798の2*◎『自然と人間の歴史・世界篇』中国の天安門事件(その原因をめぐって)

2018-12-24 10:52:50 | Weblog

7982*『自然と人間の歴史・世界篇』中国の天安門事件(その原因をめぐって)

  まずは、天安門事件に至ったのはなぜかについて、あまたある諸説の中から、ユニークなものを紹介してみよう。

 「天安門事件は、不幸な事件である。人民に銃火を浴びせた権力として、断罪する人がほとんどである。自分もそれはそうだと思う。だが、自分は、それは一つの失敗だと思う。中国の「社会主義」が、実質的に封建的などの専制権力に演変し終わったとはまだ考えない。

 だが、多くの日本人は、あたかもそうであるように見る。今、日本の多くの人は、中国を冷たくみる。かつて中国を神のごとく崇めた人に限って、今の中国評価は実に厳しい。

 賛美していた国家が、人民に銃口を突き付けるのだから、そのショックの大きいのはわかる。だが、私は、そうした理解の仕方は、冷厳な現実から眼を背けるロマンティックな見方だと思う。

 昨日まで、専制国家だった国が、革命をやった翌日から神のごとき理想の国となるなどということは、おとぎ話だ。」(岩間一雄・岡山大学教授「杭州の七日」、岡山部落問題研究所「部落問題―調査と研究」一九九四年二月号)
 これで言いたいのは、中国革命によって古い封建的な人民支配が完全に終わりを告げ、社会主義志向にもとづく法治国家として歩んできているというのは、正しい理解ではないことにあろう。そうなると、歴史というものは、前向きにとらえたい。例えるに、国家の指導層はマルクスの思想で武装していたとしても、その彼らの頭の中は、マルクス主義の中国的理解であったのではないか、そうとすると、そこに革命により社会の指導層になった彼らの思想的限界があったのではないか、そういう考えにも発展しうる。

 

(続く)

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