新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

アメリカのパンと英語

2013-11-28 08:19:36 | コラム
Short stack:

これは謂わば私のアメリカでの朝食の続編です。あれ以外にも食べていたものがありました。それは「パンケーキ」(=pancake)でした。私にはこれと「ホットケーキ」と何処が違うのか確かめたこともありませんが、和英辞典では素直に"pancake"と出てきます。何故かパンと同じ小麦粉の加工品でありながら、不思議なことにこれでは胸焼けしなかったのです。

これにはメープル・シロップをかけて食べるのですが、そもそもこれでもかとばかりのバターがかかってきます。私の評価ではアメリカの食べ物の中では無難な方だとなっています。しかし、アメリカに行かれた際にもし注文されるならば、注意すべき点があります。それはその途方もない量です。大袈裟に言えば10段重ねかと思うほど積み上がっているのです。全部食べきれば、昼食抜きでも過ごせるかと思わずにはいられません。

我が国の礼儀である食べ残す行儀の悪さと、朝からの食べ過ぎの危険性を回避するためには「半分で良いよ」と注文することです。そこで例によって英語の講釈です。それは"Short stack"と一言付け加えることです。こうすることで、我々にとって常識的な量が出てきます。

既に経験された方が多いと思いますが、アメリカの食べ物は全て我々にとっては量が多すぎるのが、味の次ぎに来る難点でしょう。ステーキなどは分量を決めて注文できますが、サラダなどは黙っていればそれだけで満腹になってしまうほどの量が出てきます。実は、これにも対策があって"Half size, please."と言っておけば何とか適量になることが多いのです。

何事にも個人の主体性が尊重されるお国柄ですから、先方のメニュー通りに注文して食べる必要は無いので、彼等の「これを言うことで失うものはない」精神に倣って何でも「半分のサイズで頼みたい」と言ってみれば良いだけのことです。スープだって「カップか、ボウルか」(="Cup or bowl?)と訊いてくることがありますから、気楽に「カップ」と言えば少量になります。

朝食の話しからやや脱線しましたが、"Short stack"と"Half size"の二つだけ覚えておくだけで、食べ過ぎの防止策になるのです。なお、付け加えておけば、アメリカの朝食でパンを頼むと、パンの種類を特定せねばならないことが多いので、この点も要注意です。ここで詳しい説明を省いて言えば「ホワイト・トースト」で良いのです。これで普通の「トースト風」が出てきます。