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G.シュワルツ+シアトル響=ストラヴィンスキー「春の祭典」他

2018-06-18 | 音楽 - ストラヴィンスキー
 先日買ったCDを聴いた.G.シュワルツ指揮+シアトル交響楽団による,ストラヴィンスキー『春の祭典』ほか.

 終始やや遅めのテンポで,スコアを丁寧に再現した演奏.シュワルツ率いるシアトル響は技術的に一流ではないが,鋭く唸るブラスセクションを始め,ほどよいアクセントの効いた良好なアンサンブル.序盤のトライアングルや「大地の踊り」でのタムタムなど,打楽器のユニークな音色もある.曲作りとしては,「春の祭典」ならではの迫力や重厚さを押し出したものではなく,明るくかつ即興的な要素が強い.その実,随所で縦の線の同期が甘くなったり,意図したとは思えないテンポの伸縮が聴かれるのであるが,それが悪い方向へ働かず,むしろ多数のパートが生き物として自由に呼吸するかのようであり,音楽の流れに活力をあたえている.また,ヴァイオリンを対向配置にしているのは珍しく,ディヴィジされた弦楽器群のそれぞれの動きに注意を払っているのも美点.録音は各セクションを鮮明に捉えながらも,オーケストラ全体の響きにも欠かない優秀なもの.
 使用楽譜は,1967年版をベースに,適宜,旧出版譜への参照あり.


STRAVINSKY: The Rite of Spring・Dumbarton Oaks
Seattle Symphony,
Gerard Schwarz (conductor),
Naxos,8.571223
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