やっぱりな・・・・・
MSNニュース20120615
発売中の週刊文春(6月21日号)に載った「小沢一郎 妻からの離縁状全文公開」には驚いた。「小沢は放射能が怖くて秘書と一緒に逃げだしました。…岩手や日本の為になる人間ではないとわかり離婚いたしました」。地元・岩手の有力支援者に宛てた妻和子さんの手紙では、東日本大震災直後の小沢氏はかなり狼狽していたようだ。
和子さんが「私は逃げません」と激怒すると「じゃあしょうがない。食料の備蓄はあるから、塩を買い占めるように」と書生に命じ、その後は鍵をかけて全く外出しなかった、との記述もある。震災直後、なぜ小沢氏が被災地に駆けつけないのかと思ったが、「そういう事情か」と謎が解けたような感じだ。
かつては、ときの総理大臣より権勢を誇り、いまも影響力を持つ小沢氏だが、和子さんの記述通りだすれば虚像と実像の落差はあまりにも大きい。「国民生活が第一」と口では言いながら、国民の生命、財産を守る国会議員としての使命はどこへやら、ということになる。
長い間一番身近にいた妻に、人には絶対知られたくない部分をここまで暴かれると、ふつうの男なら立ち直れないかもしれない。それでも、小沢氏はグループの親分としては消費税政局が大詰めのいま、増税法案が採決に突入した場合、造反し除籍覚悟で神輿を担いでくれる議員たちの手前“虚勢”を張り続けなければならない。
しかし、その数は30人にも満たないとの見方もある上、この醜聞では“宮入り”前に神輿は放り出されかねない。かつての「剛腕」もいまや哀愁さえ感じる。「愛人」「隠し子」まで出る刺激的な記事を一言で表せば「面白うて、やがて哀しき…」ではないか。