新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月10日 その2 主権免除を適用せず

2021-01-10 11:32:05 | コラム
ソウル地裁の判決に思う:

去る1月8日に韓国ではソウル地裁が慰安婦の我が国に賠償を求める訴訟について「主権免除を適用せず、国際法を無視して」有罪判決を下した。私が残念であり、遺憾に思うことは「また韓国がやったか」と受け止めて、特に衝撃を感じなかった事だ。韓国のこの種の無法に対して、それほど慣れっこになって感覚が鈍ってしまっていたということだ。

これを受けて、我が国というか菅内閣は直ちに反応し、首相から受け入れらる性質ではないと抗議されたし、茂木外相は韓国の駐日大使を外務省に招いて厳重に抗議した。

この件については既にネット上では「韓国との関係は終わった」とか「日韓関係の完全な終わりの始まり」というハッキリした意見が出ていたのは、驚きでも何でもあるまいと思う。私は事態は将にその通りかと痛切に感じている次第だ。最早、ではなかった、韓国は我が国との間柄ではとっくの昔に「帰らざる河」を渡っていたと思って来たので、上記のように「また来たか」と感じただけのことだが、事態は一層深刻化したと見ざるを得ない。

昨年末に、ほんの少しだけ掃除をしていてSincere Lee氏の「沈韓論」が出てきたので、改めて視力が許す限り読み直してみた。この著作におけるLee氏の論点の一つに「韓国人に対して一度でも謝れば、謝った方は自分たちが韓国よりも下層(下位)にいると認めたことになるので、韓国人は何度でも謝罪した者を責めても良いのだと考える精神構造である」というのがあった。

即ち、河野談話と村山談話で謝ってしまった時点で「日本が自ら韓国よりも下位に落ちたと彼らは認識してしまったのである」という解説だった。それ故に、韓国の今日までの言いたい放題、無理無法を要求し放題があるのだと指摘しているのだった。私は大分以前に「この韓国の態度では国交断絶を考えるしか対策がないのかも知れない」と言った覚えがあるが、彼らはかかる国際法も国際的な条約をも守らない事で、我が国とアメリカとの関係を断ってでも中国の傘下に入りたいと言っているのと同じなのだ。だが、今回の判決はそこまでの方針に基づいているか否かは不明だ。

私が思うには、今回の判決は朴槿恵前大統領が「恨みは千年経っても消えない」と言ったような、反日感情と法律よりも上位にあるとされる感情論が又ぞろ現れたのだろう。即ち、Lee氏が唱える「一度謝罪した者に対しては如何様にも強硬姿勢で臨んで良いのだ」が、具体化されたのかと思っている。私は問題は菅首相と茂木外相が何処まで腹を決めて、この無法な判決に対応し続けて行かれるかが最も重要な点ではないかと考えた。

茂木外相が直ちに青瓦台に飛んで行かれたらどうかと思ったりしたが、ソウル便は運航しているのだろうか。中国がWHOの調査団の入国を拒否したように、韓国が茂木外相の入国を拒否するのではないかなどとふと考えた。何分にも、彼らには嘗て新藤義孝氏の入国を拒否した実績があるので。



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