УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展

2017-05-13 22:42:39 | 日記

今日は、久しぶりにほぼ一日雨降りでした。
夕方にようやく上がったんだけど、そのおかげもあるのかどうだか夕陽がすごく綺麗でしたよ!!


ピラミッド(笑)と夕焼け空


で、四日市に行った時に、四日市博物館に行ったのですが、その時にエントランスのナウマン象だかの復元模型といっしょに↑なのがあったんだよね。
あー、なんかこれ、どっかで見た覚えがあるんだけど・・・??
と、思ったんですね。
そしたら、ただいま「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」というのを特別展示でやってるらしい。


あー、そう言われたら本屋かなんかで表紙くらい見た覚えがある・・・けど、中身は知らんなぁ、でもこれもなんかの機会かも?と、思い見に行ってみました。
そもそもエドワード・ゴーリーとは?

エドワード・ゴーリー(Edward Gorey, 1925年2月22日[1] - 2000年4月15日)は、アメリカの絵本作家。本名はエドワード・セントジョン・ゴーリー(Edward St.John Gorey)。
絵本という体裁でありながら、道徳や倫理観を冷徹に押しやったナンセンスな、あるいは残酷で不条理に満ちた世界観と、徹底して韻を踏んだ言語表現で醸し出される深い寓意性、そしてごく細い線で執拗に描かれたモノクロームの質感のイラストにおける高い芸術性が、「大人のための絵本」として世界各国で熱心な称賛と支持を受けている。
また、幻想的な作風とアナグラムを用いたペンネームを幾つも使い分けて私家版を出版したことから、多くの熱狂的なコレクターを生み出している
Wikiより

で、今回の特別展では、彼の作品の原画とかを展示してあるわけだ。
基本、モノクロで、なんか丸ペンでひたすら描き込み描き込み!!したような絵だなぁ、というのが第一印象。
普通、漫画なら絶対トーンだよな!って思うような背景の影とか模様も全部手書き!!
あー、縄編み描かせたら巧そうだよな(爆)
ムーミンのトーベ・ヤンソンも、彼の影響を受けた、って書かれていてなるほど~!!と、思ったんだけど、それより先に私が思ったのは、ティム・バートンって絶対影響受けてるな、この人に!!って思いました。
バートンの絵本「オイスターボーイの憂鬱な死」って、これっぽいなぁ~と。
もっともバートンの方がもっと描き方ラフだけどね、これは本職が違うっていう関係、バートンはあくまで絵はイメージであり、下書き的であり、エドワード・ゴーリーは絵が本職である、っていうあたり。
他にも、結構彼の影響受けた人は多いんじゃないかなぁ?と思った。
私が勝手に想像するに、坂田靖子氏なんかもそうかな?と、思ったりして。
まぁ、坂田氏の場合はナンセンスとユーモア、っていう部分でね。

で、私はゴーリーの本を読んだ事はなかったので、その後図書館に行った時に探してみたらありました、ありました!これが・・・


おぞましい二人
いきなり、これから始めるなよぉぉ~っ!!!!と、つっこむ声が聞こえてきそうだが、これしかそこの図書館に無くてねぇ^_^;
これは、イギリスで実際にあった事件、通称「ムーア殺人事件」に基づいた絵本。
ムーア殺人事件とは、1960年代二人の男女が数名の子供を誘拐、殺害して荒地(=ムーア)に埋めた、という事件。
絵本は、これを下敷きにしているが、実際の事件はかなりサド傾向でナチスかぶれの男に惚れた女が、次第に彼に引きずられ同じような性癖になり、お互いに増強させついに子供を殺す事で満足感を得ようとする、という感じで全く酷い残酷な話で、犯人たちは精神的にかなり変になってる特殊な人、病的な人、っていう感じなんだけど、絵本の方ではどちらかというと「不幸な人」って感じかな?
いや、決して犯人の同情的とか人権がどうとか、っていうのじゃなくて、彼らが特殊っていうよりは人間の奥底に存在している禍々しい澱んだ部分、誰もがきっと持っているに違いない暗い暗い井戸の深淵を開放させてしまった人、って感じになってるんだよね。
それを開放させるまでには、いろいろ選択肢があったんだろうけど、全てに「悪い」方向への選択をした結果としてそうなった、というか。
どこが1つ、選択肢が違っていたら全然違う方向へと進んでいたんだろうに・・・と、思わずにはいられないんだけど、坂を転がるのをとめられないように彼らの(自分で選んだものばかりではない)選択肢は変えられなかったという無力感というか、虚無感と言いますか・・・

他にも、ゴーリーの映画には不条理に残酷に唐突に子供が死ぬ、という話が多いそうで。
無垢な者は反面無力であり、突然の理不尽さにあっけなく消されてしまう、という残酷な真実の一旦が示されているのかもしれません・・・
実際、子供を狙った事件はあとを絶たないしねぇ・・・
しかし、反面、彼の作品では、絶対ネコが殺されたり傷つけられたりする事がないんだそうです。
彼は、猫好きだったそうで。
多分、人間とか子供が死ぬ分には「フィクションである」って割り切りができるんだろうけど、ネコ相手ではそれが出来ない、って事なんだろうね。
あ、ネコって言えば、ミュージカル「キャッツ」の原作に当たる本も描いてるとか。
へぇぇ~!!ですな。




しかし、結局まだ↑コレが出てくる「うろんな客」は読めていない・・・
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 副業詐欺の見分け方 | トップ | 咲いた♪咲いた♪ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。