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クレバリー+キングズ カレッジ合唱団=バッハ「マタイ受難曲」

2022-02-21 | 音楽 - その他
 先日買ったCDを聴き終えた.S.クレバリー指揮+ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団,ブランデンブルク・コンソートによる,バッハ「マタイ受難曲」.

 終始やや遅めのテンポを採り,譜面を正確かつ細部まで念入りに再現した演奏.クレバリー率いる少年コーラスおよび合奏隊は,安定の技術とアンサンブルで,宗教曲だからといってむやみに力んだりしない,ごく率直な進行.ただし,リズムやフレーズの扱いがとかく器械的で,生まじめな印象をあたえるのは残念.独唱陣も悪くないが,やはり表情が硬い.録音は鮮明で,各セクションと全体の振舞いとを,ともに十分に捉えたもの.

 DVDには,全曲の演奏風景を収録しており,イヴァンジェリストを語り手に,この長大なオラトリオが少なからず持ち合わせる,劇音楽としての性格を,視覚的にも楽しめるのはグッド.


J.S.Bach Matthäus - Passion (3CD+DVD)
Choir of King's College, Cambridge,
Brandenburg Consort,
Stephen Cleobury (conductor),
Brilliant Classics,94126

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