ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

日本経済新聞紙のコラム「経営の視点」の「その社名いつまで使いますか」を拝読しました。

2019年04月24日 | 日記
 2019年4月22日に発行された日本経済新聞紙の中面に掲載されたコラム「経営の視点」の見出し「その社名いつまで使いますか」を拝読しました。

 このコラム「経営の視点」は、コラム「核心」の見出し「平成の『敗北』なぜ起きた」の2ページ後に載っています。そしてまさによく関係した中身です。

 このコラム「経営の視点」の見出し「その社名いつまで使いますか」で取りあげられた企業は、英国大手石油企業のBritish Petroleum(ブリティッシュ ペトロリアム)です。

 同社は、2001年のBPという社名に変更しました。要は、英国という名前を消し、石油という名前を消しました。さらに、今回の「BP」には“Beyond Petroleum”という意味が込められています。

 いつまでも石油会社ではないという未来志向の社名になっています。

 この背景には、脱炭素の勢いが強まり、再生可能エネルギーの可能性を示唆しています。

 一時代を築いた英国大手石油企業ですが、時代の変化を見極め、その未来像を考えています。BPの取締役は「今後、20年間は石油や天然ガスは主役であり続けるが、その比率は低下していく」と語り、未来のエネルギー大手としての事業内容を考えているそうです。

 デンマークの洋上風力発電大手のアーステッドは、EUでの大手企業です。同社は、実は以前はDONG(デンマーク石油・天然ガス)という名前の企業でした。

 同社もこれからの再生可能エネルギーの可能性を追い始めています。

 日本でもいくらかこうした動きが始まっています。ガス大手の大阪ガスが、昨年、同社の企業グループ名を「大阪ガスグループ」から「Daigasuグループ」に変えて、ガス会社の名称を曖昧にしました。

 いつでもガス中心の事業会社ではないことを見通した、未来に向けての名称変更です。

 しかし、日本の大手企業ではこうした業態変更を見通した社名変更はかなり珍しいことです。

 たまたまですが、「新日本製鐵」は「日本製鉄」に名称を変更しました。元の名前に戻しました。

 うがった見方ですが、米国のUnited States Steel Corporation(U.S. Steel)は以前は巨大な製鉄企業でしたが、現在は世界的には中堅規模の製鉄企業になっています。

 名は体を表す。「日本製鉄」という新社名は近未来の材料・素材企業の名前を意味しいるのかどうか・・

 なお、コラム「核心」の見出し「平成の『敗北』なぜ起きた」については、弊ブログの2019年4月23日編をご参照してください。

 蛇足ですが、東京都港区六本木6丁目にある六本木ヒルズの植栽では、ツツジが咲き始めていました。





 また、西洋シャクナゲらしい花も咲いていました。



 東京都の都心部では、かなり暖かい陽春を感じさせる風景になり始めています。


仙台市青葉区八幡にある仙台総鎮守の大崎八幡宮でも、サクラの花がよく咲いていました

2019年04月24日 | 旅行
 仙台市青葉区八幡にある仙台総鎮守の大崎八幡宮の境内でも、サクラの木がほぼ満開になっています。

 仙台市青葉区八幡は、仙台市中心部の北西側にあり、その場所に仙台総鎮守の大崎八幡宮が建っています。

 この場所は、仙台城(青葉城)の乾(いぬい)の方向(北西)にあたる場所であるために、仙台総鎮守として、江戸時代初めに大崎八幡宮は建てられました。

 大崎八幡宮は北に向かって細長い境内です。朱色の大きな鳥居をくぐり、石段を上がって振り返ると、石段の両側のうっそうとしたスギ木立の中で、ソメイヨシノらしいサクラの木がほぼ満開でした。



 サクラの花の奧に、朱色の大きな鳥居が少し見えています。

 ここから北を見ると、かなり奧に御社殿などの建物が見えます。



 奧に建っている御社殿までの石畳・玉砂利を進むと、その両側にはかなり背の高いスギ木立が並んでいます。

 そのスギ木立の中に、所々にソメイヨシノらしい木やエドヒガン系の枝垂れザクラの木が、それぞれにほぼ満開でした。







 エドヒガン系の枝垂れザクラの木も花をよく咲かせています。





 極彩色の安土桃山様式の彫刻や飾りに彩られた御社殿の前には、簡素な白木造りの“長床”と呼ばれる建屋が立っています。



 この長床を抜けると、絢爛豪華な御社殿に進みます。



 この絢爛豪華な御社殿は、仙台藩祖の伊達政宗が、慶長9年(1604年)から12年かけて建てたものです。徳川家康の命を受けて建てたと伝えられています。



 御社殿は安土桃山様式の極彩色の彫刻などで飾られています。当時の安土桃山様式を表現できた大工や絵師を京都から呼んだそうです。

 御社殿を囲む大きなスギ木立の中にも、大きなサクラの木があり、花をよく咲かせています。



 仙台総鎮守の大崎八幡宮のルーツは、平安時代に坂上田村麻呂が東夷征伐の際に、現在の岩手県奥州市水沢区に宇佐八幡宮を建て、その後に、室町時代に奥州探題の大崎氏が、現在の大崎市に移し、大崎八幡宮と呼ばれたそうです。

 これを仙台藩祖の伊達政宗が、現在の地に移して、仙台城などを守る仙台総鎮守の大崎八幡宮になりました。

 国宝である大崎八幡宮は、平成11年度(1999年度)から大規模な社殿の保存修理が6年間、行われたそうです。この結果、絢爛豪華な安土桃山様式の極彩色の社殿を拝見することができます。

日本経済新聞紙のコラム「核心」の見出し「平成の『敗北』なぜ起きた」を拝読しました。

2019年04月23日 | 日記
 2019年4月22日に発行された日本経済新聞紙の中面に掲載されたコラム「核心」の見出し「平成の『敗北』なぜ起きた」を拝読しました。

 日本経済新聞の西條都夫論説委員が解説する日本企業の多くが事業再編などにリスクをとっていないと指摘するコラムです。

 このコラムは以下の刺激的な文章で始まります

 「4月末に経済同友会代表幹事を退く小林喜光・三菱ケミカルホールディングス会長は鋭い舌鋒(ぜっぽう)で知られている論客です。2007年に同社の社長に就任した直後には『先輩は戦犯』と発言し、怒った同社のOBにねじ込まれる一幕があったというエピソードの持ち主です。小林会長は、本来ならば、ずっと昔に処理すべき不採算事業を温存してきた、上の世代の『不作為』に批判を突き付けたのだ」と指摘します。

 直言居士の小林会長は、平成年間をずばり「敗北の時代」と読んでいます。

 このコラムの記事は、日本経済新聞のWeb版である日本経済新聞 電子版も見出し「平成の『敗北』なぜ 企業老いて成長できず 」と伝えています。



 このコラムでは、平成年間がずばり「敗北の時代」だったことの証拠は、株式時価総額ランキングで示しています。

 平成元年(1989年)には、世界の上位20社の内に、NTTをを筆頭に日本企業は14社も入っていました。第一位にNTT、第二位に日本興業銀行、第三位に住友銀行などと続きます。

 これに対して、平成31年(2019年)には、世界の上位20社には日本企業はゼロです。一番上位の日本企業はトヨタ自動車の41位です。かなりの様変わりです。

 マクロの経済指標の一人当りの国内総生産(GDP)は、1989年は世界4位でしたが、2018年には26位まで落ちています。

 この原因を小林会長は「生産セクター、つまり企業の活力の衰えだ」と指摘します。「日本企業がインパクトのある新製品や新サービスを生み出せなくなって、企業と経済の成長が止まった結果だ」と指摘します。
 
 昭和の時代に急成長した日本企業も、徐々に老いて、平成の時代にはリスクを嫌う保守的な組織になったと指摘します。

 小林会長には、以下のような経験があります。他社に事業統合や買収・売却などの話を持ちかけると、その交渉はある程度は、進みますが、その途中で、「有力OBの〇〇さんが反対で、説得できませんでした」と話が頓挫します。

 現役の経営陣が、過去の経営陣のOBに反対されると、そこで話は留まります。現在の経営陣の経営責任はどこにあるのでしょうか・・。経営陣のOBは責任を持てるのでしょうか・・。

 役目を終えた元役員の発言がなぜ、経営方針に重みを持つのか・・。日本は民主主義の国ではないのかもしれません。

仙台市青葉区川内にある仙台城二の丸跡の公園では、サクラが花をよく咲かせています

2019年04月23日 | 旅行
 仙台市青葉区川内にある仙台城二の丸跡の公園でも、さまざまなサクラが花を咲かせています。

 この“仙台城二の丸跡の公園”部分は、正確には東北大学川内キャンパスの南端にある公開されている公園部分です。

 ここは、広瀬川の河岸段丘の上で、眼下に流れている広瀬川越しに、仙台市のJR仙台駅がどの繁華街が見えています。

 東北大学川内キャンパスの南端にあるため、この“仙台城二の丸跡の公園”の一郭には、東北大学の百周年記念館(通称、萩ホール)が建っています。現在は工事中です。



 東北大学の百周年記念館の向かって左側に見えている背の高い木の並木は、メタセコイアの木です。まだ新芽は出ていません。

 この東北大学の百周年記念館の周りには、点々とサクラの木が植えられていて、花をよく咲かせています。



 

 見た感じでは、サクラの品種がソメイヨシノなどであれば、八分咲きぐらいです。花びらは散っていません。





 背の高い古木らしいサクラの木が点在しています。





 この白い花の大きな木は、サクラ系の木か別のバラ科系の木か不明です(例えば、ナシ系の木?)。



 また、白い花をたくさん咲かせてる垂れ系の木です。最初はハナモモの垂れ系だと思ったのですが、違う可能性もあります。



 背丈はあまり高くない木ですが、ハナモモの木としてはやや大きな木です(割と最近植えられた可能性もあります)。

 この“仙台城二の丸跡の公園”に花見に来ている方はわずかでした。パラパラと散策されています(目立たない場所には、花見の場所取りをしている方もいました)。

 ここでは、5月連休ごろにはツツジなどが花をよく咲かせます。

 この“仙台城二の丸跡の公園”の中には、支倉常長像が建っていますが、植栽の陰で、あまり目立ちません。仙台藩士の支倉常長は、藩主の伊達政宗の指示によって、メキシコ経由で現在のスペインまで行って来た派遣団のリーダーです。

 “仙台城二の丸跡の公園”の近くにある仙台城大手門脇櫓跡は、とても目立つ、人気が高い観光スポットになっています。仙台城の天守閣跡に上る道沿いにあるからです。

 なお。弊ブログの2019年4月21日編で、ご紹介した仙台市博物館は、この仙台城大手門脇櫓跡のすぐ下側にあります。

日本経済新聞紙に掲載された見出し「75歳以上世帯が1/4」を拝読しました

2019年04月22日 | 日記
 2019年4月20日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面に掲載された見出し「75歳以上世帯が1/4」を拝読しました。

 サブ見出しは「2040年推計 単身は500万人超」です。

 この記事は、国立社会保障・人口問題研究所が4月19日に、2040年までの世帯数の将来推計を公表した、衝撃的な内容です。

 記事のリードでは、国立社会保障・人口問題研究所が、2040年には日本の世帯主は75歳以上の世帯が1217万と、全体の4分の1を占めると推定しています。

 さらに記事では、一人暮らしの方は全体で1994万人と全世帯の約4割となり、75歳以上の一人暮らしの方もも500万人を超えると推定しています。高齢者の“お一人様”の存在感が高まることで、社会保障や生活インフラなどは大きな変化を迫られていると警告しています。

 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版では見出し「2040年の世帯、75歳以上が4分の1 単身500万人超」と伝えています。



 国立社会保障・人口問題研究所が5年ごとに実施している2040年までの世帯数推計分析の結果はなかなか衝撃的です。この分析には2015年に実施した国勢調査を基にした分析結果なので、現在はさらに進んでることになります。

 都道府県別では、秋田県での世帯数の減少が大きく、22.6パーセントと約1/4が減ります。沖縄県などの5都・県で増えるところ以外の道府県は、世帯数が減るばかりです。

 世帯主が75歳以上の世帯は2040年には24パーセントを占めるようになります。青森県や鹿児島県では、30パーセントを超えるようになります。
 
 75歳以上になると、介護が必要となる方が増えます。介護保険制度では、要介護(要支援)の認定を受けた人の9割は75歳以上の方です。

 自分の家族だけでは介護に対応することは困難になり、特別養護老人ホームや訪問介護の需要が高まります。

 日本政府の推計では、2040年度の社会保障給付費は190億円の見通しです。2018年度に比べて、60パーセント近く増えます。

 現政府は、ここ10年間、財政健全化に成功していません。財政健全化の問題を先送りし続けていますが、いつかはできなくなります・・。