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私の札幌生活も13年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

映画 プラスチック・チャイナ №266 & アカデミー賞

2020-02-11 17:20:45 | 映画鑑賞・感想

 プラスチック製品のゴミの山に埋もれる主人公たち…。日本をはじめ諸外国から輸入されたプラスチックのゴミを中国の貧しい人たちがリサイクルに取り組む現場を活写したドキュメンタリーであるが、その風景はあまりにも痛々しい…。

        

 2月9日(日)午後、札幌市生涯学習センターホール(通称:ちえりあホール)においてリサイクルプラザ宮の沢が主催する「エコトーク映画会」が開催された。映画会の前に環境カウンセラーの中井八千代氏のエコトークが行われ、プラスチックごみが日本だけではなく、今や世界規模での問題なっていることを報告し、私たちへの自制を求めた。

 続いて、タイトルの「プラスチック・チャイナ」の映画会となった。映画は2016年、中国の監督によって制作されたドキュメンタリーである。

   

 映画の舞台は中国の小さな家族経営のプラスチックリサイクル工場である。工場主はまだ若く、汚い仕事の工場ではなく他の仕事に就きたい思いもあるが、農村出身で何の特技があるわけではなく、生きていくためにできることは工場を必死で営むしかないと何度も嘆く。そこで働くのが、他のまちからやってきた少女イージエをはじめとした一家である。イージエは学校へも行けず幼い兄弟の世話をしながら父の仕事を手伝い、いつか学校へ行けることを夢見ている。しかし、飲んだくれの父親は学校へ通わせる金はないといって許してはくれない。仕方なくイージエはゴミ山から見つけてきた雑誌や広告を教科書代わりに、言葉を学ぼうとする…。そんな日常を映画は淡々と描いたものだったが、劣悪な環境の中で、健康被害も心配される目を背けたくなるような情景が続いた。

      

 映画は中国当局にとっても衝撃をもって迎えられたようだ。この後、中国は各国からプラスチックごみの輸入禁止の措置が取られたが、その決定に影響を与えたとも伝えられている。

 先のエコトークで中井氏は、年間のプラスチックの使い捨て量の世界一がアメリカで、続いて日本、中国の順だという。中国が輸入禁止の措置を取った今、日本のプラスチックごみは行き場を失ったのだ。私たちは一人一人が真剣にプラスチックごみの削減を否応なく迫られていることを実感させられる映画だった。

 

アカデミー賞余話

        

 本日の新聞は、今季のアカデミー賞の作品賞に韓国映画の「パラサイト 半地下の家族」が選出されたことを大々的に伝えている。「パラサイト 半地下の家族」は作品賞だけではなく、同時に監督賞、脚本賞、外国長編映画賞も同時に獲得した。私はいち早くこの映画に注目し(といっても新聞の映画評論に頼った結果なのだが…)、1月15日に観賞しその映画の良さを拙ブログに投稿していた(https://blog.goo.ne.jp/maruo5278/e/f8a287bc117c6bff69096d6457553744)ので、本日の新聞を見てちょっと嬉しい思いを抱いたのである。新聞によると(アメリカから見て)外国語映画の作品賞受賞は初めてだそうである。このことがまた姦しい話題も提供しているようであるが、ここはアジアの映画のレベルが上がってきている証拠だと思い、素直に受賞を喜びたいと思う。

 アカデミー賞の受賞によって「パラサイト 半地下の家族」が再び上映されるのではないだろうか?まだ未観賞の方はできればご自身の目で観ていただき、この映画の良し悪し、あるいは魅力を味わっていただければと思う。

 


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