでしょう。だから、知ったかぶりをするなと言いたいのです。

サッカーでもアナウンサーはトクトクしてフリーキックの際などにその前に立ち塞がる人数を「壁が3枚」などと言いますが、これも嫌みな知ったかぶりです。素直に「3人が立ち塞がりました」で良いはずです。ヴァレーボールでも「グロックが2枚」などと言うのも知ったかぶりです。知らない人が聞いたら何のことか意味が解らないでしょう。

野球でも「おっつけて反対方向に打った」などと言います。私はこの隠語の正確な意味を知りませんが、反対方向(右打者ならばライトの方向)にバットを振り回さずにか体を開いて脇を締めて打つ事かなと解釈しています。

ラグビーなどはここに来て漸く知らない人たちにも馴染みが出たのですから、隠語を得依然として使うのならば「これは斯く斯く然々の意味で使われる専門語です」くらいの解説をすべきでしょう。フットボールは専門語をほとんどカタカナ語化することなく、英語のままでカタカナ表記したのでアメリカ人と話をしても、発音さえ気をつければそのままで通じます。

私は未だにラグビーの「モール」と「ラック」の違いを把握していませんが、知らなくとも観戦に不自由はしません。本筋から離れますが「ルールが解らないので」というのは誤りで「その球技の試合進行の原則が解らないか、得点の仕方が解らない」と言うべきです。プロ野球の選手たちでも屡々ルールを把握していない為に起きるチョンボをしています。



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