札幌まるやま自然学校

北海道札幌市円山周辺を拠点に、子どもの自然体験活動、人と自然・人と人との豊かな出会いをつくりだす活動を行っています。

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イキルチカラプログラムVol.4報告

2013-02-16 17:04:04 | その他の主催事業

2月16日(土)イキルチカラプログラムvol.4を行いました。

前日からの雪でバスも旭山まであがって来れず、少し遅れてのスタートでした。

今回のテーマは「カンガエルチカラ」。

北海道大学大学院理学研究院付属地震火山研究観測センターの

定池祐季さんを講師に迎えて災害にあった時にどうするか?

自分でどう考えるか?をテーマに防災の意識を高めるプログラムです。

とは言っても集合した後は雪の中で過ごします。

思いきりあそびながらもチームの中でどういう方針で作戦を立てゲームを楽しむか?

自分ではどう考え、それぞれの役割をあるアクティビティを実施しました。

この後のワークショップで必要な要素をちょっぴりだけ外あそびに取り入れます。

それから雪の中で過ごして手が雪や足に入るとあっという間に冷たくなる事、

遊び疲れて室内に入ると汗が冷えて一気に寒くなる事、

そんな事を体感した最初の1時間でした。

 

室内に入り、定池先生が災害について

映像を使いながらわかりやすく説明してくださいました。

自身が中学生の時に体験した北海道南西沖地震や東日本大震災などの話しも伺いました。

そのあとはクロスロードというゲームを行います。

なんと小学生バージョンを行うのは北海道初!という事で貴重な機会です。

災害が起こった時に起こりうる困った問題に

YESとNOのカードで自分の意見を出し、得点を競うというゲームです。

もちろん、どうしてその答えにいたったのかも、

みんなで共有してお互いの考えを聞いていきます。

災害の時にはその時に一番いい答えをみんなで見つけることが大切。

そのための練習ゲームなのです。

小学生でも幼稚園児でも大人でも関係ありません。

真剣に考え自分の答えを発表していきます。

意見の分かれから気づく事もたくさんあります。

そういう問題が起こりうるなら今からこうしておいた方がいいななど、

みんな頭を悩ませながらもすごい集中力であっという間の1時間でした。

お昼ご飯を食べた後は外で過ごします。

そり滑りに雪合戦、坂からの落としあいなど頭を使った分、

体を思いきり動かしてリフレッシュ!

 

最後は室内に戻り定池先生からまとめのお話です。

みんなが普段からできる防災ってなんだろう?を考えます。

「自分家をしっかり覚える」

「避難所を覚える」

「懐中電灯の場所を覚える」

などなど少しだけでも自分でできる事をみんな発表します。

それぞれの発表をメモして、これなら自分たちでもできると感じていた事でしょう。

今日の活動はここまで。

今回のイキルチカラプログラムは今までで一番頭を使ったプログラムでした。

でも子どもたちは真剣に楽しみながら考えてくれました。

このイキルチカラプログラムで僕が一番頭に思い描いていた事、

それは札幌の子どもたちにどういう風に災害を身近に感じてもらい、防災の意識を高めるかです。

定池先生との話しの中で「楽しい防災」というキーワードが出てから僕の頭はクリアになりました。

「防災」「災害」と身構えなくても、楽しみながら学ぶ事ができれば最高じゃないかと。

きっとそれはこどもたちにとっても記憶に残りやすく

有意義な活動となると信じて全4回を行ってきました。

改めて思ったのは子どもたちもいろいろと考えることができるし、

感じているし、発言する事もできる。

僕らはそれをほんのちょっぴりサポートしているだけ。

 

子どもたちの笑顔の時間も多く、このプログラムを行えた事を何より嬉しく思います。

今後も「楽しい防災」をキーワードにプログラムを展開していきたいです。

いろいろとご協力、アドバイスしていただいた講師の方々、

参加してくださったみなさま、ボランティア・スタッフのみなさんどうもありがとうございました。

 

カツオこと高野克也

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