ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

ご当地グルメ「黒石つゆやきそば」を味わいました

2010年11月02日 | グルメ
 ご当地グルメの「黒石つゆやきそば」を食べてみました。
 青森県黒石市のご当地グルメとして売り出し中の「黒石つゆやきそば」を楽しみました。ソース焼きそばに和風だしをかけた味ですが、お店の方は「カツオだしが効いた和風だしを感じてほしい」といいます。

 和風だしを感じさせながら、ソース焼きそばの味が強い不思議な麺料理でした。麺は平たい形です。この点は普通の焼きそばと違っています。今回行ったお店は、エビとマイタケの天ぷらをつゆやきそばにトッピングしていました。

 
 この黒石つゆやきそばは、現在売り出し中だそうです。この結果、例えば2010年10月30日発行の日本経済新聞の「NIKKEIプラス1」の「何でもランキング」では、第五位をとりました。この時の第一位は「富士宮やきそば」でした。手ごろな価格で、地方色豊かな料理が受けています。この“B級グルメ”とも呼ばれるご当地グルメは、最近は地方の町おこしのカギとして注目され、実績を上げています。

 黒石つゆやきそばを味わってみて、ソース焼きそば風味の味が強く、和風つゆとの掛け合わせは、人によって好みが分かれる気がしました。

 黒石市は「中町こみせ通り」という江戸時代の街並みを売り物に観光に力を入れています。「こみせ」とは、家並みの道路側に木製の屋根をつけたアーケードを設け、冬場でも町を行き来しやすくしているものです。江戸時代初めに、黒石藩初代領主が商人町を設けた際に、こみせを設けるように指示したと伝えられているとのことです。家と通りの中間にある“縁側”のような中間的な場として機能しています。夏でも、強い日差しを避ける役目を果たし、買い物しやすい環境を提供しました。

 黒石市のこみせ通りの街並みは黒石市が「重要伝統的建造物群保存地区」として指定し、文部科学省が文化財保護法に基づいて保護しているそうです。こみせ通りの中心は、2軒の造り酒屋の鳴海酒造店の「菊之井」と中村亀吉酒造店の「玉垂」、味噌・醤油・塩の製造販売店の「米屋」などです。

 屋号が稲村屋という鳴海酒造店は市文化財「鳴海屋住宅」に指定されていて、観光客に人気の店です。




 この鳴海屋住宅は200年以上前に建てられたと推定されています。鳴海屋住宅に隣接した登録記念物の「鳴海氏庭園」は改造中で、見学できませんでした。

 中村亀吉酒造店は新酒ができると、杉の葉でつくった「酒林」を軒に吊す習慣を続けています。


 重要文化財に指定されている「高橋家住宅」の高橋家では、当主が「理右衛門」を代々名乗る伝統を持っているそうです。現在は喫茶店としてコーヒーなどを提供しています。裏にある庭園でコーヒーなどを味わえるそうです。

 「こみせ通り」は江戸時代の情緒を感じさせる歴史的街並みとして、国土交通省(旧建設省)から「日本の道百選」の一つに選ばれています。

 「こみせ通り」と「黒石つゆやきそば」によって街おこしを図っています。しかし、こみせ通りの近くも含めて、「店舗物件」などの張り紙が貼られたお店がかなりあり、一部は“シャッター通り”化していました。郊外の大手スーパーなどに客足を取られているようでした。「こみせ通り」は旧市街地にあるらしく、黒石駅からはいくらか離れています。昔の街並みを保存しながら、商店街として活性化を図る難しさを感じました。