歌うようにゆるやかに(andante cantabile)

マイペースで歌を歌い続けようっと☆

母と娘

2012-11-25 20:07:56 | テレビ・映画・本
湊かなえさんの新作読みました!

相当力が入った作品のようで
帯には「これが書けたら作家をやめてもよい」と
書かれてます。

彼女らしい作品でした。
母と娘の手記が交互に登場します。

同じことを経験してきたはずなのに
それぞれが違った受け止め方をしていたり
口でいわなくて伝わらないことがあったり
小説を読みながら、自分と母とのことを
思い出しました。


今から思うと母が更年期のころ
体調が悪くてよく仕事から帰って
横になっていました。
そんなとき、私は母をそっと寝かせてあげようと
声をかけずに自分ができるお米を洗って炊飯器の
スイッチをいれていました。
4歳下の弟は「大丈夫?」とのぞいては
寝ている母を起こしては声をかけていました。
特に手伝うわけでもなく。

私はおこされたことを母が怒っているかなと
思っていたら、あとになって「Wちゃん(弟)は大丈夫って
心配してくれて優しいけれど、あなたは知らん顔で
冷たかったわね。」といわれました。
私なりに母を思いやっていたつもりでしたが
母にはわからなかったんですね。

人との関わりってこういうことが多いのかもしれません。
お互いのことがわかっているようで
意外と思い込みや誤解があるかもしれません。

だから小説のネタも身近なところにころがっているかも
しれませんね。

自分の見方だけが正しいんじゃない。
肝に銘じたいと思います。
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