ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

東京都新宿区などにある新宿御苑で、珍しいトモエガモにも出会いました

2013年03月15日 | 季節の移ろい
 東京都新宿区と渋谷区にまたがる、広大な新宿御苑にカンザクラ(寒桜)の花を行った話のまだ続きです。新宿御苑に行ったもう一つの理由はオシドリを見ることでした。

 オシドリを見るために、西側にある玉藻池に向かいました。その玉藻池の端に着き、池の端に沿って歩きました。お目当てのオシドリが対岸にいる池の端を見つけた時に、その岸の目の前にトモエガモのオスが1羽いることに気が付きました。

 トモエガモは、冬鳥として日本に飛来するカモの一種で、比較的珍しいカモです。





 顔付近の緑色の羽根がきれいです。オスの繁殖期特有の羽根の模様です。しきりに、身体の羽根を毛繕い(けづくろい)しています。

 トモエガモのオスは顔周辺に、白い色で「巴」という漢字のような模様があるために、「トモエガモ」と日本では呼ばれるようになったそうです(あるいは、水の流れを表した「巴模様」に似ているという説もあります。見た感じはこちらの方が合っているように思います)。

 その内に泳ぎだし、池端の木陰に消えて行きました。



 池の水面はやや木陰なので、羽根の色がはっきりしていません。

 トモエガモはユーラシア大陸のシベリアやカムチャッカ半島などで繁殖し、冬になると主に中国東部で過ごすそうです。その一部が、日本に冬鳥として、本州や四国、九州に渡ってきて越冬するそうです。

 このトモエガモは、環境省のレッドリストである絶滅危惧種に指定されています。トモエガモは、美味しいために、以前は猟の対象となり、かなりの数が狩りの犠牲になったようです。

 新宿御苑では、春の息吹をあちこちで見ることができます。サンシュ(あるいはサンシュユ、山茱萸)の木は、早春を告げる黄色い細長い花を咲かせています。



 ミツマタの木も独特の花を咲かせ始めています。



 ウメの木が満開になる、暖かな日が続くようになると、春の息吹を告げるさまざまな生命活動が始まります。ソメイヨシノ(染井吉野)の木が開花する春はもうすぐです。三寒四温の繰り返しを経て、本格的な春が近づいています。