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T.クルレンツィス+ムジカエテルナ=マーラー「交響曲第6番」

2018-11-15 | 音楽 - マーラー
 先日買ったCDを聴いた.T.クルレンツィス指揮+ムジカエテルナによる,マーラー・交響曲第6番「悲劇的」.

 全曲を通してやや遅めのテンポを採り,譜面を細部まで丁寧に再現した演奏.ムジカエテルナは,ヴィブラートを抑えた弦セクション始め清新かつ安定したアンサンブル.ただし,この交響曲で重要な役目を受け持つスネアドラムの音色が貧弱なのは残念.クルレンツィスの曲作りは,ところどころで埋もれがちな内声を強調してみたり,楽想の変わり目でいちいちルバートをかけるなど,あいかわらずの「したがり」なのだが,幸いいずれもこの楽団の率直なサウンドのなかで音楽の流れを大きく損なうものではない.また,アンダンテ楽章では,むやみに悲しみの世界に浸るのではなく,強弱の起伏を大きく取って伸びやかに旋律を歌わせており出色.録音は優秀であるが,ダイナミックレンジにいささか欠ける観あり.

 いっぽう,指揮者によるブックレットの曲解説は,無内容かつ自己陶酔的な代物で,読んでいて気分が悪くなるほどだった.


マーラー: 交響曲第6番「悲劇的」 (Blu-specCD2)
ムジカエテルナ,
テオドール・クルレンツィス (指揮),
ソニー・ミュージックエンタテインメント,SICC 30490
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