田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

南極料理人 西村淳

2012-12-22 23:13:23 | 講演・講義・フォーラム等
 映画「南極料理人」の原作者としてすっかり著名になった西村淳氏は云う。極限の地で暮らすとき「楽しく暮らす」、「頑張らない」、「もったいない」を心がけることが大切と説いた。 

               

 12月19日(水)午後、かでる2・7(中央区北2西7)において北海道が主催する「環境道民会議ウィンターミーティング」に参加した。
 プログラムは、料理人、タレント、著作家などいろいろな顔をもつ西村淳氏が「究極のエコ料理・エコライフ ~冬の省エネを楽しむヒント~」と題する基調講演が行われた。
 続いて、事例発表としてほくでんの営業担当の磯田和志氏から「冬の省エネ・節電のポイント」を、環境カウンセラー協会理事の岡崎朱美氏が「“小”エネライフのススメ」と題しての事例発表があった。
 その後、参加者同士によるワークショップもあったが、私は所用があったため失礼した。

 西村氏は第30次(1988~1990)と第38次(1996~1998)に南極地域観測隊に参加し、調理担当として越冬隊に加わった経験を持つ方です。特に第38次のときは、南極大陸の内陸に位置する「ドームふじ基地」でたった8人の男たちで1年近くを過ごすという体験をされた方です。

          

 ドームふじ基地がどれだけ過酷なところかというと、私たちがよく耳にする昭和基地から1,000Kmほど内陸に入ったところで、高度が3,810mの位置にあるという。気温は年間を通してマイナス30~70℃で、年平均気温はマイナス50℃超というとてつもなく過酷な環境である。

 そんな環境の中で西村氏は隊員たちの楽しみである食事の調理担当として活躍したようだ。西村氏の講演自体がとてもユーモアたっぷりの方だったが、越冬中も隊員たち対してユーモアたっぷりに接し、癒しの存在になっていたと想像される。
 究極のエコ料理として何点か紹介されたのだが、展開が速いためしっかりメモすることができなかったが、例えば隊員から「寿司が食べたい」というリクエストに対して酢は無かったのだが、三ツ矢サイダーや砂糖などでなんとか寿司飯らしきものを作ったというように、材料がない中でもさまざまに創意工夫を施して隊員たちを楽しませたという。

          

 私は見たことがないのだが、西村氏のことを調べていたら日本テレビ系列の「世界一受けたい授業」に「ゴミを絶対出さない使い回し料理」と題して何度も出演しているようである。相当のエコ料理の達人らしい。

 西村氏はドームふじ基地での数々のエピソードを交えながらエコ料理・エコライフについて語った。そして「私たちは限りあるものを地球からいただいている」のだから、「もったいない」の気持ちを忘れないようにしたいと結んだ。

 「もったいない」という言葉は、ノーベル平和賞受賞者であるケニア出身のワンガリ・マータイさんによって世界に紹介され、いまや「MOTTAINAI」は世界共通語になりつつあるという。
 無駄の多い自分の生活を見直さなくちゃいけないね。
 「もったいない」の言葉の発祥国の国民として…。


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