冤罪のこわさ

このところ松本サリン事件の被害者にもかかわらず
犯人かと疑われた河野義行さんの手記を読みました。

サリンというおそろしい毒物の被害をうけて
自らも苦しんだのに、警察から犯人と疑われ
マスコミに誤った報道をされ・・・・
想像しただけでも恐ろしいです。

しかし、河野さんはしっかりと自分を持ち続けて
いらっしゃいました。
三人のお子さん、特に当時中学三年生だった
ご長男とのやりとりもでてきますが、
なんてしっかりしているのかと感動すら覚えました。

お母さんとお父さんが病院で苦しんでいるとき
「お父さんがもしダメで、ぼくたちが残されるような
ことになっても、ぼくたちだけでも楽しさや喜びを
見出せていけると思うから、心配しないで」と
お父さんを励まそうと声をかけたそうです。

「死なないで～」とすがるのがせいいっぱいだと
思うのに・・・・


三人のお子さんが成長されて、さあこれから
自分の時間をと楽しみにされていた奥様は
今もベッドのうえでしょうか。

きっとお子さんたちのことを見守っておられる
ことでしょう。少しでもよい方向に向かいますように☆