田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

輝き続けているジュディ・オングさん

2018-10-16 19:59:14 | 講演・講義・フォーラム等

 美人の誉れ高いジュディ・オングさんは年齢に違わず輝き続けていた。ジュディ氏は本業だけではなく、多岐にわたっていろいろな活動をされているという。今回は日本介助犬協会のサポート大使として来札し、講演するのを聴くことができた。 

 10月14日(日)夜、かでるホール(北海道立道民活動センター)において、札幌市小動物獣医師会が主催する「市民公開講座2018 ~心のバリアフリー・輝いて生きる~」が開催されるのを知って参加を申し込んだところ、参加することができた。

  

講座は二部構成で、第一部は「身体障がい者補助犬を知っていますか?」と題しての各種補助犬のイベントが催され、第二部が「輝いて生きる」と題するジュディ・オングさんの講演だった。

 

 第一部の補助犬イベントでは、盲導犬、介助犬、聴導犬の三種の補助犬のデモンストレーション、そしてその補助犬を利用するユーザーの方々へのインタビューが行われた。

          

          ※ 写真左から、盲導犬、聴導犬、介助犬です。(札幌市小動物獣医師協会HPより)

 盲導犬は札幌においても盲導犬協会があるなどある程度認知度があり、私もその存在を知っていた。ところが介助犬、聴導犬については恥ずかしながら私はその存在を知らなかった。

 

 介助犬については、肢体不自由者の生活を補助する働きをする犬である。ユーザーが求めるものを手元まで持って来たり、落としたものを拾ったりするなどの補助する様子をデモンストレーションしてくれた。国内にはまだ68頭しか存在せず、道内にはわずか2頭だけという。

 

 聴導犬は聴覚障がい者に対して、生活で必要な音をタッチして教え、音源に導く補助犬である。聴導犬はさらにその数が少なく、どちらもこれからの普及が待たれているようだ。

 そして両者ともに社会での認知度を上げてゆくことが課題だということだ。

 ユーザーの方々も、口々に「その存在を知ってほしい」、「街で見かけたら声をかけてほしい」と訴えていた。

 私にとっては新しい知見を得ることができた有益な講座だった。

 

 第二部はメイン(主催者としては第一部がメインだったのかな?)のジュディ・オングさんの講演である。私が今回受講を決めたのはジュディ・オングさんを間近に見てみたいという俗っぽい動機だったから、私にしては珍しくステージ前から3番目の席に陣取った。

               

               ※ 同じく札幌市小動物獣医師協会のHPから拝借しました。

 ジュディさんは緑色のジャケットに黒の革製パンツを着用して颯爽と登場した。間近に見てもとても68歳とは思えない若々しさである。ただ、私が想像していたよりは小柄な女性だなという印象をもった。というのも、私の中ではあの大ヒット曲「魅せられて」で歌うジュディさんのドレス姿から、想像が勝手に膨らんでしまっていたようだった。

 

 ジュディさんの話は、その「魅せられて」のことから始まった。彼女は「魅せられての」の大ヒットによって芸能人としてさまざまな成功を得ることができたことを、裏話なども交えて聴衆を意識し、サービス精神旺盛に語ってくれた。

 そして本題に入っていった。

 

 彼女は大きく二つのことを話された。

 一つは「夢をもって生きる」ことの大切さを説いた。ジュディさんには版画の趣味であったが、20代は多忙の中でなかなか版画制作に時間を取れなかったが、版画制作への夢は捨てなかったという。彼女は多忙の中でも版画制作に取り組み、指導者から「日展」への挑戦を助言され、迷った末に「やらないということは、自分の可能性をゼロにする」と考え「やってみよう」と果敢に挑戦したところ「夢がそこに見えた」という。

 そして彼女は見事「日展」入選を果たすなど数々の賞を受賞し、版画家としても認められる存在になったという。

 

 二つ目は彼女が日本介助犬協会のサポート大使をはじめ、ポリオ撲滅大使、ワールド・ビジョン・ジャパン親善大使など社会活動にも積極的に関わっているという。それは彼女の父親からの影響が大きいという。

 彼女は父親から教えてくれた二つの詩を紹介してくれた。しかし、一つ目の詩はメモすることができなかったが、意味するところは「食事は腹七分目で満足しよう。誰とでも対する人とは良い関係を作ろう。善いことを尽くすことは快楽である。そうすることで人は健康となれる」というような意味の詩だった。

 もう一つは「悦己悦人」という詩というより、中国に伝わる言葉である。その意味するところは「自分も悦び、他人も悦ぶ」ということだ。

 彼女はこうした父親の教えを支えに、社会活動の取り組んでいるということだ。

 

 彼女は「輝いて生きる」ために、「夢を持って生きること」「誰かのために生きること」の大切さを説いてくれた講演会と受け止めた。

 それにしても、ジュディ・オングさんは輝いていた!!



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