
精密板金加工のNCT加工機とは?と金型交換についてです。
おはようございます、丸井工業(株) 専務の井手野です。
NC(数値制御)T(ターレットパンチプレス)=通称「タレパン」
数値制御(位置決め制御)で材料を決められた位置へ移動させ、ターレット内から必要な金型を選び、パンチでプレスする機械です。一般的にNCTは精密板金加工で一番最初の工程(穴あけ、切取り、絞り、など)を行います。NCTについて紹介した他のブログ 材料から必要な形状を切り取るNCT加工機 パンチが金型を押している写真やNCTの外観が見れますのでこちらもご覧ください。
プログラムで指定された金型はターレットが回転しパンチが下りてくる真下の位置で停止し上からプレスされ板金材料に穴があきます。ターレットには58種類の金型が装着可能なので通常の加工であれば交換は不要です。特殊な加工が発生した場合など金型交換は必要に応じて行います。金型は円柱状で上型・下型の二つに分かれ上型はパンチで押されると筒の中から刃物が飛び出しそれが下型に入り板金材料に穴をあけます。上型は上方に引き抜けば簡単に交換(サイズが大型の物は別)できますが下型については丸井工業の設備、VIPROSⅢとEM-25を例に装着状態と交換共に紹介します。

▲ VIPROSⅢ 銀色の分厚い円盤がターレット 赤い矢印の部分が下型です これを外す作業

▲ VIPROSⅢ 上下のターレットの大きさが違うので 下から上に金型が上がりワンタッチで取り外しは完了

▲ EM-25 上下のターレットの大きさが同じ 赤い矢印の部分が下型です これを外す作業

▲ EM-25 手前の黒いボールねじを六角レンチで回して外し ホルダーごと下型を取り出します

▲ EM-25 金型の交換が終わったらホルダーを基の場所に戻しねじをしめて作業完了
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