尾瀬では
(注 いつもの ですます調の文章ではありません。長文になります。)
私にとって17度目の尾瀬、至仏山は五度目の登山。
夜行ツアーバス・現地は自由時間。により尾瀬の入り口である鳩待峠に午前五時についた。
さっそく、ブヨ除け用のハッカ油を体にふきかける。街の中ではハッカの臭いプンプンさせるなんて
ごめんだが、山奥なので許してほしい。と、勝手に理由つけながら、体にまんべんなくふり付ける。
峠から尾瀬ヶ原の山の鼻まで約一時間の下り。快適に行く。
朝モヤにうかぶ燧岳を背にして、至仏山の登り。
登山道は上から落ちてくる水で滝状なところやぬかるんでいるところ
傾いた木道とあるき難い。
森林限界を超えると、目の前に尾瀬ヶ原が広がる。
中間点という標識を超えると高山植物のお花畑が広がる。
さっそく、今回の目的であるタカネトウウチソウに出会う。
ここから先、撮影しながら登りになり、後から来るハイカーに次々と抜かれていく。
抜いたことは、頂上までなかった。
シブツアサツキ・ミヤマウイキョウ・ミネウスユキソウ・ハクサンチドリ・カトウハコベ
ハクサンシャジン・タカネシュウロウソウ・ジョウシュウアズマギク・コバイケイソウ等の
花を見ることができた。
頂上につくころ、雨がポツリポツリと降ってきたのでカメラをリュックにしまう。
ついでに、簡易クラーポックスに入れて持ってきた冷えいるペットボトルの水を飲む。
酷暑の中の登山を予想したので、いつもの倍・・といっても二本だが用意していたのにかかわらず
水を口に含んだのが、これが初めてであった。
強烈に効きすぎたクーラー部屋の中のような、冷却している空気の中の登りは
体の体温を上げることなく、水分も欲しがらなかった。
せっかく、重い思いして持ってきのに、もったいない。ので峠への下りは休むたびに
ペットボトルに口をつけたが、最後まで一本飲みきらず、バスの待ち合わせ時間において
やっと一本空けた。
頂上が小至仏山までは、霧と雨の中、蛇紋岩に咲くお花畑を見ながら下る。
笠ヶ岳分岐付近で雨がやみ、湿原にコバイケイソウ・イワイチョウ・ハクサンチドリ
それに、オゼソウを見ることができカメラを取出し撮影。
オゼソウがこの時期に咲いていたのは、雪解けが遅かったのかな。
撮影後再び雨が降り出す。カメラをしまい、防水カバーをリュックにかけ
ポンチョではなく、傘を取り出す。風がなかったのと、
鳩待峠への道は整備されていて歩きやすいので。
ポンチョだと着ていて中から蒸れて濡れることあるし。
傘をさしながら、峠までのんびりと歩いた。途中油断して一回尻からこけた。
集合場所には、余裕を持ってつくことができた。
岐路のバスは途中で温泉と土産物屋により、バスの運転手より渋滞による大幅な
到着時間の遅れることをおどろかせられたが、東京駅には予定の一時間増し位で
ついて、ほっとする。なんでも夜中の一時半に到着したこともあるとか。
夜行日帰り尾瀬ツアーのほか、利用した会社を含めて日帰り尾瀬ツアーもある。
朝の七時に新宿発で、うまくいけば尾瀬に4~4.5時間いられるそうだ。
しかし、昨日土曜日発の日帰りツアーは鳩待峠についたのは、なんと午後二時半を過ぎていたとか。
峠に、一時間十五分しかいることができなかったそうだ。
峠から尾瀬ヶ原の山の鼻までは
徒歩一時間かかるので、昨日のツアー利用者はなんもない峠付近しかいられないことになる。
なんのために尾瀬に行ったのかわからなくなったのでは。
それにしても、この時期に日帰りツアーを募集したツアー会社にも疑問である。