田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も12年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

“熱闘甲子園”を目ざして 第五日(準決勝)

2010-07-25 23:21:24 | スポーツ & スポーツ観戦
 準決勝は二試合ともコールドゲームで決着するという意外な結果となった。しかし冷静に振り返ると、これだけの大差がついた要因は投手の起用法にあったのではないか、と私は見たのだが…。

        
        ※ 熱戦を期待してスタンドを埋めた高校野球ファン         
 
 久しぶりに夏らしい青空が戻ってきた中、準決勝の好試合を期待して高校野球ファンが続々と円山球場に駆けつけた。
 私が試合開始30分前に球場に着いたときにはスタンドはびっしりと埋まっていた。僅かな隙間を見つけ、いつもとは違うバックネット裏に陣取った。
 激しく照りつける陽の光のような熱戦を期待したのだが、どちらの試合とも意外な展開が待っていた…。
 それでは二つの準決勝の試合を私の目線で振り返ってみる。

        
        ※ 激しい夏の陽で乾いたグランドにたっぷりと水を与えます。

《なぜ早目の投手交代だったのか?》 
 第一試合は札幌第一高校 VS 函館大有斗高校だったが、結果は5対15の6回コールドゲームで函有斗の勝利となった。

 この試合、先制したのは札第一だった。しかも3回表を終えた時点では4対0とまったくの札第一ペースだった。
 この時、札幌第一のマウンドを守っていたのは背番号10を付けた小笠原だった。エース須田が本調子といえない中では順当な選択だと思って見ていた。
 順調な滑り出しを見せた小笠原に有斗打線が襲いかかったのは3回裏の攻撃だった。二点本塁打と適時打で3点を返した。(この時点ではまだ札第一が4対3でリードしている展開)

 続く4回裏の函有斗の攻撃で小笠原は無死から四球を出してしまった。
 するとベンチはすかさず小笠原から須田にスイッチした。
 私はこの交代が「早いのではないか」と思った。須田はこれまでの2試合に先発しながらも思うような結果を出せず、途中交代を繰り返していたのだ。
 案の定、須田の投入は有斗打線の火に油を注ぐようなものだった。安打、四球などで二死満塁とした後、走者一掃の二塁打を浴びた。さらにこの回、有斗打線は攻撃の手をゆるめず攻め立て、再び満塁とした後で6番打者が満塁本塁打を打ち4対10として一気に試合の形勢を決めてしまった。

 ベンチとしては有斗打線の圧力に小笠原では抗しきれないと見て、主導権を握っている段階でエースを投入し、なんとか試合の流れを有斗側に持っていかれないようにとの交代だったのだろう。しかしこの大会調子の上がっていない須田には重荷だった。
 もし小笠原をベンチがもう少し我慢して続投させていたら、これほど一方的な展開はなかったのではないか。

 大会を見ていると各校ベンチの早いタイミングでの投手交代が目立つ。一発勝負の高校野球では傷を広げないうちに流れを変えたいという思いがあるのだろう。そこには甲子園戦術の変遷も影響していると思われる。

 思うように調子が上がらず最後の夏を終えてしまった札第一のエース須田君は何を想っているだろう…。

        
        ※ 真っ赤なメガホンで札幌第一ナインを応援し続けた応援団でしたが…

《なぜエース吉岡の先発でなかったのか?》
 続く準決勝第二試合は小樽北照高校 VS 札幌日大高校だった。この試合も北照の一方的な試合となり7対0の7回コールドゲームで北照が決勝に駒を進めることとなった。

 この試合の札日大の先発メンバーを見て「あれっ?」と思った。
 先発投手がエース吉岡ではなく、背番号10の石井だったからだ。
 吉岡は大会前に病を患ったと聞いていたが、前の試合で強力な北栄打線を延長11回まで2点に抑える好投を見せていたのだ。
 
 石井は初回いきなり北照の4番又野に二点本塁打を喫してしまった。続く3回にも強力北照打線につかまり3点を献上してしまった時点でベンチはたまらず吉岡に交代を命じた。
 吉岡は石井が残した走者を還され1点を失ったが、その後4,5,6回を零点に封じ打線の奮起を待ったが札日大打線は北照又野の前に沈黙したままだった。
 結局、吉岡は7回に1点を加えられたことで7対0となり7回コールドゲームで札日大の敗退となった。

 札日大はなぜエース吉岡の先発でなかったのか?
 強力な北照打線を考えたとき、ベンチは石井、吉岡の継投を当然考えた上での石井先発だったと思うのだが、順序が逆であったような気がしてならない。

        
      ※ ピッチングだけでなく、打撃でも今大会3ホームランと非凡な力
       を見せる又野選手のネックトバッターズサークルでの様子です。

 高校野球の指導に情熱を傾け続けている監督にとって、素人の私が考えるようなことは全て織り込み済みの上で判断し、決断した結果だと思う。
 今日の二試合の結果は私が事前に予想したとおりの結果となった。ということは、今回敗退した2校の監督も互いの戦力比較をしたとき自チームの劣勢は免れないと考えた末での決断であったと思われるのだが…。

        
        ※ 試合終了後、健闘を讃えあう札日大、北照のナインです。

 明日はいよいよ甲子園を懸けた決勝戦である。
 小樽北照高校の王者然とした戦いぶりが際立つが、はたしてどのような結果が待ち受けているのだろうか?
 明日も私は円山に足を運ぶ…。

        
        ※ 強い日差しに外野席では木陰にきれいな人影ができました。

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準決勝、意外。 (三四五白のヨン    )
2010-07-26 00:10:52
 日曜日でそしてまた天気も良く、写真では球場いっぱいの応援の人波、高校野球の人気の表れという雰囲気ですね。結果は、田舎おじさんの予想がぴったり的中だったです。さすがです。今回も小説的な文章タッチも鮮やかです。
 普通、準決勝というとしのぎを削るはらはら連続の試合が見られるのが準決勝というイメージがあるのに今回は2試合とも点差が大きく、応援の人数が多いにもかかわらず意外でした。
考えすぎだとか (おなら出ちゃっ太)
2010-07-26 09:34:28
あまりスポーツ論は分かりません。
他のことも分かりませんけど。
何かこう、頭で試合運びとかデータ分析とか考えすぎているのでしょうか?監督も選手も。
データとか数値に現れない気迫・・・昔でいえば根性論みたいなことを最近ではいわないのかしら?
まあ、オイラも汗臭い根性論はキライなのですが、あまりにも理屈を追いかけてばかりではスポーツとしての面白み、醍醐味がなくなるような。
もちろん当事者(監督や選手)にすれば、勝って先に進むことが何より重要なのですけども。
ただ、甲子園に行くことが全てか?という疑問符も付けたくなるのも確かです。
だって、良い大学に行くことが全てか?という疑問があるなら、甲子園だって同じく、ではないかなあ、と。
ちょっと違うかな。
うん、違うな。ピント外れな長文コメントで失礼しました。
折角書いたので消さないけど。
(゜ ゜ )☆\ばきおい

Re:準決勝、意外。 (田舎おじさん)
2010-07-26 20:33:58
 おっしゃるように私も好試合を期待していたのですが…。
 高校生の場合、時には何かの影響によって力以上の差が出てしまう場合があるようですね。
 甲子園大会でもそういう場合もありますから…。
 まあ、それも高校野球と考えましよう…。
Re:考えすぎだとか (田舎おじさん)
2010-07-27 10:07:45
 大変難しいコメントをいただき、どう返答してよいものやら悩んでしまい一晩置いて返答することにしました。
 高校野球について多くの意見があることは承知しています。出ちゃっ太さんのようなご意見ももちろんあるでしょう。
 そうした多様な意見が存在する一つの理由は個々人の高校野球に対する距離感なのではないかと私は思っています。
 その距離感が私と出ちっゃ太さんでは少し違うようですね。
 誤解を恐れずに私の考えを言えば、やはり高校野球は対戦相手に勝利を目ざすことを唯一無二の目的として懸命な努力をしている集団だと思っています。特に北海道大会に出てくるようなチームは…。そしてその勝利の向こうには高校球児の整地といわれる甲子園出場という夢が存在しているのだと思います。
 その勝利を目ざして懸命な努力をする、必死のプレーを心がける、etc.…。そうした行為が球児一人ひとり成長に大きな影響を及ぼすのではないかと思っています。
 まあ、その勝利を目ざすあまり加熱してしまい、常軌を逸しているようなチームがあることが時折報道されることもありますが…。
 高校野球にはプロ野球ではけっして得ることのできない感動をいつも与えられます。
 出ちゃっ太さんもぜひもうちょびっとだけ関心を持ってくださいな。
コメントありがとうございます (おなら出ちゃっ太)
2010-07-27 16:17:58
前のコメントで、混乱したことを書いてしまいました。
丸尾さんの観戦記を拝読して、監督がデータとか考えすぎているのかな?と思って書き始めたものが、いつの間にか脱線してしまってました。
失礼致しました。
甲子園を目指す戦いは、一回負けたらそれっきりですから、かなり厳しいものがあります。
たまたま、対戦相手との相性が悪かったから負けたということもないこともない・・・?としたら。くじ運までが勝負に含まれる過酷な戦いですね。
トーナメント方式にしたら、と思ったけど、それでは一年中甲子園大会をやってないといけないかもしれませんね。
試合をする方も大変だけど、観る方も大変なので無理な話ですね。
また脱線しないうちに切り上げます。

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