最初の一冊~松村比呂美

自著の宣伝のために始めたブログですが、今では、風景や食べ物の写真が主になっています。

北日本文学賞

2005-03-26 | 小説
「北日本文学賞」は、地方文学賞では人気も権威もある賞で、選考委員は、
宮本輝氏おひとりです。
通常は、最終候補者の中から、大賞ひとりと、選奨ふたりが選出されるの
ですが、私が最終候補に残ったときは、大賞ひとりと、選奨がひとり。
それで、私の選評は……。
小説の内容について触れたあと、「この人の作品も選奨にしようかと
思ったが、知ったかぶりが鼻についたのでやめた」
「そ、そんな~宮本先生~」
私は、思わず、叫びたくなりました。
しかし、確かに、思い当たることが……。
登場人物のひとりが、病気について語るシーンがあるのですが、
十分、自分の中で消化することなく、書いてしまいました。
聞きかじりをそのまま披露するほど、お粗末なことはないですね。深く反省。
もちろん、宮本先生は大好きな作家ですので、それ以後も、
根に持つことなく(笑)、本を読ませていただいています。
ただ、宮本先生の新刊を手にするたびに、選評の、「知ったかぶりが~」の
フレーズを思い出してしまうのです。(笑)
そして、その後、知ったかぶりなど絶対にしない友人が、あっさり
大賞を受賞したのでありました。(ううっ)

写真は、昨日に引き続き、Kさんから送信していただいた、見事な蘭です。
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