東アジアサッカー(女子編):
我が国の女子のサッカーが長いこと韓国に勝っていなかったとは知らなかった。8日の夜はある程度以上の関心を持って対韓国の女子のサッカーを観戦していた。関心があった点は「私には新監督(今更新監督でもあるまいが)の高倉麻子さんの手腕が何となく見えてこないこと」と「澤穂希時代と比べてどれほど新顔が出るのか」だった。それも兎も角、絶対に負けて欲しくない相手だった。勝って良かったと褒めて上げる。
例によって、褒めるのは後回しにして目立った欠陥を挙げて行こう。先ずは「澤時代のような徹底的に回す作戦なのかどうかが不明で、意図不明且つ不正確なパスが多かったように見えたのは残念だった。特に攻め込まれた時に、あの頃はここでも回す気かと言いたいほど繋いでも危うげなかった技術があったが、現在の顔触れであの頃の真似をするのは一寸無理があったと見えた。だからと言ってクリヤーしても、不正確で韓国に献上した場面が多くあった。要是正である。
次が、残念ながら「当たられ弱い」という点が目立ったこと。韓国はかなり「勝たねばならない」と入れ込んでいたようで、粗暴且つ粗雑に最初からボールを無視して体を当ててくるサッカーをやって来た。我が方はその当たりに耐えきれずに転がされた場面を数多く見かけた。これは、簡単なようで鍛え方不足であったと思う。あの程度の当たりに耐える練習くらいは、日頃からやって備えておくべきだ。
出足が遅い。韓国勢は相当な意気込みで当たってくる分出足が早く、球に対する寄せが素早かった。その為に競り合いではほとんど遅れたので、ルーズボール(こぼれ球でも良いか)が相手のものになっていた場面が多かったのは遺憾だった。これなども、日頃の訓練で克服できるはずだ。競り合いの弱さは練習不足もあるが、精神的なことがあると思う。要改善だ。
攻め方だが、細かく正確なパスを繋いでいく気なのか、何処かの男子代表の監督が言うような「縦一発」をも使う気なのかが、私には見えてこなかった。それは最前線に帰り新参の岩渕真奈を置いたからではないかと思って見ていた。彼女を私はアナウンサーや解説者が言うほど評価していない。それは、最前線で浮いていて少ないチャンスを確実に決めるほどの決定力も未だなく、そうかと言って相手の守りを切り裂くほどのスピードがあるドリブルが出来る訳でもないのだ。
要するに、中途半端なのだ。もっと瞬間的に素早い技を身につけないことには、あの大きさではデイフェンスに抑えられてしまう。あれならば、多少粗雑でも勢いがある横山久美の方に魅力を感じる。
あの頃から知っている顔触れでは、坂口、宇津木、中島、鮫島等は矢張りそれなりに上手さを見せた。だが、彼女らとても矢張り澤、宮間、川澄、大儀見等がいての上手さであり、周りがあの程度の不慣れな連中ばかりでは、意気込んで当たりまくってくる韓国の勢いと互角に戦うのが精一杯だったかに見えた。高倉さんには 「skill を磨くこともさせて欲しいが、当たられ弱さの修正が必要ではありませんか」と言って上げたい気がする勝利だった。私にはまだ何がしたいのか見えない状態にあると思えた。
我が国の女子のサッカーが長いこと韓国に勝っていなかったとは知らなかった。8日の夜はある程度以上の関心を持って対韓国の女子のサッカーを観戦していた。関心があった点は「私には新監督(今更新監督でもあるまいが)の高倉麻子さんの手腕が何となく見えてこないこと」と「澤穂希時代と比べてどれほど新顔が出るのか」だった。それも兎も角、絶対に負けて欲しくない相手だった。勝って良かったと褒めて上げる。
例によって、褒めるのは後回しにして目立った欠陥を挙げて行こう。先ずは「澤時代のような徹底的に回す作戦なのかどうかが不明で、意図不明且つ不正確なパスが多かったように見えたのは残念だった。特に攻め込まれた時に、あの頃はここでも回す気かと言いたいほど繋いでも危うげなかった技術があったが、現在の顔触れであの頃の真似をするのは一寸無理があったと見えた。だからと言ってクリヤーしても、不正確で韓国に献上した場面が多くあった。要是正である。
次が、残念ながら「当たられ弱い」という点が目立ったこと。韓国はかなり「勝たねばならない」と入れ込んでいたようで、粗暴且つ粗雑に最初からボールを無視して体を当ててくるサッカーをやって来た。我が方はその当たりに耐えきれずに転がされた場面を数多く見かけた。これは、簡単なようで鍛え方不足であったと思う。あの程度の当たりに耐える練習くらいは、日頃からやって備えておくべきだ。
出足が遅い。韓国勢は相当な意気込みで当たってくる分出足が早く、球に対する寄せが素早かった。その為に競り合いではほとんど遅れたので、ルーズボール(こぼれ球でも良いか)が相手のものになっていた場面が多かったのは遺憾だった。これなども、日頃の訓練で克服できるはずだ。競り合いの弱さは練習不足もあるが、精神的なことがあると思う。要改善だ。
攻め方だが、細かく正確なパスを繋いでいく気なのか、何処かの男子代表の監督が言うような「縦一発」をも使う気なのかが、私には見えてこなかった。それは最前線に帰り新参の岩渕真奈を置いたからではないかと思って見ていた。彼女を私はアナウンサーや解説者が言うほど評価していない。それは、最前線で浮いていて少ないチャンスを確実に決めるほどの決定力も未だなく、そうかと言って相手の守りを切り裂くほどのスピードがあるドリブルが出来る訳でもないのだ。
要するに、中途半端なのだ。もっと瞬間的に素早い技を身につけないことには、あの大きさではデイフェンスに抑えられてしまう。あれならば、多少粗雑でも勢いがある横山久美の方に魅力を感じる。
あの頃から知っている顔触れでは、坂口、宇津木、中島、鮫島等は矢張りそれなりに上手さを見せた。だが、彼女らとても矢張り澤、宮間、川澄、大儀見等がいての上手さであり、周りがあの程度の不慣れな連中ばかりでは、意気込んで当たりまくってくる韓国の勢いと互角に戦うのが精一杯だったかに見えた。高倉さんには 「skill を磨くこともさせて欲しいが、当たられ弱さの修正が必要ではありませんか」と言って上げたい気がする勝利だった。私にはまだ何がしたいのか見えない状態にあると思えた。