おやじのつぶやき

不動産会社を経営する今年53歳のおやじが日本国を憂い仕事・趣味・健康などをテーマに日々つぶやきます・・・・

論説委員長・中静敬一郎 抑止はニッポンの技術力

2011-12-27 | 憂国

日本の技術力ここに健在!!
モットーは「ナンデモデキマス」(We Can Do anything)

MSN産経ニュース20111227

 日米同盟の基盤を名実ともに担っている日本人の技術者集団をご存じだろうか。米海軍の横須賀と佐世保の両基地で艦船を修理する「米軍艦船修理●(しょう)」に属している。この修理廠の人数は両基地合わせ2550人。米軍人・軍属は1割強で、残る8割以上が日本人だ。

 その仕事ぶりの一端は、横須賀基地での修理を初めて経験したミサイル駆逐艦「ラッセン」艦長の次の言葉からうかがえる。

 「20年間この仕事に携わっているが、これほど素晴らしい艦船修理施設を見たことはない。われわれが目にした修理業務に勝るものはない」(米海軍ホームページから)

 寒くなり始めた11月末に横須賀基地を訪ねてみた。驚いたのは帝国海軍最大の造船・修理施設「横須賀海軍工廠」の歴史と伝統が色濃く残っていることだった。先の戦争中、4万人の従業員が100隻以上の艦船を造り上げた。「信濃」をはじめとする空母11隻、「陸奥」など7隻の戦艦が6つのドックで誕生した。

 そのドックは今も使用されている。修理工場も大正時代からの年代ものに手を入れながら、日本人従業員が原子力関連以外のあらゆる作業を行っていた。モットーは「ナンデモデキマス」(We Can Do anything)だ。技術力の高さに加え、創意工夫や応急対応の手際のよさに米軍は目を見張るのだという。ここにも海軍工廠以来の物づくりの伝統が息づいている。

 米海軍横須賀艦船修理廠の司令官、スタンシー大佐は「われわれの使命は第7艦隊がいつでも即応できるようにしておくことだ。そのゴールを目指して日本人と一緒に働いている。そうしたことが日米同盟をより強固なものにしている」と語った。ニッポンの技術力が、アジア太平洋の平和と安定をつくる抑止力の一翼を担っているのである。

 しかも、これはどの国も取って代わることはできない。ぎくしゃくしがちな日米関係だが、絆は強く、一方的な関係ではないのである。

●=まだれに敞