美術展まとめ（１月～３月）

記憶が新鮮な順に・・・

ボルゲーゼ美術館展
於：東京都美術館（上野）
入館料：ペアチケット（１８００円）

改装前の、最後の展覧会でした。
結構期待して行ったのに、見所は、

ラファエロ「一角獣を抱く貴婦人」
カラバッジョ「洗礼者ヨハネ」
くらい？

「一角獣～」は、ラファエロの若い頃の作品だから、
やや固さが残っていたけれど、凛とした空気が漂う清々しい作品
一方「ヨハネ」は、とろんとしてセクシー過ぎる！

激混みであろう日曜午後に行ったのに、がら空きでした。
クチコミで評判が広まっていたのかなあ
ボルゲーゼは、絵画だけ持って来ても意味が無く、建物や庭園を含めて総合的に鑑賞する美術館なのかも。

ちなみに、熱心な美術ファンではない旦那によると、「ボルゲーゼ」と言われても、イマイチピンと来ないみたい・・・
メジャーではないところが、空いていた原因の１つかも？
どうせ、今後六本木で開催される「オルセー」や「ゴッホ展」には、イベント感覚の観客が来ちゃうんだろうなあ

ルノワール－伝統と革新
於：国立新美術館（六本木）

夜間開館の金曜に行きましたが、意外とお客さんが入っていました！

お気に入り：
「団扇を持つ若い女」
モデル、団扇、お花、壁の模様、全てに隙がない
グリーンのストライプから、歯磨き粉のラインを連想しました

「ブージヴァルのダンス」
今この瞬間、くるっと回ったみたい！

「エッソワの風景、早朝」
エッソワは、ルノワールが人生で最も幸せな時間を過ごした地。
慈しみの心が画面いっぱいに溢れていて、こちらもこの上なく幸せに

ルノワールは今までほんわか、ぼんやりした作家だと思っていたけれど、
光の取り入れ方、計算された構図、瞬間を切り取る能力にはっとしました
最近見直した画家は、セザンヌとルノワール！

ルノアールづくしの幸せなひととき！
他の画家の作品がない分、目一杯浸れました

それから、ＵＰし損ねた、

ガランスの悦楽 没後９０年　村山カイ太（カイは、木へんに鬼）
於：松濤美術館（渋谷）
入館料：一般３００円

カイ太の作品がまとめて見られるとのことで、楽しみにしていました。
松濤美術館へは初めて行ったのですが、
井の頭線・神泉駅からポイント毎に標識があって、迷うことはありませんでした。

サブタイトルの「ガランス」とは、茜色のこと。
情熱的なカイ太は、「火だるまカイ太」とあだ名されている通り、
この色を好んでいたようで、代表作「尿する裸僧」は、ガランス塗りたくり！！
これは「絵にしていいのか？」と思ったほどあまりに衝撃的なタイトルと構図ですが、
目が離せませんでした。

新聞の評論に「決して上手くはない絵」とあったけれど、
ものの本質を逃げずに真っ直ぐ捉えている点では、上手いと思いましたが・・・

「ためらうな、恥ぢるな、まっすぐにゆけ」で始まる詩は、停滞したときに勇気づけられるかも