ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

奥穂高岳を望む西穂高口に行って来ました

2010年11月21日 | 旅行
 標高2156メートルの西穂高口駅に登って、奥穂高岳などの北アルプスの名峰を眺めました。
 西穂高口駅は新穂高ロープウエイの終着点です。駅の周りは既に雪が積もっていてアイスバーンになっています。このため、本格的な登山装備でないと周囲の森林に踏み込めません。西穂高口駅の屋上は見晴らし台です。標高3190メートルの奥穂高岳系の山々がすぐ目の前にせまります。


 今回、乗った新穂高ロープウエイの出発駅は、岐阜県高山市の奥穂高温泉郷の奥にある新穂高温泉駅です。この出発駅でも標高が1117メートルもあります。ロープウエイは途中のしらかば平駅で乗り継ぐため、2回乗ります。第二ロープウエイのゴンドラは2階建てで、上部に50人、下部に70人の合計120人を一度に運びます。第二ロープウエイは、かなりの急傾斜を上がります。ロープウエイの周囲の森は、シラカバに似たダテカンバとシラビソ(アオモリドトマツ)が主役の森林です。晩秋なので、ダテカンバは既に葉を落としています。


 西穂高口駅の屋上の見晴らし台は気温5度(摂氏)で、説明員によると、最近にない大変暖かい日だったそうです。その見晴台からは、奥穂高岳と北穂高岳、槍ヶ岳(標高3180メートル)の周囲の山々、笠ケ岳(標高2898メートル)中心の山々が間近に見えます。

 槍ヶ岳は頂上部が急勾配のため、頂上付近には雪がたまっていません。


 中央部の尖った濃い灰色部分が槍ヶ岳の山頂部です。
 雪がたまらないことから、頂上部の斜度の険しさが見て取れます。周囲の山々の頂上部が雪景色に染まっているのと対照的です。

 少し遠くには、頂上から噴煙を少し上げている焼岳(標高2455メートル)が見えます。この焼岳が噴火した時に梓川をせき止め、大正池をつくりました。このおかげで上高地は観光地になっています。また、富山県側の遠くには白山(標高2702メートル)の上部が霞の上に見えます。このように、西穂高口駅の屋上の見晴らし台からは北アルプスの名峰が見渡せます。

 既に頂上が冠雪している約3000メートル級の山々に囲まれた飛騨や木曽などを見ると、日本の本州の中央部は山岳地帯であるであることを痛感しました。現在は、道路が整備されて簡単に行き来できますが、江戸時代は自分の足で歩くしかなく、大変な移動だったことと思います。この奥穂高温泉郷も以前は秘境だったところだと思います。今は、高山市中心部や富山市まで車で1~2時間程度の距離です。

 夏はロープウエイ途中のしらかば平駅付近は高山植物が咲き乱れるそうです。今度は是非、夏に訪れたいと思いました。