新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

冷静なる評論家が見た対セネガル戦

2018-06-25 08:30:23 | コラム
「勝てた試合だった」と言うのは早計:

我が代表は非常に落ち着いていたように見え、言わば平常心でサッカーをしていたのは大いに良かったと思う。その結果として2度もリードされながらちゃんと追い付いて見せた辺りは長友、香川、長谷部、本田、岡崎といったW杯経験者たちが何とか持てる力を発揮したからだとは思う。だが、勝てそうに見せて勝ちきれなかったのは「実力は未だにあそこまで止まりだった」ということだ。「勝てる相手だった」というのは幻想に過ぎないと思う方が無難だ。

そうは言うが、あそこまで出来たのは立派だったと褒めて良いと思う。私は事前にセネガルのサッカーを見ていなかったので、どれほどのものかを知らなかった。承知していたのはマスコミの言う「強い」、「早い」、「高さがある」(奇妙な日本語だと非難する)程度だった。だが、試合が始まってみれば5分も経たない間に「単なる身体能力ショーを演じているだけの内容がないサッカーをやっているだけで、大したものではない」との評価になった。換言すれば「恐るるに足らず」ということ。

より具体的にいえば「乱暴な後からの当たりを多用する乱暴なサッカーであり、個人技というか個人のスピードが頼りの組織力がない攻めしか出来ない」となるだろう。全員が欧州のリーグ所属というマスコミの触れ込みだったが、所詮は欧州のリーグの二軍程度の者ばかりと見た。では我が方はどうかと正直に言えば「欧州のリーグ所属の者たちが主体だが、本当の意味での一本目をずっと張り続けたのは長谷部と長友だけとも言える、言わば欧州の二軍である点は同じかとも見ていた。

私はサッカーのような団体競技では所謂「アナ」と評価したいような者を出すと、その欠陥がここぞという時に致命的な失態を演じて敗因になる」と信じているし、そういうことで負けた経験もしてきた。何でこんな事をいうのかと言えば、毎度指摘して来た「何故ヘボなGKの川島を使うのか」で、あのパンチングの失敗で先取点を与えてしまったこと批判したいのだ。あれは西野監督の痛恨の選手起用の失敗である。何度も言ってきたが「川島の特長は『鬼面人を驚かす』という怖い顔だけ」に過ぎないのだ。

川島以外は概ね持てる力を相当以上発揮して、セネガルに「こんなはずじゃなかった」と思い込ませ焦らせていたと思う。彼らがあれほど後から無用な当たりをして反則を多発したのは、取りも直さず焦りの表れであり、懸念していた我が方の得意技であるデイフェンス陣間の横、横、後の消極的なパス回しをインターセプションを狙って前線から追いかけてこなかったのは、それほど警戒していたのだろう。セネガルは後半に多少ゲームプランを修正してきた感があったが、それもさほど効果がなかったと思う。

では何故引き分けに終わったかを考えて見よう。それは「半端ない」という下品な形容句がつく大迫君はオフエンスという点では中途半端で役に立っていなかったという点を先ず挙げておきたい。既に述べたが、私は大迫をそれほどの選手として評価していない。昨夜も右から入ったゴールエリアを横断する絶好のセンターリングにフリーで飛び込んで空振りをするという大失態を演じた。あのような逸機をすると言うことは往々にして敗戦の原因になると、居合わせたフットボールの専門家と語り合っていた。

そういう失敗を後半に乾も演じていた。それも左サイドからフリーでフワッと揚げた感じのシュートが反対側のバーとポストの角に当たって入らなかったという失態である。大迫とともには絶好の機会を逃したので危ないと言っていたら、案の定2点目を取られてしまった。嫌な流れだったが、我が選手たちは冷静だった。そこに何故か西野監督は私が嫌う交替で香川に変えて本田を入れてきた。後半になって香川に珠が回ってこなくなっていた起点になっていなかったのは確かで、岡田武史もそう指摘していた。

しかし、その本田の起用が当たったのだから勝負とは解らないものだ。ペナルティー・エリア内で左から乾が(後になって「誰かいてくれと思って戻した」と回顧した)折り返したパスが上がってきていた本田の真正面に来て綺麗に決めたのだった。しかも、セネガルのGKは判断が悪く飛び出して岡崎と重なって倒れていたので、ゴールは無人状態だった。点が取れる時はこんなものだということ。

私は持てる力を相当以上出せた良い試合振りだったと評価している。何度でも言うが「あそこまで出来ても勝ちきれなかったような大迫と乾の失敗があったのが、偽りのない実力だと評価するのが順当だ」ということ。残されたポーランド戦は相手が既に予選落ちが決まってしまった以上、どう出てくるか解らないので、昨夜以上の揺るがぬ精神状態で当たらないと「九仞の功を一簣にかく」ことになりかねない。兎に角、昨夜は「引き分けは残念だったが、良くやった」と褒めて終わる。

ジャンル:
スポーツニュース
コメント   この記事についてブログを書く
« 6月24日 その2 カタカナ語... | トップ | 6月25日 その2 kazk様のコ... »

コメントを投稿

コラム」カテゴリの最新記事