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藤田崇文+札響「伊福部昭トリビュート」

2018-03-20 | 音楽 - 伊福部昭
 夜,札幌コンサートホールKitaraにて行われた,藤田崇文指揮+札幌交響楽団による,『伊福部昭トリビュート』を聴いた.伊福部曲に一貫した独特のオスティナートの手法はやはり圧倒的で,初めて聴く札響もごく自然で明るい音色のアンサンブル.とくに僕がめあてにしていた「タプカーラ」からの抜粋は,スタイリッシュさと熱気の両立した,快適な演奏だった.

 いっぽうのプログラム前半は,協賛会社の創業者による場違いなスピーチと,HBCアナウンサーの緩慢な司会にうんざりしていたところ,東北震災にちなんだという交響詩がこれまた,ムード音楽崩れのどうしようもない代物で,とにかく興醒めだった.演奏前に,今日の指揮者でもある作曲者が話したように,何かの悪い冗談であることを願うばかりである.


北海道命名150年“伊福部昭トリビュート”春の音楽祭
【演奏者】藤田崇文(指揮),札幌交響楽団
【日時】2018.3.20 19:00-
【会場】札幌コンサートホールKitara 大ホール
【曲目】
■ショスタコーヴィチ: 祝典序曲
■ハチャトゥリアン: バレエ組曲「ガイーヌ」より レスギンカ・剣の舞
■藤田崇文: 交響詩「奇跡の一本松」
■芥川也寸志: 交響管弦楽のための音楽 第2楽章
■真島俊夫=藤田崇文編: 交響詩「波の見える風景」
■伊福部昭: HBCラジオ・テーマ曲「ウポポ」
■ 〃 : HBCテレビジョン・テーマ曲
■伊福部昭=藤田崇文編: 交響詩「聖なる泉」
■伊福部昭: SF交響ファンタジー第1番
■ 〃 : シンフォニア・タプカーラ 第3楽章
■ 〃 : 北海道讃歌 (アンコール)
■藤田崇文: 伊福部昭に捧げる「北の舞」(アンコール)

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