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【cinema】『ダンケルク』

2017-10-06 01:25:23 | cinema

2017.09.15 『ダンケルク』鑑賞@TOHOシネマズ日本橋

 

試写会応募したけどハズレ💦 クリストファー・ノーラン監督登壇のジャパンプレミアあったよね? 戦争モノは苦手だけど、クリストファー・ノーラン監督作品ならば見なきゃでしょ! 友達急性胃腸炎で食事会キャンセルになったので、急遽予定変更で見に行ってきた~❤

 

 

ネタバレありです! 結末にも触れています!

 

「1940年英国陸軍二等兵のトミーは、銃撃を逃れダンケルクの海岸へたどり着く。海岸では英仏40万人の兵士たちが祖国へ帰る船を待っていた。同じ頃、イギリスでは民間の船舶徴用の命令が出ていた。小型船舶を所有するドーソンは息子のピーターと共に自ら救出へ向かう。一方、ダンケルクの上空では英国空軍のファリアがドイツ空軍と戦っていた」という感じかな~ というのも、これ明確なストーリーはないので。登場人物たちの名前とかも、数少ないセリフの中で分かる感じで、ただただ逃げる、逃がす、援護する姿を映している感じ。それでも、飽きてしまうどころか、臨場感がハンパなく、ずっと力が入っていて見終わってグッタリ💦 とにかくスゴイ作品だった。

 

言わずと知れたクリストファー・ノーラン監督作品。監督作品については『フォロイング』と『メメント』以外は全て見ている。『メメント』は小説読んだんだけど未見なんだよね💦 とにかく、公開作品は必ず見に行くファン。なので、今作も戦争映画苦手ながら見ないという選択肢はなかった。(感想書いてる記事は『ダークナイト』『インセプション』『ダークナイト ライジング』『インターステラー』)

 

映画について毎度のWikipediaから引用しておく。クリストファー・ノーラン監督・脚本・製作による2017年の戦争映画である。第二次世界大戦のダンケルク大撤退が描かれており、イギリス、オランダ、フランス、アメリカ合衆国の4カ国合作映画である。ノーランは空、陸、海の3つの視点で語られる物語を執筆しており、台本に台詞はほとんど存在せずにディテールのみでサスペンスが描かれる。撮影は2016年5月よりフランスのダンケルクで行われ、撮影監督のホイテ・ヴァン・ホイテマによりIMAX65mm及び65mmラージ・フォーマットが用いられた。北米では2017年7月21日、日本では同年9月9日にIMAXほかで封切られる。

 

監督のクリストファー・ノーランは112ページの脚本を執筆した。彼は空(飛行機)、陸(浜辺)、海(海軍の撤退)の3つの視点から語られるトリプティックとして映画を製作することに決めた。撮影監督には2014年のノーランの映画『インターステラー』から引き続いてホイテ・ヴァン・ホイテマが起用された。ノーランは2000万ドルと興行収入の20%を受け取る契約をワーナー・ブラザースと交わした。これはピーター・ジャクソンが『キング・コング』で交わした際と同額の契約である。

 

2015年末、トム・ハーディ、ケネス・ブラナー、マーク・ライランスにアンサンブルの助演キャラクターとしての出演交渉が行われた。2016年3月、フィン・ホワイトヘッドが主役の1人としてキャスティングされ、その直後にジャック・ロウデン、アナイリン・バーナード、ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズが出演者リストに追加された。翌月にキリアン・マーフィーが加わった。さらに5月にジェームズ・ダーシー、バリー・コーガン、トム・グリン=カーニーがラインナップに加わった。ダンケルク撤退に若く、未熟な兵士たちが係わっていたことを知ったノーランは浜辺の場面の俳優には若手で無名の俳優を起用することに決めていた。ノーラン作品常連の俳優マイケル・ケインは本作には出演しないが、エンドクレジットではスペシャルサンクスに名前が記載されている。

 

主要撮影は2016年5月23日にフランスのダンケルクで始まり、翌月にはオランダのユルク、イギリスのドーセットのスワネージとウェイマス、アメリカ合衆国カリフォルニア州ランチョ・パロス・ベルデスのポイント・ビンセント・インタープリティブ・センターと灯台で行われた。ダンケルクでの撮影は史実の撤退作戦と同じ場所で行われた。撮影中は6000余りのエキストラが使われた。ノーランは映画の台詞がごくわずかしかなく、ディテールのみで群衆場面のサスペンスを演出するためにサイレント映画を研究した。パイロットを演じるトム・ハーディは撮影スケジュールの多くをコックピットの中で過ごし、他のキャストやスタッフの前にほとんど姿を見せなかった。撮影にはIMAX65mmと65mmラージフォーマットフィルム・ストックが用いられ、IMAXカメラが手持ちて使われた。ノーランはフランス海軍駆逐艦マイレ=ブレゼを含む実際の軍艦を撮影のために修理した。2機のスーパーマリン スピットファイアMk.IAsと1機のスーパーマリン スピットファイアMk.VB, および イスパノ・ブチョンがメッサーシュミット Bf109Eに仮装されて空中戦の場面で使われた。1台のIMAXカメラは戦闘機に装着され、最大限の視覚効果を得るために水没させられた。CGIの使用を避けるために厚紙を切って作った兵士や軍用車のプロップを使って大軍隊を表現した。

 

ティーザー予告は『スーサイド・スクワッド』の上映時に劇場で初公開され、2016年8月4日にオンラインで公開された。データ分析会社のリッスンファースト・メディアによると、その週に公開された全ての予告編の中で最もTwitterのエンゲージメントが多かった。全長版の予告編は2016年12月14日に公開され 、また5分間のプロローグが『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のIMAX上映の前に流された。メディア計測会社のコムスコアによると『ダンケルク』はその週で最も議論された予告編であり、またYouTubeの視聴者数は2000万人に及んだ。プロローグは『キングコング: 髑髏島の巨神』のIMAX上映前に再び劇場で公開された。

 

2015年9月、ワーナー・ブラザースは『ダンケルク』を2017年7月21日に北米で封切り、またIMAX、70mm、35mmで上映予定であることを発表した。ワーナー配給のノーランの映画が7月第3週に北米で封切られるのは4度目であり、過去にその全てで興行的な成功を収めている。映画批評家レビュー集積サイトRotten Tomatoesでは、2017年9月23日現在、346件のレビューがあり、批評家支持率は93%、平均点は10点満点で8.7点となっている。Metacriticには、52件のレビューがあり加重平均値は94/100となっている。エドガー・ライト監督は「パワフルで没入できる、強烈な傑作だ。大きなスクリーンで見る必要がある」と評している。

 

と、かなり長々引用してしまったけれど、この映画の主題であるダイナモ作戦についてもWikipediaから引用しておきたい! ダイナモ作戦は、第二次世界大戦のダンケルクの戦いにおいて、1940年5月26日から6月4日にかけて行われた、連合軍の大規模撤退作戦のイギリス側コードネームである。イギリス海軍中将バートラム・ラムゼイが本作戦を計画し、イギリス首相ウィンストン・チャーチルにダイナモ・ルーム(ダイナモすなわち発電機があるドーバー城地下の海軍指揮所の一室) にて概要を説明したことから名づけられた。ダンケルク大撤退(Dunkirk evacuation)とも。

 

9日間に、860隻の船舶が急遽手配され、331,226名の兵(イギリス軍192,226名、フランス軍139,000名)をフランスのダンケルクから救出した。この“ダンケルクの小さな船たち”(Little Ships of Dunkirk)には、様々な貨物船、漁船、遊覧船および王立救命艇協会の救命艇など、民間の船が緊急徴用され、兵を浜から沖で待つ大型船(主に大型の駆逐艦)へ運んだ。この“小さな船たちの奇跡”はイギリス国民の心に深く刻まれ、大いに士気を高揚することとなったが、実際には兵の70%程度は港の防波堤から56隻の駆逐艦その他民間大型船に乗り込み撤退していた。とのことで、経緯や撤退、余波についてはWikipediaで!

 

さて、今作。いわゆるストーリー的なものがない。なくはないのだけど、主人公の人生だったり、出来事だったりが起承転結的に描かれるわけではない。陸、海、空3つのパートをそれぞれ描きつつ、それが最後に交差する形なのだけど、そこで描かれるのはダンケルクの海岸から逃げる、逃がす、援護する姿。でも、そこに人間ドラマや"生きる"ことが描かれる。そしてクリストファー・ノーラン監督なりの反戦メッセージが込められているのだと思う。なので、シーンごとに描写をして感想を入れるいつものスタイルではなく、それぞれのパートに分けて状況を説明して、最後に集約しようかなと思う。まぁ、毎度こういう断り書きを入れるたびに書いてるけど、いちいちどうでもいいと思うけれど、一応書いておく。

 

事前にイギリス軍とフランス軍併せて約40万人の兵士たちがダンケルクに取り残されたことがクレジットされる。なぜそうなったのかなどの詳細はなし。今回は史実を描いているからかもしれないけれど、ノーラン作品はだいたい詳しい説明はない。『インターステラー』など冒頭から主人公たちが困難な状況にあっても、そういうものとして話が進む。なのでザックリした説明ではあっても今回は丁寧だなと思ってしまう。

 

陸:1週間

冒頭、英国軍の小隊が人気のない市街地で投降を呼びかけるビラを拾うところから始まる。すると、一斉に銃撃が開始される。次々倒れていく英国兵たち。必死で逃げる兵士たちに容赦ない攻撃が続く。民家の塀を乗り越えて逃げるのはトミー二等兵(フィン・ホワイトヘッド)で、彼が"陸"パートのメイン人物。10人程度はいたと思われる小隊も、気づけばトミーただ1人。土嚢を積んでバリケードが築かれた一角に出る。意を決して両手を上げ、イギリス人であることを叫びながら建物の陰から出る。今度はフランス語でイギリス人であることを叫ぶと銃撃はやみ、こちらに来るように合図がある。バリケードを乗り越えたトミーに「Bon Voyage」と言うフランス兵。トミーはさらに逃げる。そして、ダンケルクの海岸にたどり着く。イヤ、いきなりすごかった! スゴイ臨場感で、見ている側を一瞬で戦地に送り込む。ここから106分ずっと彼らと一緒に戦場にいた。

 

陸の時間軸は1週間。彼らの1週間が描かれてたのかな? 夜が来て朝が来てを何回か繰り返すけど、1週間分はなかったような? 撤退命令が出てから1週間ってことなのかな? 戦争時の指揮系統とか命令とかサッパリ分からないけど、今回トミーたちには撤退命令が出されたってことだよね? イギリスに帰るにはドーバー海峡を渡らなきゃならないわけで、そのためには海岸に向かわなければならない。撤退が目的なのでトミーたちから攻撃することはなく、ただただひたすら逃げる。そして攻撃される。これはホント怖い💦

 

ダンケルクの海岸には約40万人の兵士たちが帰りの船を待っていた。整然と列を作って待つ彼らを隠すものはなく、飛行機が飛んできて銃撃して来る。CGを極力使わないことで有名なノーラン監督。兵士たちの多くが段ボールだと語ったという情報もあるけどホントかな? どんよりとした空模様の中、彼らの置かれた状況の厳しさが伝わる。それでもここに辿り着くことができたのは運が良かったわけなのだけど。トミーは遺体を埋めているギブソン(アナイリン・バーナード)から水を貰う。ギブソンは遺体から靴を脱がし自ら履く。これは後の伏線。この不思議な出会いがトミーの運命を変えていく。

 

どうやら船が停泊中で負傷兵を優先的に乗せている様子。トミーとギブソンは、負傷兵を担架に乗せて走り出す。砂浜を必死に走る2人の先には、ぎっしりと兵士たちが並ぶ長い桟橋。これ桟橋がなかったから作ったんだっけ? そんなこと言ってた気がする。兵士たちの間を必死で通り抜ける2人。船の出航の出航を急ぐ上官。ドキドキする場面を盛り上げるのは、まるで2人の鼓動のような音。これがホントに効果的。全編通してハンス・ジマーの音楽が素晴らしかった。途中、戦闘機による爆撃に遭いながらも船へたどり着く。しかし、乗船できたのは負傷兵のみ。本来ならば2人は戻って列の最後尾に並ばなければならない。そこでギブソンが機転をきかせて桟橋の陰に隠れるようトミーを誘う。2人が乗ろうとしていた船が横転。兵士たちが海へ落ちて行く。そこで2人はアレックス(ハリー・スタイルズ)という兵士を救う。この人物が後の場面でのキーパーソンとなる。

 

えーと。ちょっと記憶が曖昧になって途中経過が忘れてしまったのだけど、とにかく3人は別の船に乗れる。これで祖国へ帰れると安堵するトミー。船内では食パンにジャムを塗ったものが配られる。これ今普通に食べたらたいしてありがたくもない感じだけど、気持ちは一緒に戦場にいたので、このパンがおいしそうでとってもありがたかった。しかしギブソンの姿がない。1人怯えて船外にいたのだった。これは2つのポイントで後の伏線。

 

ホッとしたのもつかの間、魚雷の攻撃を受けてしまう。船内には水があふれてくるけれど、扉が開かず外に出ることができない。そんな中、1人外にいたギブソンが扉を開けて兵士たちを助ける。水攻めは怖いわ~💦 たしかギブソンが何かを叫ぶんだけど、誰も聞いていなかった描写があったと思うけど、これって後から考えると伏線だったのかな? トミー、ギブソン、アレックスは救命ボートに向かうけれど、定員オーバーだと言われてしまう。うーん💦

 

3人はなんとかダンケルクの海岸に泳ぎ着く。しばし海岸で呆然としている姿はチラシなどで見た気がする。これは呆然としちゃうわ。しばらくすると10人程度の小隊が歩いてくる。ハイランダーと呼びかけていた気がするけど、ハイランダーって何だ? 彼らは海岸に打ち上げられた船があることに気づき、そこに向かうとのこと。同行する3人。船にはオランダ人の船長がおり、兵士たちを助けようとやってきたのだという。実際こういう人もいたのかしらね? 満潮になるまで待って出航することになる。

 

すると銃声が響き船に穴が開く。え? しばらくしてまた数発。次第に数が多くなる。これは逃げ場がない! とりあえず銃撃に耐えて潮が満ちるのを待つしかない。ハイランダーたちはトミーに外に出て様子を探るように言ったりと高圧的で船内の雰囲気も悪くなる。そんな中、ギブソンが一言もしゃべらないことを不審に思ったアレックスが、ドイツのスパイではないかと言い出す。ドイツのスパイならば外に出て囮になれというのだった。問い詰められてギブソンは自分がフランス兵であることを告白する。救出作戦はイギリス兵優先のため、遺体から軍服を奪ったのだった。これはギブソンを責められないな~💦 自分だって同じことをしたと思うし。船でギブソンが恐れて外にいたのは、イギリス兵たちに話しかけられたりしてイギリス人でないことがバレてしまうからだったんだね。

 

そんなことをしている間にも、銃弾は撃ち込まれている。オランダ人船長は命を落としてしまう。ようやく潮が満ちて船が浮くも銃弾の穴から水が流れ込んできて沈んでしまう。必死で逃げるトミーたち。しかし、ギブソンは逃げ遅れてしまう。トミーはギブソンがドイツのスパイだと責められている時でも、命の恩人である彼を糾弾することはできなかった。その感じが、極限状態において、他人を犠牲にしても自分が助かりたいという心理に押しつぶされそうな見ている側の気持ちを少し軽くする。

 

海:1日

イギリスの港では民間船が軍に徴集されていた。いわゆるボートまで徴用されるらしい。40万人だからね。船舶だけでOKなようだけれど、ドーソン(マーク・ライランス)は息子のピーター(トム・グリン=カーニー)と共にダンケルクに向かう。勝手に出航してしまったので将校?たちが慌てている描写があるけど、行くなら別にいいという感じで見送る。自発的な行為なのか、依頼のようなものがあったのか不明だけど、実際に民間人たちも多数参加したらしい。ピーターの友人のジョージ(バリー・コーガン)は2人の制止を振り切って同行する。これが彼の運命を決定する。

 

ドーソンの船は何船というんだろう? 船全然詳しくないから分からない。そんなに大きな船ではないけれど、寝室が1つある。海の時間経過1日というのは、この船でイギリス(どこの港だっけ?)⇔ダンケルク間を往復する時間。救助などの時間も含めるので往復だけならもっと短い時間で行けるけれど、それでも8時間くらいはかかるらしい。現在、最速だと2時間程度とのこと。ドーソンが普段この船をどういう目的で使っているのか説明はないけど、寝室などを含め船内の様子から趣味的な用途っぽい。そういう船で海を渡れるものなのね? あと燃料ってもつのかしらね? とかいろいろ考えちゃうけど、実際行っているのだから大丈夫だったのでしょう。

 

しばらく行くと、転覆した船の穂先に呆然と座っている謎の英国兵(キリアン・マーフィー)を発見する。これ役名が"謎の英国兵"らしい。謎の英国兵を救出するも彼は神経が高ぶっており、ピーターが差し出した紅茶も振り払ってしまう。船がダンケルクに向かっていることを知ると、引き返すように激しく主張。舵を奪おうとしたりと暴れる。一度はピーターに寝室に閉じ込められるものの、カギを開けると激怒しもみ合ってジョージを突き飛ばしてしまう。ジョージは頭から血を流し立っていることができず、目も見えなくなってきている様子。ピーターは応急処置をして彼を寝かせ、ドーソンに報告するも既に陸地から遠く離れてしまっているため、このままダンケルクに向かうと言う。確か、謎の英国兵に問われて答えたのだと思うけれど、ドーソンが断固として自ら救出に向かうのは自分たちが始めた戦争に若者たちを行かせてしまったという思いから。彼はピーターの兄である息子をこの戦争で亡くしていたのだった。特別ドラマチックに盛り上げず、淡々とした語り口で見せるこのシーンに、脚本も担当したノーラン監督の思いが込められているのかなと思った。バカな大人たちが若者を死地に追いやっているのだというような。もちろんそんなに単純なものではないけれど・・・

 

空:1時間

ダンケルク海岸の上空では2機のスピットファイアが撤退を援護すべくドイツ空軍と戦っていた。コリンズ(ジャック・ロウデン)とファリア(トム・ハーディ)は絶妙のコンビネーションで次々敵を撃墜していく。この2人がとにかくカッコイイ。トミーたちがひたすら逃げているのに対して、2人は常に敵を攻撃している。連合軍側からすればドイツ軍は敵だけれど、1人の兵士して見れば彼らにも人格があり、守るべき家族もいる。そう考えると、撃墜されることを単純に喜ぶべきではないかもしれないけれど、やはり2人の活躍をカッコイイと思ってしまう。ずっとどんよりしてたからスカッとする場面でもある。実際の作戦ではもっと多くの戦闘機が出撃していたそうだけれど、スピットファイアが2機しか借りれなかったからだったかな? そんな感じの理由で2機となったとのことだったと思う。まぁ、でもここはスッキリと2機で良かったと思う。

 

1時間というのは燃料が1時間分しかないからだそう。だから度々燃料計が映ってたのか! 時計のカチカチいうような音が常にしているのも印象的。そうだよね、すっかり忘れていたけど、燃料の問題があるから帰りのことも計算して戦わなきゃならないわけなんだよね。CGを極力使わないノーラン監督。今作も全く使っていないのかな? この戦闘機のシーンもCGなし? この迫力はスゴイ!

 

激しい攻防の中、コリンズの飛行機が撃たれてしまい、海水面に不時着を試みる。この対応も冷静な判断と対応でかっこよかった。ファリアが闘いながらコリンズの着水を気にしているのも印象的。着水には成功したものの、ハッチが開かず外に出ることが出来ない。次第に機内に水が入って来る。このままでは沈んでしまう。そこにピーターが現れて彼を救う。やったね👍 このシーンも良かった。

 

桟橋:陸に含まれる?

前述したとおり陸、海、空の3つの視点から描かれるのだけど、もう1つ別の視点がある。もしかすると陸に含まれているのかもしれないけれど、トミーたちとは全く交わらない視点。撤退の指揮をしていたウィナント陸軍大佐(ジェームズ・ダーシー)の元へ、イギリスからボルトン海軍中佐(ケネス・ブラナー)がやって来る。この作戦の指揮官ということかな? 当時の首相チャーチルがイギリス人以外は助けないと語ったと言って驚愕したけど、これは後の伏線。おそらくそう言うことで作戦に集中させようとしたのかもしれない。この2人のコンビも良かったし、ボルトンの毅然とした態度はかっこよかった。粛々と指示を出すボルトンだけど、船は次々沈没させられ苦境。そんな中、彼が海を見て言う一言が素敵。「祖国だ」とつぶやいた視線の先には、たくさんの民間船。ホントに小さな船もいる。ここは感動して泣いてしまった。女性の姿も見えてビックリ! 実際も参加していたのかしら?

 

さて、いよいよ3つ(4つ?)の視点が混ざり合う。船が沈没したトミーたちは、流れ出た重油にまみれて漂っていた。そこに現れたのがドーソンの船。ピーターたちは次々兵士たちを救っていく。トミーとアレックスも救われる。空ではファリアが孤軍奮闘している。ドーソンの船には重油まみれの兵士たちがあふれる。船室に横たわるジョージを気遣うピーターに、一人の兵士が彼が死んでいることを告げる。あら~ 恵まれた生活ではないらしいジョージは、自分に自信が持てないらしく、この機会に人の役に立ちたいと考えていた。全く何もできないまま死んでしまったのは切ない。後に謎の英国兵がジョージの様子を尋ね、既に亡くなっているのにピーターが大丈夫ですと答えるシーンがあって印象的。

 

実際は何隻くらい船が来たのか不明だけど、祖国だ!シーンで見せられた感じでは、大型船もいたにはいたけど、これで40万人救えるのか?という数だった印象。でもまぁそれはOK。40万人はフランス兵も含めての数だし。とりあえず、イギリス兵は撤退できたと報告すると、ボルトンは安堵してウィナントをねぎう。ウィナントは最後の船に一緒に乗り込むけれど、ボルトンは残ると言う。まだフランス兵を救わねばならないからと。カッコイイ! 実際、チャーチルはフランス兵も含めて救うと言っていたらしいけれど、この演出はカッコイイ。このボルトンのモデルになった人物は実在するらしいけれど、こんなカッコイイ人だったのかしら? 素敵✨

 

ファリアは途中で燃料が尽きることに気づいたようではあったけれど、あえて闘うことを選択したらしい。まぁ、この状況で燃料が尽きたからと引き返せないよね。敵機を全て撃墜した後、燃料の尽きたスピットファイアは静かに滑空して行く。その空と海岸線が美しくしい。このシーンは本当に素晴らくて涙があふれた💦 静かに海岸に着陸すると、スピットファイアを燃やす。彼の背後にはドイツ兵が迫っている。両手を上げて降伏するファリア。彼は捕虜になってしまうのね。無事、生還してくれればいいけれど・・・ この作戦の英雄の1人なのに。

 

場面変わってイギリスの港。人であふれかえっている。盲目の老人がアレックスに声を掛ける。ただ、生き残っただけだと言うアレックスに、生きていて良かったと言うのが感動的。一人の兵士がコリンズに空軍は何をしていたと罵声を浴びせる。黙して語らないコリンズに、ドーソンはみなちゃんと分かってると声を掛けるのも良かった。皆がそれぞれ出来ることを精一杯やった。

 

シーン変わって翌日、ピーターは新聞社にジョージの写真を持ち込む。新聞にはジョージの写真入りで兵士を救った英雄として記事が載った。セリフもないわずかなシーンだけど救われる。多くは語られなかったけれど、どうやら悲惨な生活ではないものの、あまり良いことのなかった少年の願いがかなった。

 

またシーン変わって列車の中。向かい合って座るトミーとアレックス。駅に着けば罵声を浴びせられるのではないかと怯えている。そんな彼を気遣ってか撤退作戦について報じた新聞記事を読み上げるトミー。新聞の内容は概ね好意的。読み進めるうち列車は目的地に近づく。すると窓の外には彼らを大歓迎する人々が。その姿に喜ぶアレックス。彼をしり目にトミーは新聞を読み続ける。そこにはこの撤退の成功により、まだまだ闘い続けること、撤退した兵士たちも、再び戦地に赴くであろうことが書かれていた。国民を鼓舞することが目的なのだから、大方の人はそう書く思うけれど、トミーはその言葉に暗澹たる思いを抱いた様子。その暗い少しショックを受けたような表情で映画は終わる。個人的にこれはとても強い反戦メッセージのように思えた。今日命を救われた青年は、明日は別の戦地に送られて命を落とすかもしれない。そういう場所にこの青年を送っていいのか?というような。

 

イギリス政府と軍が行った作戦を、イギリス側の視点から描いているわけだから、公平な視点とは言えないかもしれない。敵であるドイツ兵の姿を一切描かないことについては、いろいろな意見があるとは思うけれど、今作に関しては良かったと思う。彼らを糾弾することも、擁護することもなく、機械的なというか無機質な存在にしているのは、戦争の加害者は敵軍兵士ではなく、彼らを戦地に追いやった人物たちであるということなのかなと。まさに、前述したとおりドーソンんのセリフで出てくるけれど、それこそがノーラン監督のメッセージなのかなと思った。

 

キャストはみな良かったと思う。トミーのフィン・ホワイトヘッドはセリフが少なく、ほぼ無表情ながらも彼の感じる恐怖が伝わって良かった。それが見ている側を引き込んでいった。特別戦闘能力が優れているわけでもなく、特別勇敢なわけでもない感じが共感しやすい。ラストの表情が良かった。謎の英国兵のキリアン・マーフィーが良かった。彼が取り乱したことにより、1人の少年を死なせてしまうけれど、海の真ん中で1人取り残された彼が正気を失っていたとしても責められない。そういうのがキリアンの演技で伝わってきた。素晴らしい。ボルトンのケネス・ブラナーも良かった。到着時の一言で嫌な人物なのかと思わせて、最後にニヤリとさせる。それは脚本や演出によるものだけど、やはりその間のケネス・ブラナーの演技のおかげ。

 

ファリアのトム・ハーディーがひたすらカッコイイ。ホントにただただ戦闘機を操り、敵機を爆撃しているだけなんだけど、とにかくかっこいい。顔やスタイルがというんじゃなくて、やっぱり男性の真剣な姿ってかっこいいなと。そして、そこに少し切なさというか憤りのようなものを感じさせつつ、捕虜になってまで仲間を救う姿がカッコイイ。ヘルメットとマスク着用なので、ほとんど顔が見えないけどファンの方は必見だと思う。そして、ドーソンのマーク・ライランスが素晴らしい! イヤ、演技上手いのは知っていたのだけど、この自分の中に湧き上がる何かに突き動かされる初老男性のかっこよさったら。結果的にジョージを見殺しにすることになってしまったけれど、多くの若者の命を救った。少し頑固だけれど、それは強い信念があるから。ドーソンの言う「自分たちが始めて、若者を戦地へ送ってしまった」というセリフが、この映画のキモなわけで、それが本当に説得力のあるセリフとして胸に響いてきた。素晴らしい

 

ノーラン作品常連で大好きなマイケル・ケインはファリアたちの指揮官として、声のみ出演していたそうだけれど、見ている間は気づかず残念💦

 

とにかく106分ずっと緊張が続く。適度な緩急はついているけれど、ホッとするシーンはほとんどない。食パンのシーンとか数シーン。その臨場感がすごくて、ずっと彼らと一緒にいた。ホイテ・ヴァン・ホイテマの映像が素晴らしい。ほぼずっと曇天。特に兵士たちが並ぶ海岸のどんより感が絶望的な気分にさせる。そして、作戦が上向くにしたがって空模様が好転してく。ファリアのスピットファイアが海岸線を降下していく時の、空と海の美しさが印象的で涙が出た。そしてハンス・ジマーの音楽が素晴らしい

 

見てから3週間経ってしまったけど、まだ上映されているらしい? 戦闘機などの知識があるともっと楽しめるのかな? 戦争映画好きな方はきっと好きでしょう。戦争映画苦手な方でもこれはそんなに残虐シーンはないから大丈夫じゃないかな? とはいえ臨場感がすごくてホントに怖いけど(笑) ノーラン監督好きなら既に見ているよね。前述したけどトム・ハーディーファンの方必見! マーク・ライランス好きな方も是非是非!できればIMAXで!

 

『ダンケルク』Official site


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