♦️616の1『自然と人間の歴史・世界篇』メキシコ(1519~1876)

2018-11-15 21:52:02 | Weblog

616の1『自然と人間の歴史・世界篇』メキシコ(1519~1876)

 近代メキシコの歴史というのは、大まかに先スペイン時代、スペイン占領の時代、それに独立以降の時代に分けられよう。

 1519年から1521年にかけて、スペインのエルナン・コルテスが率いる軍隊がアステカ王国を征服した。武器の優劣のほか、勢力圏内の一部の部族がスペイン軍に寝返ったことで勝敗が決した。1528年には、司法行政庁がメキシコ市に設置された。ついで1535年には、新大陸スペイン領を二分して治めた副王朝の一つが同市に設置された。スペインは、原住民労働力を徴発して植民地経営に当った。

 1810年9月16日、「ドローレスの叫び」で、スペインからの独立運動が始まる。今日「独立の父」と呼ばれるイダルゴ神父が処刑されると、その事業はモレロスらによって継承されていく。1813年には、ルパンシンゴの議会において独立宣言をなす。しかし、国家統治の実効性を伴わず。1821年、ようやく独立にこぎつける。

独立後は、短期間の第一次帝政の後、1824年に憲法が制定される。連邦制を敷いた。1829年の対スペイン戦争では、サンタ・アナが国民的英雄となった。

1936年には、北部のテキサスがメキシコから分離独立し、その後アメリカに吸収される。1846~1848年のアメリカとの戦争に敗北する。それまでの領土の半分以上を失い、ほぼ現在の範囲に狭まった。1858~1860年には、保守派と自由主義派との間で内戦が勃発する。1861年に自由主義派の勝利となったものの、財政窮乏から利子支払い停止を宣言する。そのため、フランス色の第二次帝政(1864~67)が発足する。

その後、自由主義派勢力はファレス大統領を先頭に戦い、1867年にはフランス駐留軍を破る。「復興共和国」の下で経済建設が進み、1876年に至るまでメキシコの近代化を目指した諸改革が進む。

(続く)


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