つれづれ日記~竹河せりかの日常風景~

同人情報や旅行記など、日々の出来事を綴っていきます。

講座「源氏物語の世界」ー王朝物語と庭園ー

2015-11-23 17:38:10 | 歴史関連
随分前のレポになりますが、10/10と10/17に
流通経済大学・松戸市教育委員会共催公開講座「源氏物語の世界」を紹介いたしますね。



この講座は10/3から毎週土曜日(全3回)開催だったのですが
竹河が参加したのは2.3回目です。
ブログの内容はツイッターとほぼ同じ…スミマセン

まずは10/10の
第二回目「王朝物語と庭園ー庭に遊ぶ王朝人ー」の講演会。

無料なのに、講演資料と「蹴鞠の庭」というお菓子を頂いてしまいました♪

この日の講師はお二方(高橋由記和田律子先生)。
枕草子や源氏物語から“当時の庭”というものについて、古典を交えての解説でした。

高橋先生によると、貴族にとって「庭に降りて遊ぶ(だけではないのですが)のは、
身分がそれほど高くない男性で見られる立場である。それに対して庭の人々を
見て遊ぶのは、身分の高い男性、もしくは女性である…とのこと」


具体例として『枕草子』の「雪山の段」や『源氏物語』の「若菜上」を
取り上げての解説でした(特に「雪山の段」については
紫式部も源氏物語の中に取り入れているのではないかと推測されていました)。

若菜上に関しては、見る者と見られる者の立場が逆転するという事が
物語上のターニングポイントになっているとのことでした…紫式部大先生の着眼点がスゴイ。


続いて和田先生の講演会は、実在の貴族の邸宅(寝殿造)の中で庭の果たす役割について。

平安時代の“庭”は権力の象徴として機能していました。
様々な儀式を行う場(晴の舞台の場=紫宸殿南庭:例として朝覲行幸・五節舞・駒競など)
であると共に、私的(褻)な楽しみの場(坪庭等)でもあったとのこと。

具体例として取り上げられたのは、藤原兼家の東三条殿・藤原道長の法成寺・
藤原頼通の高陽院。そして世界遺産の平等院。

この中で、特に“釣殿”の位置に注目して解説してくださいました。
曰く、東三条殿では寝殿と渡り廊下で繋がっていた釣殿が、高陽院では中島の中に移動。
池が大きくなり邸宅は池に浮かんでいるようになっていく(平等院はこんな形ですね)。

頼通がなぜこのような屋敷を造ったのか?
それは「うつほ物語」や「源氏物語」などに影響を受けたからではないか…と
仰っていました。虚構の物語が現実の建築に影響を与えたのですね。

「源氏物語」の六条院について様々な図を紹介してくださいました。
元々が虚構だけに人によって復元図も違ってくるそうです。面白いですね。

以上が竹河がツイッターに纏めた内容です(^_^;)
本当に楽しくて2時間があっという間でした。


講演後、ちょっと甘い物が欲しくなったので
コメダ珈琲に入って一休み(^_^;)

次週の蹴鞠は何と4時間の長丁場!

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