最初の一冊~松村比呂美

自著の宣伝のために始めたブログですが、今では、風景や食べ物の写真が主になっています。

小椋佳ファイナルコンサート「余生、もういいかい」

2022-12-05 | 福岡
北九州市のソレイユホールで開催された、小椋佳 ファイナルコンサート「余生、もういいかい」に行ってきました。

来月79歳になられるという小椋佳さんは、60年間で2000曲も生み出されたそうです。
トークも面白く、銀行員の頃、寺山修二さんの家に頻繁に行っていて、寺山さんに誘われてレコーディングに参加したという話も興味深かったです。
その歌を聞いたレコード会社のディレクターに声を掛けられたのがきっかけで、レコードデビュー(アルバム「青春 ~砂漠の少年」)となったそうです。
「青春 ~砂漠の少年」に収録されている「さらば青春」。この曲がなかったら、歌手としてのその後はなかったと言われていました。
「愛燦燦」美空ひばりさんは、やはり特別な存在だったようです。
「ラピスラズリの涙」 カラオケバトルで評判になった林部智史さんの歌声を、評価しているのが伝わりました。
「夢芝居」レモンサワーのCMで流れている梅沢富美男さんの夢芝居のイントロ部分。その印税に関する秘話に大爆笑。
井上陽水さんと作った「白い一日」。初めて顔出ししたライブコンサートの話も楽しかったです。
観客は、私たち夫婦と同世代の方たちがほとんどでしたが、若い方の姿もちらほら。
銀河英雄伝説外伝 第2期 主題歌などを手掛けたことで、若い方も関心を持っているようです。
挑戦することへのメッセージなのか、こぶしを動かして、力強く歌われていました。
「しおさいの詩」「シクラメンのかほり」「俺たちの旅」「愛しき日々」「山河」「もういいかい」、どの歌も。胸に沁みました。
銀行員時代に、北九州市にある安川電機の査定をした話や、高齢になっての生活のあれこれなど、トークは笑いが絶えませんでした。
さだまさしさんとふたり、話が長いということで有名だそうです。
トークが長引いて、2時間半のコンサートで4曲しか謳わなかったこともあるとか。
声が掠れたり、途中で咳が出たりすることもありましたが、思い出深い歌を生で聴くことができ、心地よい余韻がいつまでも続きました。

ただ、ひとつだけ残念だったことが……。
チケットを取るのが遅れて、2階席の後ろのほうのだったのですが、休憩をはさんだ第二部から、前の席の人が前のめりになり、小椋佳さんの姿が見えなくなってしまったのです。


「前のめり」がうしろの席の視界をどれほど遮るか、博多座が検証したYouTubeです。

私は前のめりでの鑑賞はしたことがありませんが、ほかに迷惑をかけていることがあるかもしれないので、気を付けようと思いました。


既刊本等はここにまとめています。
勝手ながら、コメント機能はOFFにしておりますので、
ご意見などは、下記のメールアドレスまでお願いします。
hiromi20050115@yahoo.co.jp