歌うようにゆるやかに(andante cantabile)

マイペースで歌を歌い続けようっと☆

声は出すのではなく出るもの!

2012-06-16 13:30:08 | Weblog
先日合唱祭で若い人の無理のない澄んだ歌声を聞いて
自分の発声を見直すことにしました。
とにかく頑張って出している声は歌っていても
聴いていても心地よくありません。
う~~~ん、発声の本を引っ張り出したり・・・

そんなとき
メゾソプラノ歌手波多野睦美さんの言葉が目に飛び込んできました。

 “エオリアン・ハープ”という楽器があります。たんなるきれいな

 箱のように見えるその楽器にある風が通ると、中の弦が共鳴して夢

 のような音をたてるという楽器。発声のレッスン中、無心に言っ
                
 たとおりの“作業”をしていた生徒さんの体からとつぜん別人のよ
 
      
 うな声が出た瞬間に、「あ!風が通った!」と思うことがあります。

 別人のよう、といってももちろん同じ声帯、同じ体、同じ人格から

 出た音。しかしあきらかに“美しい”声です。「今の!それ!」と

 言うと本人は「??? たしかにすごく楽で気持ちよかった。でも

 こんなのでいいですか?」と心もとない様子。“体を抜けていった

 声”は出している感覚があまりなく、からっぽになった感じがする

 ため慣れるまではひじょうに不安にかんじるのです。

  美しい声は“出す”ものではなく、“出る”ものなんだと感じる

 時間です。

  「風が起こる」p.124-125



以前T岡先生が「こんな声を出そうとするのではなくて
こんな声がでちゃいました~っていう感じ!」とおっしゃってました。

体が解放されてて自由であれば、声も自由に出ちゃうものなんでしょう。
なかなかむずかしいですが・・・

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