新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

ラス・ベガスの思い出

2016-12-18 09:53:08 | コラム
ラス・ベガスでは思わぬ勉強をさせて貰いました:

1994年2月にラス・ベガスのカジノで見たままを記憶を辿って。カードでのゲームでを見ていて美しい女性デイーラーの何とも美しく華麗な手さばきというか、カードの扱いに魅せられました。その鮮やかにカードを切る、シャッフルする手の動きの美しさに見とれました。勿論、男性のデイーラーもいますが。カードは一度使う毎に捨ててしまうので、台に備えられたスリットの中にポイと入れていました。

凄いと思ったことは最初というかある程度はお客が勝っていくのですが、その勢いに乗って大きく賭ける時でした。こういう時でもどう見てもお客に有利な手札になっているのですが、そこで乾坤一擲とデイーラーが引く札は一発大逆転なのです。その凄さをお客は解っていると思うのですが、兎に角やられました。それでもはる側は怖めず臆せず更に勝負を挑んでいっては負けるという形でした。仕掛けがあるとまでは思いませんでしたが、勝負の恐ろしさを十分に見せつけられました。

あの雰囲気は後ろで見ているだけでも息が詰まりそうになりましたし、あの場内の豪華な空気に触れれば病みつきになりそうだと思わせられました。記憶では社長さんに「後ろで見ていて邪魔にならないか」と確認してから数時間見とれていました。Mirage Hotelはラス・ベガスでも大きな方でしたが、確か一泊が$100にも満たず、部屋の中も所謂アメニティー・グッズは簡素なものでした。要するに、カジノで沢山使ってくれと言わんばかりの設定と解釈しました。

その時の仕事とは、バブル期にラス・ベガスに大規模なアパートを買っていた自営業の社長さんが、破裂後に如何に損失を最小限に食い止めて処分するかの旅に、現地の人たちとの交渉の通訳を依頼されたのでした。朝から晩まで現地視察や厳しい交渉が続き四泊五日ほどの滞在中に遊ぶ暇などなく、夕食中にも話し合いが続くという日程でした。やっと一晩だけ慰労にとSiegfried & Royの素晴らしいマジックショーを見せて貰ったのですが、その際にも話し合いが続くのでした。

といったような次第で、全く未知の世界のことで思わぬところで勉強になりました。在職中には行こうとも行きたいとも思っていなかったラス・ベガスにこういう形で行くこともあるのです。余談ですが、ラス・ベガスは砂漠の中にあるので、夜間は気温が急降下するから注意せよと警告された通りに風邪を引かされました。



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