新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月11日 その2 世相雑感

2016-10-11 16:14:16 | コラム
雑感:

今夜のW杯最終予選のサッカー:
これほどゾッとしない試合はないと思う。即ち、勝てる見込みがないというのか、何とか負けずに終われるかと願うだけという悲しい試合である。いや、希望的観測である。しかも、マスコミの予測では香川も岡崎も使わずに、小林悠だったかともう一人を出して本田をトップに置くとなっていたのは呆れるだけだった。こういう布陣で行くのだったならば、もっと遙かに低い山を越えるだけだった一次予選で試すべき事だろう。そうさせた選手たちも不甲斐ないが、監督の器量にはソロソロ完全に愛想が尽きてきた。

kazkさんは先日の対イラク戦を見なかったと言われた。実は、フットボールのXリーグのコーチから助監督まで務め何時もサッカーを厳しく批判する愚息も観戦を見送ったと知らせてきた。そこまで見放された責任は協会にもあるだろう。当方でさえ、今夜の試合を熱意を込めて観戦しようとは思っていない。彼ら代表選手たちがどれほど奮起して「善くぞやってくれた」という試合にしてくれることに、一途の望みを託しているに過ぎない。

アメリカの大統領選挙:
これにも未だ少しばかりの関心は残してある。それはクリントンかトランプの何れが出てくるにせよ、どちらがいくらかましな政策を展開し、アメリカを中国や北朝鮮に舐められず、少しでもプーチンに対抗できるような大統領になれるかだと思うからだ。個人的な好みを無理矢理に言えば、私はクリントンの出自がどうしても気に入らない。それはあのとても「支配階層」のものとは思えない品格に乏しい国語(英語のことだが)にある。

オバマ大統領よりはいくらか上品だとは言えるが、私が知る限りのアッパーミドル以上のご婦人には、あの程度の下卑た顔付きでいやらしい言葉遣いの方はおられなかった。ではトランプはどうかと尋ねられれば「それ以下ではないのか」と答えるだけで、本当にIvy LeagueのWharton SchoolのMBAかと疑いたくなっている。矢張り洋の東西を問わず、あの業界からはあの程度の人物が出てくるのかなどと言えば、我が国の同業者に叱られるだろうと心配している。

オリンピック会場と予算:
多くのテレビ局がIOCと我が国の某超有力者の会長様がお決め頂いた三つの会場の変更について毎日のように採り上げて騒いでいる。小池都知事の変更案に対する反対派は、何が何でもオリンピックの為には「多少の論旨の矛盾も予算の過不足などは大事の前の小事」的な論陣を張っているのが面白い。私にはIOC様は恰も憲法第何条かの如くで、改正などはまかり成らんと言わんばかりだ。しかし、3兆円超のお金が何処から出てくるのかという件は、如何にも小事であると主張しているかのように聞こえるのは、私の耳が老化した為だろうか。

未だにデフレから脱却したとは言えない景気であり、賃上げも遍く徹底していない状況下で、世界的規模の運動会にいくら経費を注ぎ込んでも良いと考えている各種の協会の首脳部が多いのは、些か遺憾に存じる次第だ。彼らが収めるはずの税金がそのようにと言うか、湯水のように使われていくだろう事を全く意に介していないかに聞こえるのは、矢張り世間知らずの体育会育ちだからかと、つい疑ってしまう。誰か英雄が何処かで表れて、この流れに歯止めをかけて欲しいのですよ、小池さん。


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