夜,俳優座劇場にて上演された,オペラシアターこんにゃく座の『浮かれのひょう六機織唄』を観た.道楽者のひょう六が,飢饉にあえぐ村を,女遊びのテクニックによって救えるかもしれないという,突飛な状況に奔走する長編コメディ.実に半世紀ぶりに蘇演されるという林の音楽は,日本と(なぜか)ラテンアメリカの情緒とを気軽に往き来しながら,主役たちになりきったり,うんと突き放して眺めたりする,この作曲家ならではの折衷法もしくは遠近法に一貫したもの.
それにしても,自分がみんなの役に立てると思った途端,にわかに善人ヅラして張り切って出かけるが,事の重大さにだんだん怖気付いていく,ひょう六の人の好さが可笑しく,また変にリアルである.
林光: オペラ『浮かれのひょう六機織唄』
【出演者】オペラシアターこんにゃく座,入川舜 (ピアノ)
【日時】2023.9.9 18:00-
【場所】俳優座劇場
それにしても,自分がみんなの役に立てると思った途端,にわかに善人ヅラして張り切って出かけるが,事の重大さにだんだん怖気付いていく,ひょう六の人の好さが可笑しく,また変にリアルである.
林光: オペラ『浮かれのひょう六機織唄』
【出演者】オペラシアターこんにゃく座,入川舜 (ピアノ)
【日時】2023.9.9 18:00-
【場所】俳優座劇場
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます