北見市にステージを移しての第三日(32Km)は二日間で積み重なった筋肉痛はあったものの、好条件が重なって楽しくウォークを終えることができた。
スタートして5キロを超えたころだろうか、私は前を行く若者に声をかけた。
「そこのお若い人は学生さん?」と問いかけたところ、すると一人でウォークすることに寂しさを覚えていたのだろうか、その若者は私の傍に寄ってきた。
話を聴くと、今春大学を卒業して地元市役所に勤め始めたばかりということだった。
彼はこうした地域のイベントに出ることも初めて、もちろんウォーキング大会に出ることも初めてということだった。
いろいろな話をしながら一緒に歩を進めた。
するとそれから2キロも行ったところで私たちに話しかけてくる人があった。
私と同世代、恵庭から参加しているという人で、全国の大会にもかなり参加しているというベテランだった。
そこから三人の行脚が始まった。三人それぞれが思いつくまま話題を提供し、それに応えるという形で歩の歩みを止めることなく話は続いた。
結局、三人はゴールするまで一緒だった。
他愛ない話が疲れを忘れさせゴールまで導いてくれた。
この会話がなかったら、今日のウォークはこれまで以上に辛いものになっただったろう。
天候が幸いした。
朝は肌寒いくらいだった。そしてスタート後もそれほど気温が上がらなかった。
汗もほとんどかかず、持参したペットボトルの水はほとんど残ったままだった。
今日のような天候でなかったら、今日のウォークはこれまで以上に辛いものなっただろう。
第三日目は北見市の東方面の田園風景の中をウォークする32キロだった。
北見市街地の東陵運動公園、野付牛公園などの緑豊かな場所と、端野地区の水田地帯、玉葱・甜菜・小麦などの畑作地帯などはいずれもいつか見た風景だったが、そのどの風景も懐かしく、北見の素晴らしさを思い出させてくれるウォーキングだった。
「でっかいどうオホーツクマーチ」も残すところ明日一日、最後の30キロをしっかり歩いて所期の目的を完遂したいと思う。