修一のよもやまばなし

高槻ライオンズクラブの元会長で元335B6R1ZCP(2009ー2010)中川修一が毎日のできごとと思いを綴るブログ

こどもへの農業教育が生んだもの

2010-03-06 21:51:03 | 高槻自然塾
少し長いのですが中村桂子(JT生命誌研究館館長)さんが中日新聞の2010年2月17日号に寄稿された文章を転載させていただきます。私たちの「わくわく探検隊」の考えに通じる何かを感じます。

(畑中喜代司さんの田植えの指導の場面)


農業への関心が高まっている。ついこの間まで投資の指南役だと思っていた経済評論家や企業の人人が農業を語っている。世界的な食糧不足が懸念される中での食糧自給率向上の必要性、地域の活性化などの課題を解決するための農業の見直しである。また、近代化一辺倒で、あまりにも機械化した社会への疑問や環境問題への関心も、農業に眼を向けさせている。生物研究を続けて来たものとしては、このような動きは大歓迎であり、産業としての農業の活性化に期待する。
ところで、ここで農業の持つもう一つの力を指摘し、農水省、経産省、環境省と共に、文部科学省に農業のへの関心を求めたいと思う。それは教育力である。実例で説明しよう。
福島県喜多方市が「小学校農業教育特区」を申請、2006年11月に認定された。特区という制度は知ってはいたが、このような使い方があるとは考えもしなかった。翌年四月から、全国で初めての小学校での「農業科」が始まったのである。農業科は、三年生から六年生まで、年に四十五時間、畑の土づくり、田植え、除草、害虫駆除、収穫と本格的な農業プログラムになっている。「じっくり農業に取り組む子どもたちに豊かな心を育んでもらいたい」という市教育委員会は、08年には体系的で実用的な農業指導書である見事な副読本を作った。態勢は整っても教える人をどうするか。先生は農業の専門家ではない。そこで頼れるのは地元の農家、とくにお年寄りである。支援員と呼ばれるこの方たちの誠心誠意の指導に、子どもたちも熱心についていく。実際にすばらしい作物を作って見せてくれるので、子どもたちの尊敬の念は深まっていく。こうして、地域と学校、お年寄りと子どもたちの連携ができ上がってきているのである。
最初三校から始まったこの活動は、来年は全市の小学校で行われるまでになったこともあり、市と市教育委員会が作文コンクールを行った。送られてきた作文はどれもみごとで読むうちに胸が熱くなってきた。
興味深いのは、最初は、農業なんていやだな、なぜ農業科をやるんだろうと思っていた生徒が少なくないことである。それが、実際に一年間稲やじゃが芋やトウモロコシを育てているうちに、どの子も農業はいいな、大事だなと思うようになるのだ。支援員の方の「お米は作るものじゃないんだよ。イネが育ってできるんだよ」という適切な指導もあり生き物への眼が育ち、心豊かになっていく様子がはっきり見える。自分で考え、積極的に関わる姿勢もみごとだ。教育委員会の担当者が「これまでデータがなかったために的確に答えられなかった農業科の成果について、今ははっきり胸を張って答えられる」と書いているのも印象的だ。これほど自信に満ちた言葉を聞くのは久しぶりだなとこちらも気分が高揚してきた。
自然の力である。それも、時々接するのではなく、年間を通して、自然と関わったこと、それも農業という能動的な関わりを持ったことが子どもを育て、先生や周囲の大人、地域をも育てたのである。この活動が広がることを願っている。
                              JT生命誌研究館館長 中村桂子


私たちが、高槻市内で自然体験が出来ないだろうかと思いながら、キャンプをしたり川遊びを通して、農業体験に行き着きました。河川レンジャーの中島さん、アクアピアの高田さん、樫田の北河さん、森のプラットホームの小柿さん、そして原の畑中さんに出会いました。今、畑中農園で農業体験をしています。原のみなさんにもいろいろご指導をお願いしています。今年は、この自然体験の輪を広げていく年になると思います。
そして、ライオンズクラブのみなさんの応援をお願いします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第3回6リジョン一ゾーン諮問会議

2010-03-06 18:30:59 | ライオンズクラブ
第3回のキャビネット会議を受けて第3回のゾーン諮問会議を開きました。キャビネット会議での報告を地区委員からしていただきました。出席のない地区委員さんの報告とキャビネット会議での情況を各クラブの会長幹事に報告いたしました。その後ゾーンの内規特に慶弔規定について討議しました。「原則として」と言う文言を入れて、小さなクラブの活動に配慮しました。山口リジョンチェアパーソンから、「1ゾーンと2ゾーンのゾーン内規の統一を」という発言がありましたが、ゾーン内規はゾーン会議で決めるものですので「1ゾーンの内規として今回改正をさせていただきました。それぞれの会議にはそれぞれの役割と義務があります。そしてその会議の構成員によってそれぞれ決められる範囲が自ずからあります。リジョンはゾーンの上部組織だと言ってゾーンのことをすべてリジョンで決められるわけではありません。ゾーンの会議には各クラブの会長幹事が構成員でいますのでクラブ間の調整事項は「ゾーン会議の議案です」リジョン会議はキャビネットの一員である地区委員とゾーンチェアパーソン、リジョンチェアパーソンの会議ですのでキャビネットの地区ガバナーの意向ををリジョン内にどう伝えるかを調整する会議です。つまりリジョンは伝達調整の場なのです。ですので、リジョンでは会議や研修会以外のことはしないのが原則です。いわゆる奉仕事業は各クラブが主体的に取り組む事柄です。そして、奉仕事業を自由に創造的に展開する権利をクラブは持っています。ゾーン会議はそんな「奉仕のアイデア」や「クラブ運営の工夫」を議論する場だと思っています。

昨日は長時間の会議に付き合っていただき感謝申し上げます。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする