おやじのつぶやき

不動産会社を経営する今年53歳のおやじが日本国を憂い仕事・趣味・健康などをテーマに日々つぶやきます・・・・

山田吉彦 中国政府の身勝手を許すな

2011-12-22 | 憂国

本当にいやな国だね・・・そもそも山奥に住む方は「海の魚」を食べる文化は無いんだ・・・

20111222 産経新聞40×40

 中国の漁船の密漁は暴力的だ。つい先日、韓国の海洋警察官が取り締まり中に刺殺されてしまった。現在の中国では、魚は捕れば捕るだけ売れる。経済発展が進む中国では、急速に道路網や鉄道網が整備され輸送能力が格段に進歩している。その上に冷蔵技術が普及し、魚を13億人の胃袋に配る仕組みができた。

 しかし、乱獲と海洋汚染は中国の沿岸から魚を減らし供給が需要に追い付かない。そこで、他国の海域まで侵入し違法操業をしているのだ。富裕層が投資し漁船を買い、漁師を雇って密漁船団を形成している。大型漁船の一隻の水揚げ高は、月に500万円ほどになる。魚影の濃い韓国海域や東シナ海に行くことができる大型漁船は、金のなる木のようなものだ。

 今年3月に福建省、9月に山東省で調査を行ったが、両地ともに市場や海鮮レストランは活況を呈していた。漁船は港に着き魚を陸にあげると、休む間もなく再び漁場に向かう。沿岸の水産資源を枯渇させたことなど気にもかけず、獲物を求めてさらに沖の漁場へと向かう。中国の密漁船団に悩まされているのは、日本、韓国ばかりではない。ロシア、インドネシア、マレーシアなどの近隣諸国、さらにはアフリカ諸国にまで広がっている。ソマリアに海賊が出現するようになった理由のひとつに、中国の漁船が根こそぎ魚を奪ったため沿岸漁業が打撃を受けたことがあげられている。拝金主義の中国の漁民にとって、国際ルールやモラルなど関係がない。ましてや水産資源の将来など気にも留めない。

 この7年間で韓国が拿捕(だほ)した中国漁船は、およそ3千隻。抵抗を受け死傷する海洋警察官は後を絶たない。2008年には取り締まり中に海に突き落とされ死亡する事件が起きた。01年、中国と韓国の間では漁業協定が結ばれ、自国の密漁船を取り締まるのは中国政府の責務のはずだ。しかし、密漁を黙認してきた。今回の殺人事件の根幹には、中国政府の身勝手な海洋戦略がある。自国の海洋権益を拡大することだけに終始し、人類共通の財産である「海」を守ることなど考えていない。日本の海も脅かされているのだ。(東海大教授)


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