マリの水彩画とグルメ

MARINE blog 水彩画家・家庭料理研究家のMariがつづるルポと日記
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帰る場所…。

2008-10-26 22:25:09 | サッカー
 次男坊が所属する中学のサッカー部が、この度グループリーグ1位で「9支部サッカー新人大会」の決勝トーナメントに進みました。
 トーナメントを勝ち上がり都大会出場できるよう更なる力を付けようと、YコーチがOB達に声をかけ試合をさせることにしました。
 今でも高校や大学のサッカーで活躍しているOB達ですから、今のところ結果を出している中学生もなかなかお兄さん達から点を奪えず…。お兄さん達は大人げなく(笑)中学生相手に得点を重ねるのでした。

 しかし中には違う部に所属している子やサッカーをやめている子も居て、長男は今はトライアスロン部でサッカーはしていません。
 この日も「体なんか動かねぇよ、いちお行くけどぉ、やるかどうかわかんないし…」と「行こ行こ!」とウキウキしている私とは温度差がありました。
 が、ピッチに立てば「水を得た魚」状態(笑)。「いやぁ…やりたい事はわかってるんだけど、体が付いて来ねぇ!」と言いつつも笑顔で、1アシストの結果も出し満足げでした。
 体はちゃんと7年分のサッカーを覚えているんですね…。

 ニヤニヤとピッチを眺めているとコーチが「いやぁ、みんな集まってくれてありがたいっすよ」と話しかけてくれました。
 「うんにゃあ、声をかけてもらえるってありがたいっすよ」と返すと、「たまにはOB達に、お前らには帰る場所があるんだよって知らせたくてさ…」と、コーチ…。

 そう、有名なセリフに「僕にはまだ帰る場所があるんだ こんなに嬉しいことはない…」があるけれど、人は独りで生きていかれないと言われるけれど、孤独が一番辛いですよね…。

 悩みって打ち明けづらかったり、あえて辛い想いを話すために人に会うなんて事、特に男子はしなかったりするのかもしれないけれど、こういう場で小学校から一緒にサッカーをしていた子達と、あの頃のままのタダのサッカー小僧の気持ちでボールを追うと、少なくとも孤独感は払拭されるんじゃないかって思うんです。
 
 そして中学生も高校生も、少し上の、自分の手の届く未来に居るお兄さん達に触れる事で、たとえ今行き詰まっているとしても、ぽっと将来をイメージする事ができたりするんじゃないか?って思うんです…。
 
 どんなに辛くても、独りじゃないって思えば、きっと生き続けてくれると思うのです。
 ジャイアンみたいだけど(笑)コーチのあったかい心遣いがありがたく、そして心強いと思いました。

 幸い息子達にはいい仲間達とコーチや顧問の先生のような大人達がまわりに居てくれています。地域でいただいた宝物。親子共々大事にしていきたいなと、しみじみメントールの香りあふれる室内で(笑)思うのでした。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大事ですね。 (satoko)
2008-10-26 23:59:10
私はこどもが小学校に上がる時、いろんな居場所を作ってやりたいと思いました。
もしも、ここがダメでもあそこがある。
いじめで死んでいくこどものニュースを見るたび、居場所ってひとつじゃないんだよ。と言ってあげたくなりました。
人間はついグループを作って、その中の価値観だけに偏ってしまうけど、いろんな仲間がいて、そこから飛び出してもいつも帰れる場所があるってすてきですね。
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大人もですね… (マリ)
2008-10-27 00:49:50
satokoさん
本当にそう思います。
残念ではあるけれど、必ずしも居たい居場所がここちいいとは限らなかったりするし、ありがたささえ感じない居場所もあったりするんですよね。
いくつもある子は幸せ…。
でも大人も同じだと思うのです。
居場所は一カ所じゃないし、必ず帰れる場所があるって、実感して行き抜いて欲しいです。
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 (じうべ)
2008-10-28 15:43:45
ガンダムだ!
アムロの言葉ですねぇ(笑)

帰れる場所があるってわかるなら
また旅立つこともできるのですね。


日々旅にして旅を住処とす。

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なるほど… (マリ)
2008-10-28 22:01:23
じうべさん
そぉですぅ~(笑)
しかしいいことおっしゃいますね…。
「いつでも好きなとき帰っておいで」というおおらかな気持ちで、
息子達を送り出したいです。
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