田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌ぶらり散歩 45 マンション建設反対の光景

2015-01-11 23:08:01 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 年末に収集した棚卸し物件はまだ残っている。ぶらり散歩を続けていると集合住宅(マンション)の数を多さに圧倒される。しかし、それが建設されるまでの裏側には数々のドラマが展開されたのだろうな~、との思いを想起させられた光景に出会った。 

 12月27日(土)、中央区の南地区、地区名でいうと伏見地区あたりだろうか?南14西16あたりを歩いているときだった。あたりは典型的な住宅街だったが、その一画に突然 「老人から太陽を奪うな! この地域に高層建築はいらない!!」 というちょっと周りの風景には相応しくない過激な看板が目に入った。

          

 しばらく行くと、また同様の看板が、そして「マンション建設反対!」の幟まで立てられていて、「あゝ、これは町内会など組織的に反対しているのだな」と思わされた。
 いわゆる「日照権」の問題が論議されて久しいが、最近の話題では北9条小学校の近くに高層マンション建設計画が持ち上がったときに、父母らの反対運動によって建設計画が修正されたという話題が耳に新しい。

          

 そこで「日照権」について付け焼刃的に調べてみると、主として次の3点が言えそうである。
  1.日照権と言っても、従前からの環境をそのまま維持するという権利ではない。
  2.一方で、所有権はその物(土地)を独占的・排他的に使用就役する権利。
  3.したがって、工事差し止め、及び賠償が認められるかは、日照侵害が社会生活上受任すべき限度を超えたか否かが問題となる。

          

 この解説では、住民の側から見ると「日照権」についてはかなり厳しい現実のようである。
 ここからは想像であるが、建築主や施工主は法的な部分はおそらくクリアして建設に臨んでいると思われる。
 地域住民は解説の1.で触れている従前の環境をそのまま維持したいという思いから反対しているのでは?と外部の者である私は勝手に判断したのだが…。
 ただ、地域住民がこれまで平穏に暮らしてきた環境に突然その環境を変えられる要素を持ち込まれることに対する不快感には共感もできる…。

         
         ※ 新しいマンションの建設用地と思われる土地が住宅地の一角にあった。

 その住宅地の端の方の一画は、既に整地され、建設を待つばかりとなっていたが、はたしてどんな結末があるのだろうか…。



《ウォーキング覚書》 
 この覚書を記すことが毎日のウォーキングを継続するうえでもの凄く大きなモチベーションになっていることを感じている。「今日はどうしょうかなぁ?」と思っていても、ともかく戸外に出ることを促してくれる。戸外へ出てしまえば、スイッチが入ってしまう。そんな冬の日々である。

 ◇1/06 12,078歩 ◇1/07 13,096歩 ◇1/08 11,781歩 ◇1/09 12,518歩 ◇1/10 11,549歩

 ◇5日間合計 61,022歩  ◇1/06~1/10の一日平均 12,204歩

 この5日間は荒天の日が多く、けっこう困難なウォークが続いた。その中でも10日のウォークは一つの特徴が現れたウォーキングだったように思う。
 この日の午後はニトリホールで開催されたイベントに参加した。ニトリホールまで往復したとしても3,000歩に満たない。そこで私は会場に向かうとき大きく迂回して歩数を稼ぐことにした。といっても歩数計を見ると5,000歩にも届いていない。当然、イベントを終えてから一万歩に達するまで、あっちをウロウロ、こっちをキョロキョロしながら、気付くと辺りは暗くなっていた。
 そんなことをしてまで一万歩にこだわる必要があるの?と云われてしまいそうであるが、まあしばらくは続けてみようと思っている。

札幌Cafe紀行 №118 ぜんざい あん庵

2015-01-10 23:36:18 | 札幌Cafe紀行
 私は基本辛党ながら、時々甘党に変身することがある。「札幌ぶらり散歩」が続き食傷気味とも思われますので、このあたりで甘~い“ぜんざい”などはどうでしょう? 

 長く封印していた「札幌Cafe紀行」であるが、昨年末訪れた「あん庵」を紹介するために、その封印を解くことにした。

 昨年末、12月24日(水)のウォーク中のことだった。湿った雪が降り続けるコンディションだった。
 フードを被っていたため、ちょっと外界から閉ざされたような気分となってウォークを続けていた。すると、突然「甘いものを食したいなあ」という思いになった。

 思い立ったらすぐ行動である。私は以前から気になっていたぜんざい専門店を謳う「あん庵」へ向けて、進路を変更した。
 以前から気になっていたとはいえ、「あん庵」が開店したのは昨年(平成26年)3月ということなのだが、私の住居の近くにあるとあって気になっていたのだ。

          
          ※ 甘味処「あん庵」外観です。

 店に着くと先客が一組あった。着席しようとすると、店のオーナーらしき人が「今からライブをしますが、よろしいでしょうか?」と聞いてきた。誰かと話し込むために入ったわけではない。「まったく問題ありません」と答え、着席した。
 店内は明るく清潔感が漂う雰囲気だった。

          
          ※ 写真のようにシンプルで、清潔感漂う店内です。

          
 私は小腹が空いていたこともあり、「ぜんざいセット(餅2個入り)」(550円)をオーダーした。(※餅1個入りの場合は500円)
 ぜんざいを待つ間、先客が話しかけてきた。どうやらその二人がライブをするご当人だった。彼らは長淵剛、浜田省吾、中島みゆきなど私と同世代のフォークを主として演奏するということだった。


          
          ※ ステージ名は「とぷくり」と言ったろうか? 長淵剛、浜田省吾を聴かせてれた。

 「ぜんざいセット」が用意された。セットはぜんざいに、芝漬、ほうじ茶がセットになったものだった。ぜんざいはやや控えめな甘みが特徴のようである。中に入っている餅が意外に大きかった。ウォークで疲れた身体に甘味が心地良かった。

          

 ライブの方であるが、男性の方はかなりの歌唱力を持った方だった。女性の方は主婦の趣味を楽しんでいる方のようだった。
 それより、その二人に促されるようにしてステージに上がったオーナーの歌声に魅せられた。吉田卓郎の曲を2曲披露したのだが、すっかり自分の歌にしたその歌声が魅力的だった。

          
          ※ オーナーの吉田卓郎が魅力的だった。

 毎月、第4日曜の夕方に定期ライブをしているという。また、そのとき訪れてみようかな?

【ぜんざい あん庵 データー】
札幌市中央区北3条西18-2-4 北3条ビル 1F
電  話 011-676-3350
営業時間 11:30~21:00       
定休日  月・火曜日
座 席  21席
駐車場  無
入店日  ‘14/12/24

札幌ぶらり散歩 44 ビルの屋上に大きな松の木が!

2015-01-09 16:50:20 | 札幌ぶらり散歩 & Other
「札幌ぶらり散歩」とは、札幌市内の歩道のできるだけ未体験のところを歩くことによって、新たな発見や心に留まった光景などをレポートしようとするものである。 

 この物件についてはかなりの人が知っていることかもしれない。大通公園に面するビルの屋上に大きな松の木が植わっている。積雪の多い札幌では珍しい光景のように思われるのだが…。 

                    

 やはり昨年の12月26日(金)のことである。中央区の大通公園の南側の小路を歩いていた。西13丁目のところにさしかかったところで、ビルとビルに挟まれた間から、向うのビルの屋上に大きな木が植わっているのが見えた。
 以前にも見たような記憶はあるのだがはっきりしない。「札幌ぶらり散歩」であたりを意識しながら歩くことで私の視界に入ってきたと云える。
 あまり近づくことができなかったが、何枚かの写真を撮った。

          

 表に回って、大通公園側から見てみようと思った。
 南大通に面して建つそのビルは「丸久中央物産」という会社名が書かれたビルだった。
 二階建てのビルの屋上に確かに大きな木が植わっているのが認められた。
 木の種類は松の木のようだ。ただし、それがエゾ松かトド松か、あるいは別の松の一種なのか、哀しいかな私には分からない。

          

 以前、「札幌では東京などのようにビルの屋上の緑化をなぜ進まないのだろう」という話題になったとき、某建設会社のOBのA氏が「北海道は積雪があるからそうした発想はないのだ」と話をしていたが、緑化どころか、大きな木がビルの屋上に生育しているのを見て驚く私だった。

 驚きついでに、木の種類が気になった。そこでさっそく「丸久中央物産」に尋ねた。
 ところが受付嬢はもちろんのこと、ベテラン社員も「知らない」という。仕事には熱心でも、そういうことって案外無関心なのかなぁ?
 ビルの屋上で大きな木を生育させるということは、そのメンテナンスが大変なことと思われる。コストはかかるだろうが、ぜひとも長く育ててほしいものである。


《本日の霰(あられ)》 
 今日、ウォーク中に札幌の空が激しい霰に見舞われた。
 霰現象は大気が不安定な時に発生するという。一昨々日は雨、一昨日、昨日は吹雪、そして今日は霰と、なんだか年明け早々空に方はかしましいが、何かの予兆でなければいいのだが…。
 ウォーク中に霰に見舞われた私は急いでフードを被った。すると、フードにあたる霰の音がなぜか耳に心地良かった。

          ※ 本日の霰三態です。

          

          

          


札幌ぶらり散歩 43 超芸術トマソン〔原爆〕タイプ

2015-01-08 16:36:32 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 年末に収集した蔵出しはまだまだ続く。今回はその名も恐ろしい〔原爆〕タイプである。これほどくっきりと映し出す〔原爆〕タイプも珍しいのではないか?私は逸品のトマソン物件に遭遇した思いだった。 

 昨年の12月29日(月)、私は元旦の登山に備え、自宅から登山口までどのくらいあるだろうか実地踏査を試みた。その際に遭遇した物件である。
 旭ヶ丘地区の上り道を歩いていたときだった。旭ヶ丘1丁目のあたりに築後かなり時が経った民家風の建物があった。その壁になにやらくっきりと描かれているのが目に入った。近づいてみると、それは描いたものではなく何かを剥がしたためにできた影だと判明した。
 「これは規模は小さいが典型的な〔原爆〕タイプだ!」と確信した。

          

 赤瀬川氏は〔原爆〕タイプを次のように解説する。
 「かつて存在した建物の痕跡が、隣接する建物の壁にシルエット状に残された物件。過去の巨大なエネルギー事件によって消失したものの影が、もののあわれを喚起するところからこの名がある。近年は都市再開発や地上げ行為によって、市街地の空き地にこの物件をみかけることは珍しくなく、バブル経済による地上げの渦巻きが、原爆投下に等しきものであったことを物語っている」
と説明されている。

          

 建物の痕跡ではない。巨大なエネルギーによって消失したとも思われない。しかし、かつてあったものが取り除かれ、そこにシルエット状のものが残された図であることは疑いの余地がない。しかもそれが一つではなく、五つの影を作っている。
 さらには、入口の戸も内側から板が貼られ無用ドア化しているようだ。

          

 この五つの影はいったい何だろうか?窓にかかる木枠などから想像すると、どうやら飲食関係の店だったところだろうか?
 家型の影になっている部分はメニューなどのお品書きを表示するボックス状のものが貼り付けられていたのではないだろうか?
 上部の四つの影はたんなる飾り窓が付いていたのでは、と想像するが?

 それにしてもあまりにもくっきりとした影が残ったものである。
 よって、中央区旭ヶ丘1丁目の〔原爆〕タイプの壁を「トマソン物件 札幌第8号」と私が勝手に指定することにする。



《おまけの物件》 
 その日の帰りである。これがまた凄まじい光景に遭遇した。
 この「札幌ぶらり散歩」シリーズの�13で「蔦の葉に占拠(?)された家」というのをレポートした。それに優るとも劣らない物件に遭遇したのだ!

          

 中央区の南13西20あたりを歩いているときだった。もうすっかり枯れてはいたが、蔦に包まれた家が目に入った。葉が枯れているためそれほど目立たないが、壁の大部分が覆われているように見えた。
 私が以前に取り上げたにもかからず再度取り上げた理由は、なあ~んと、家の前におかれた自家用車までもが蔦の蔓に浸食されていたからである。ということは少なくとも自家用車は一年以上ほったらかしということになりそうなのだが…。

          
          ※ 蔦の蔓が自家用車のドアを侵食し始めている。

 忘れなければ、今夏にもう一度訪れて蔦の葉の最盛期の様子を見てみたい。

札幌ぶらり散歩 42 トマソン〔ヌリカベ〕タイプ

2015-01-07 17:53:47 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 むむむっ? これは完全にトマソンの〔ヌリカベ〕タイプと云っていいだろう。窓を封じ込め壁に仕立てたようだが、いかんせん前歴を完全に隠すことはできず、その痕跡を私の前に披露してしまったようだ。 

 昨年の12月23日(火)、私は札幌競馬場の北の方面を歩いていた。すると北13条西15丁目のところにあった倉庫風の建物の壁に気になる物件を発見した。
 どうも以前に窓があったところをモルタルで塗りつぶしたような箇所が目に入った。
 咄嗟に「これは〔ヌリカベ〕タイプだ!」と確信した。

          

 例によって赤瀬川氏の〔ヌリカベ〕タイプの解説を転写する。
 「建物の壁に見られる絵の具の厚塗りのような痕跡。形状は四角、丸、台形など多数あり、材質はモルタルが多い。無用となった建物の穴や破損個所などを塗り込めたものと推察される。その多くは無用窓、無用門、原爆タイプなどに分類整理されるが、そのどれにも入れにくいものがヌリカベである。周囲と同じ材質にしようとしながら、色などが少しズレてしまうところに味があったりする」
と説明されている。

 さて、私が発見した物件を見ていただきたい。
 色は相当に工夫したとみえ、かなり近い色合いを出している。しかし、近づいてみると、残念なことに造作してから時間が経った時、間に隙間ができてしまったと見える。その隙間を埋めるために白いコーキング剤を使用したために、その前歴が暴かれることになってしまった、ということのようだ。

          

 建物の横面に回ってみると、さらに顕著な〔ヌリカベ〕タイプの壁が出現した。
 完璧なトマソン物件である。

          

 よって、中央区北13西15の〔ヌリカベ〕タイプの倉庫を「トマソン物件 札幌第7号」と私が勝手に指定することにする。



《おまけの物件》 
 おまけとするのに相応しいかどうか、私にはむしろこちらの方が興味深かったりしたのだが…。
 〔ヌリカベ〕タイプのトマソン物件を発見した同じ日、トマソン物件の倉庫の近くを流れる琴似川の川底にたくさんの重機が動いているのが目に入った。

          

 浅くなって流れが悪くなった川底を深く掘り下げているのかと思ったのだが、様子を見ているとどうもそうではない。
 何やら川の端のほうに木枠をたくさん並べる作業が行われていた。う~ん、何だろう?

          

 疑問に思ったら、黙っていられないタイプの私である。作業員が手を休めるときを狙って尋ねた。「何の工事をされているのですか?」と…。
 すると、作業員氏の答えは次のようだった。
 「木枠の函を並べて、仮の河道を作り、そこに川の流れを導き、水がなくなった本来の河道により細く深い河道を造る」ということだった。
 作業員氏の話では現在の川底はコンクリート製で、それを剥がして新たに細く深い河道を掘るということだった。

          

 話を聞いた結果、私の解釈では次のようなことだと考えた。
 琴似川は一見川幅いっぱいにスムーズに水は流れていた。しかし、川底はかなり浅そうだった。そこで、川幅を狭くしてより流れを速くするために新たな工事をしているらしい。
 そこにできた河原に何かを造成するのだろうか?それとも散策路のようなものを造ろうとしているのだろうか?そこのところは今のところ分からない…。


《ウォーキング覚書》 
覚書を記すのが一日遅れてしまった。今回は1月1日から5日までの5日間の記録を記すことにする。

◇1/01 22,807歩 ◇1/02 13,243歩 ◇1/03 10,468歩 ◇1/04 12,690歩 ◇1/05 6,010歩

 ご覧のようにお正月の5日間は歩いた実績が激しく上下している。そのあたりの事情についてはブログでも報告済みである。1日は元旦登山で我が家から登山口までも歩いたことで2万歩を超える歩数となった。
 しかし、5日は初スノーシューを行った日であるが、スノーシューは身体への負荷が激しい割には歩数が稼げない。私としては3~4万歩も歩いた気分であるが、歩数は正確に記しておくことにする。
 それでもこの5日間の一日当たりの平均歩数は13,044歩だから十分すぎるほど歩いたことになる。田舎おじさん、冬になっても頑張っています!

札幌ぶらり散歩 41 照れ隠し?ならぬテレ残し

2015-01-06 15:44:43 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 あれっ? こりゃ、照れ隠しならぬ、テレ(TEL)残しじゃないか! 廃業に伴い看板を白く塗りつぶしたはずが、TELの文字だけ残したのは何故?? 

 年賀状で、友人からは「ブログ楽しみにしています。札幌の街中も“視点”をもって見ると楽しいものですね」と、また教え子からは「毎回、トマソン楽しんで観ています」と、添え書きがあった。
 実は「札幌ぶらり散歩」を始めたあたりからアクセス数が減少傾向にあって少々落ち込んでいた。しかし、楽しんでくれている人もいることが分かり、元気をいただいた。これからもめげずに札幌の街中を歩き回ろう!

 №41のトマソン物件を発見した日と同じ12月19日(金)、苗穂地区(東区北7東16)を歩いているときだった。道路向かいの建物の上に大きな白い看板が見えた。どうやら白く塗りつぶしてあるようだ。何かの商売をしていたが廃業したことで塗りつぶしたようだ。
 ところが何故か「TEL」の文字だけは青く残っているのだ。これはトマソン物件の〔ウヤマ〕タイプである。

          
          ※ 明らかに白いペンキで塗りつぶした看板である。

 〔ウヤマ〕タイプは、赤瀬川氏の説明によると、次のような物件である。
 「看板文字などの一部分が消去されている物件。特に一部消去のあと、その文字を改変して再利用を考えているフシがある。第一物件となった『卯山○店・○はウヤマ』によってはじめて意識されたことから、ウヤマの名を冠する。廃物利用、あるいは貧乏性、省エネ、コンパクト思想、といったトマソン的特徴を備え、それが図像的世界、意識の領域で発揮されているところがトマソンの中でも珍しい分類に属する」と〔ウヤマ〕タイプ命名の由来を説明している。

 写真がないので分かりづらいと思うが、○のところだけが消された看板があったという。その○のところに、例えば「酒」とか、「薬」、「紙」などの文字を入れると再利用できるように見えたという。すると、例えば「卯山酒店・酒はウヤマ」と再利用できるというわけで、この類いのものを〔ウヤマ〕タイプとしたという。

          
          ※ う~ん。なぜに「TEL」という文字だけ残したのか?やや雑な残し方ではあるが…。

 そこで私の発見した看板であるが、「TEL」という字だけ残したのは、その建物を後利用する場合も電話番号はどんな商売でも必要だろうから塗りつぶす必要がない、と廃業した方、あるいはペンキ屋さんが判断したのだろうか??
 どうも再利用を考えたフシがある。う~ん、トマソンである。

 札幌苗穂地区の〔ウヤマ〕タイプの看板を「トマソン物件 札幌第6号」に指定することにする。


《ちょっと微笑ましい?おまけの物件》
 トマソンでも、なんでもない。独立して取り上げるほどのものでもないので、おまけとして紹介する。

          
          ※ 一見、何の変哲もない松が門柱と共に立っているかに見えたが…。

 12月23日(火)、札幌競馬場横の住宅街を歩いているときだった。
 門柱とともに盆栽っぽい小さな松が植栽されていた。どーってことのない光景である。ところが、ちょっと横を覗いてみると、門柱には「若松」という表札がかかっていた。小さな松はまさに「若い松」です。これっていいんじゃな~い。

          
          ※ ちょっと横を覗いてみると、そこには「若松」という文字が記されていた。
 

初スノーシュー in 動物園南自然林

2015-01-05 22:11:17 | スノーシュートレック & スノーハイク
 久しぶりのスノーシューだったが、心地良い気分を味わうと同時に、スノーシューならではの負荷のかかる運動だということを再確認した。歩数計の数字は少ないのに、汗だくになりながらの初スノーシューだった。

 
 ※ 自然林内のちょっと小高いところから自然林を撮ったパノラマ写真です。 

 「札幌ぶらり散歩」に少し変化を加えようと今シーズン初めてスノーシューを持ち出した。
 フィールドは円山動物園から南側に道路一つ隔てたところにぽっかりと浮島のように存在する自然林である。自然林に名前は付いていないようだが、自然林内はある程度整備され、付近の住民たちは夏には散策路として利用しているようである。

          
          ※ 自然林の入口から自然林を撮ったところです。

 今日の午後、車を駆って現地まで行き、自然林に入ってからスノーシューを履いた。
 自然林の中にはツボ足での足跡がついていた。冬期間でも自然林内を散策している人たちがいるようだ。
 初めはそのツボ足で踏まれたコースを歩いた。コースは自然林内の中央部分をグルッと一周するようにできていた。

          
          ※ 冬とあって自然林の中は閑散としていました。写真はイタドリの立ち枯れたものか?

          
            ※ こちらもすでに種子を撒いたの草ですが、名前が出てこない。

 ツボ足コースはスノーシューより幅が狭いため、若干の歩きにくさはあったが心地良くスノーシューイングを楽しめた。自然林内はたくさんの木が生い茂っているが、みな葉を落としていて、白い雪と灰色の木肌のモノトーンの世界を創っていた。
 自然林が小さいため、外を走る車の音が耳に入ってはくるが雪との対話を楽しみながら歩いた。
 短いコースを三周したところで、自然林内にある東屋で休憩とした。お湯を持参し、寒い中で飲むカフェラテが美味しかった。

          
          ※ 自然林内に建てられていた休憩用の東屋です。

 休憩中に「スノーシューで誰かが踏んだ足跡を辿るなんてつまんなくないか?」という内なる声が聞こえた。そのとおりだと思った。誰も踏み入れていない雪の中に踏み入れてこそスノーシューの醍醐味である。
  すでにかなりの運動量となっていたが、私は自然林内の外周を辿る誰も踏み入れていないところを歩くことにした。

          
          ※ こうして誰も踏み入れたことのない雪の上を進むのがスノーシューの醍醐味です。

 これが大変だった。雪が柔らかいために一歩一歩が脛のあたりまで沈み込む。さらには、夏の散策コースでもないため、木々の枝や灌木が前を遮るところを避けながら進まねばならないからだ。時にはズボッと膝上まで埋まってしまうこともあった。
 自然林なの小さな丘も上り下りしながらなんとか一周したが、時間が50分もかかっていた。背中は汗まみれだった。

          
          ※ 自然林内に唯一ほんの少しだけ高くなったところがありました。

 かなり疲れを覚えていたが、せっかく開拓したコースをもう一周することにした。
 今度は一周目と違い、かなりスムーズに歩くことができた。
 時計を見ると30分で歩いたことになる。つまり、スノーシューではバージンスノーを歩くのと、人の踏み跡を歩くのでは、その負荷がまったく違うということなのだ。
 私が開拓したコースくらいの距離だと、路上なら15分くらいの長さではないだろうか。

 2時間半、雪上を歩き回り、歩数計を見てガッカリした。わずか6,010歩しか示していなかった。
 しかし、体力は限界、時間も遅かったので、一万歩には到達しなかったが終了した。

 豊平川、石狩川の河岸を遡行したときの悪戦苦闘が蘇ってきた。
 石狩川はまだ取り組みの途中である。「はて、どうしたものか」考えあぐねている最中である…。

札幌ぶらり散歩 40 えーっ!? このドアは使えない!

2015-01-04 21:54:51 | 札幌ぶらり散歩 & Other
 正月の三が日も終えたので、日常にかえって、昨年末に発掘した札幌の街の珍風景 & トマソン物件の蔵出しをすることにしたい。 
 まずは、トマソン提唱者の赤瀬川氏からも間違いなくお墨付きを得られるであろうトマソン物件である。 

 記録を見るとずいぶん前の話になって恐縮であるが、12月19日(金)、地下鉄を駆って東区苗穂地区に遠征した時である。
 苗穂町3丁目3番の住宅と工場が混在しているような地区を歩いていたときである。
 ちょっと古びた工場に差しかかったときだった。
 少し離れたところに問題の物件があった!

          
          ※ 写真の真ん中付近、2階部分に問題の物件が…。

 建物の2階のところにドアがあるのだが、そのドアにいたる階段もなければ、その他にもそこへ辿り着く手段が見つからないのだ。いったいどのようにして出入りすれというのだろう?これは間違いなく〔高所ドアタイプ〕に分類されるトマソン物件である。

          
          ※ 近付いてみると、これこのとおり。

          
          ※ さらに近づいて写してみました。

 
 周りを見ると、敷地内にもう一つ同じようなドアを発見した。しかも、こちらはご丁寧にも2ヵ所も同じ壁に見つけた。
 そしてこちらの一方のドアには明らかに階段があったと思われる痕跡が壁に遺されていた。

          
          ※ 先の物件の向かい側にも現れました。しかも2ヶ所のドアが!

 ここまで取材して、このトマソン物件の私が想像する生成ストーリーである。
 この建物は明らかに何かの工場だったようだ。しかし、現在は現役としては使用されていないが、空き家ではなかった。現在は倉庫のような役割が与えられているようだ。
 工場としての現役を終えるにあたり、壁の外側にあった階段などを取り壊してしまった結果、現在のような姿になったのではないだろうか…、と。

          
          ※ これは明らかに階段の痕跡ですよね。

 そう種明かしをしてしまうと、ちょっと興醒めの感がしないでもないが、無用の物件であることには間違いない。
 なお、この建物の前に○ツ○ク農業協同組合と書かれた門があったので、推測ではあるが牛乳加工工場のようなものが以前は稼働していたのではないか、と思われるのだが…。

 
 札幌苗穂地区の高所ドア…「トマソン物件 札幌第5号」とすることにした。


 なお、〔高所ドアタイプ〕について、赤瀬川氏は次のように解説している。
 「トマソン物件はその構造体の一部を物理的に封じられて無用のものとなっているが、高所物件の場合、物件そのものに異常はなくとも、その位置の異常がトマソン化をもたらす。ドアなど高所にあることで無用化していることが多い。他のトマソン物件が侘びや寂びにつながる感慨をもたらすのに対して、高所物件は見上げるものに、高所恐怖的な恍惚感をもたらす。ただし高所ドアなどは荷物用として機能している場合もある」

初詣 & ダイオウイカ

2015-01-03 22:09:23 | 神社参拝・御朱印収集関連

 「初詣とダイオウイカ? なんの関係があるんじゃい?」と突っ込まれるかもしれないが、これが関係あるんです!! 分かる人には分かる! 分からない人は本文をじっくりと読んでもらうしかない。それでは謎解きを…。 

 札幌へ来てからは(今年で8年目)毎年欠かさず北海道神宮に初詣に出かけているが、当初は年が明けた直後の深夜とか、元旦にお詣りしていた。
 ところが、その混雑ぶりに辟易して、3年前からはご利益は多少薄れる(?)かもしれないが、3日にお詣りすることに改めた。

 今年も、今日3日の午後1時過ぎに妻と二人徒歩で出かけた。
 同じように考える人はいるもので、神宮境内はそれなりに賑わってはいたが、それでも元旦の比ではない。比較的スムーズに拝殿に進み、お詣りすることができた。
 この歳になると、願うことはただ一つ、ただひたすら一年間“健康”であることを祈願した。

          

          

 お詣りの後は、まるでルーティンを描くように「お神酒」をいただき、「神楽焼 十二支守」を購入し、「お御籤」を引く、というコースを回った。
 引いたお御籤は「中吉」だった。中吉なら御の字である。今年もいろいろと良いことがありそうだ!?

          

          

 さて、ダイオウイカである。
 北海道神宮から徒歩10分くらいのところに円山動物園がある。その円山動物園で現在ダイオウイカが展示されているというのだ。しかも、3日まで動物園は無料開放されているという。(もっとも私は年中無料なのだが…)

          

 境内に出ている出店はパスして動物園に向かった。
 動物園の入口を入ると、すぐにダイオウイカが展示されていた。
 デカ~イ!体長4メートルということだったが、いゃ~、写真やテレビでは見ていたけれど、実物を間近で見るとその迫力に圧倒される。

          

 さらに生きた化石といわれる「オウムガイ」、深海生物の「ダイオウグソクムシ」の生体展示を見ることができた。
 その他の動物の観覧はまた後日として、私たちは帰路についた。

          

          

 そして、これも恒例になりつつある甘味処で「ぜんざい」を味わい、帰宅した。

          
 
 何時にもまして、内容の濃い初詣となったことに、「うん、これは幸先がいいぞ!」と一人で納得する私だった…。


一年の計

2015-01-02 19:42:29 | その他
 「一年の計は元旦にあり」とは毛利元就が言った言葉だとも言われているが、その教えに倣い、私も個人的にこの一年を計ってみようと考えた…。 

          
          ※ 数少ない正月光景を目にしました。赤れんがテラス前の松飾です。

 今日のウォークは、街の正月風景を多少とも感じようと地下街をウォークしてみることにした。
 ところが、どうも私の目には正月風景が感じられなかった。地下街を歩く人の数は普段と比べ、特に多いとは感じられなかった。商店のディスプレイにも特別のものはかんじられない。
 違いを詳細に観察してみると、行き交う人々が福袋らしきもの手にしていることぐらいか?
 あまりにも寂しく感じられたので、地上に上がり東急デパートに向かうと、入口に松飾が飾られていて、ようやく正月らしい雰囲気を感じた程度だった。

 このように街角から正月らしい光景が消え始めたのは今に始まったことではないが、私の中ではやはり一年の始まり、という感覚を大切にしたい。
 そこで、個人的過ぎるかもしれないが、私個人のこの一年を計ってみようと思った。
 ここでは「私的に○○年を振り返る」の項目を元にしながら計ることにした。
 そう考えたとき、私にとって今年がいろいろな意味で区切りの一年になるのでは、と思い始めた。

 まず、講演・講座関係では、「道民カレッジ」の〈教養コース〉の博士号を取得し、道民カレッジに一区切りつけようかな?と考えている。
 私は現在道民カレッジの単位を487単位取得し、〈ほっかいどう学コース〉の博士号と〈教養コース〉の学士号を得ている。目標の〈教養コース〉の博士号を得るためには最低でも113単位が必要となる。具体的にはいろいろと複雑な計算が必要になるのだが、まあそれなりに努力すればなんとかなる数字かな?と思っている。
 その他の講演・講座については、これまでよりもペースを落としてもいいかな、と考えているのだが…。

 次の「低山紀行」である。こちらも今年中に一応の区切りを、と考えている。
 北海道新聞社発行の「夏山ガイド」に出てくる札幌近郊の山で残っているのは、迷沢山、奥手稲山、余市岳、札幌岳、無意根山の五つである。
 いずれも私のような初心者には簡単な山ではなさそうだが、できれば踏破して一区切りつけたいと思う。

 続いてウォーク編だが、昨年「そらちフットパスウォーク」を終え、新たな目標は今のところ見つかっていない。そうしたこともあり、昨年末から始めた「一日一万歩ウォーク」を今年は着実に実践したいと思っている。その中で、トマソン物件や札幌珍景などをレポートできたらと思う。

 参加型、観戦型のスポーツイベントだが、こちらはその時々の興味関心に委ねようと思っているが、まだ未体験の新たなスポーツ種目の観戦ができたらと思う。

 次にステージ関係だが、この関連は特に札幌に居住していることのアドバンテージを感ずる部分なので、今年も積極的に楽しみたいと思う。
 その中でも外せないのは、今や札幌の夏の風物詩ともなっているPMFとジャズフェスである。懐との関係もあるが、PMFのGARAコンサート、ジャズフェスのパークライブなど、できるかぎり楽しみたい。もちろん恒例となっている「札響の第九」を今年も多分楽しむこととなるだろう。

 映画については、昨年は見た本数が激減した。しかし、「映画は最高のエンターテイメント」だと信じているので、今年はできるだけ映画館に通いたい。

 旅であるが、ここ数年、冬になるとニュージーランドの旅も含め南の島に旅するのが恒例なっている。今年もできればと構想しているが、それも今年で一区切りつけようかな?と考えている。
 違う形で旅を構想したいと思うのだが、はたしてどうなるか?

 ボランティアも近代美術館前の清掃活動が6年目に入るが、将来のことも含めていろいろと考えねばならない時期になっているように思う。

          
          ※ 今や正月らしい光景を演出するのは商業的施設のみか?東急デパートの井口の松飾です。

 こうして自ら計画や思いをぶっちゃけ明らかにする人は少ないと思われるが、私は敢えて明らかにすることで、この一年を動き回るためのモチベーションとしたいと思っている。
 とまあ、私自身の一年の計らいを明らかにはしたが、はたしてどうなるのか?
 2015年が終わるとき、また一年を振り返ってみることができれば、と考えている。