新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

私を悩ますパソコン

2014-09-25 08:23:17 | コラム
「後期高齢者にはICT化の時代は辛いぜ」というのが偽らざる心境だ。

昨今、我が電子計算機(ジーニアス英和には未だにこの訳語が載っている)には幾つかの問題サイト(で良いのかな)が飛び上がってきていた。先ずはMicrosoftを騙ったもので、確か「Internet Explorerが間もなく仕様変更になるので、ここをクリック云々」との英文が出てきたのだった。悲しいかな英語を多少読めるのでそうかなと信じて読み進むと、途中から英語の表現が怪しくなってきたので、佐藤氏に次いで愚息に問い合わせた。

結果的には両方の診断が一致して「インチキ」だったので削除して難を免れたのだった。佐藤氏は専門的知識があっての判断だったと解釈したが、愚息は「マイクロソフトには日本法人がある以上、英文で通告することはあり得ないだろう」と判断していた。毎度のことながら「老いては子に従え」だった。

次ぎもマイクロソフト関連で、ここ1~2ヶ月ほど不定期に「PCの機能が低下しています。修復にはここをクリック」というのが “Microsoft partner” との名義で飛び出してくる。このPC音痴の私でも聞いたことがない名義人と思って消していた。念のため佐藤氏に教えを乞うたところ「絶対にクリックしないこと」との指示があった。どうも敵はこちらがカモと思って狙っているのかと、真剣に疑っている。

願わくは、トレンドマイクロでも何処でも良いから、現時点で横行しているインチキな案件を何処かに掲示板でも設けて調べることが出来るようにしてくれれば良いのだがと考えたこともあった。だが、良く考えれば「そういうインチキなサイトを作られれば・・・」ではないかと気が付いて、この折角の名案をボツにした。

また先週は危険かも知れないとは思いつつも、有償で自分のパソコンの画面を外部で操作してのダウンロードを経験してみた。冒険というか無謀だとの誹りもあるだろうが、そういうことが可能であることを実際に自分で経験してみたかったのだという単純にして、本当の英語の意味である「ナイーヴ」な好奇心的な動機で、試みた次第だった。無事に終了し、不都合なことは起きていないと信じている。

最後に、今月の12日には突如として Windows 8.1をダウンロードしなさいと出てきたので、何ら疑うことなく開始した。何の根拠もない見込みでは精々1時間半くらいで終わると期待していた。だが、午後2時頃に始まったダウンロードは延々3時間半に及び、1時間を過ぎても一向に進まないので非常なる不安に襲われた。そこで、思わず佐藤氏に「これで良いのでしょうか」と問い合わせて「長時間を要する作業」と教えて頂けた。

結局この日は不安と怖い物見たさでPCの前を半日離れられず、PCを使えなくなったのだが、リタイヤー生活である私にはさほど痛くはない。だが、現職で働いておられる方々はどうされるのかと思ってしまった。尤も、画面上には「裏で作業出来る」とも出ていたが、通告に驚き慌てふためいていたので、その告知を無視してしまったのだった。

結論めいたことを言えば「PCという文明の利器には有り難い面も多々あるが、上記のようにコインの裏側には私を悩ませてくれる点も数多くあるもの」辺りが実感である。

念のため申し添えておけば、私が止むを得ぬ事情から、それまでは忌避し抵抗し続けていたパソコンを導入せざるを得なくなったのは、70歳の後半だった。2003年のことである。それが今や「毒を食わば皿まで」の境地には入ってブログまで手を広げた始末だ。


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