マリーナ動物病院スタッフブログ

動物病院に勤務する私達の日々の出来事

院長より

2008-12-02 11:29:23 | Weblog

11月30日の日曜、東京の日本獣医生命科学大学にて漢方講座を受けてきました。

8月から1年間のシリーズでワンちゃんネコちゃんへの漢方薬の応用を学んでいます。


人間の医療の分野では、現在数多くの大学病院や臨床の現場で外科手術前後
(免疫を上げる、感染を防ぐ、炎症反応の抑制、出血の防止、造血幹細胞への作用)
の適用や皮膚疾患、抗癌剤使用時の副反応軽減に使われており
医学的根拠の元に研究が進められています。

私は西洋医学のみでなく東洋医学も併用し
生きている動物の体の状態を少しでもよい方向に持って行く医療を目指しています。

生き物の体はそれぞれが体を構成する部分の一部ですが決して単独では働くことが出来ません。
肝臓に腫瘍がある患者さんの場合、肝臓だけをターゲットに治療すればいいのかというとそうではないのです。
肝臓には沢山の血液が送り込まれ、また肝臓が体の中の不純物を無毒化したり濾したりして
血液や免疫をつかさどる細胞を体内のあちらこちらに送り出しています。

体はひとつの大きな森
その中の一本一本の木や小川が各臓器と考えていただければご理解いただけると思います。
一つの小川が澱めばその両岸にある木々や下草も影響を受け
ひいては森全体が枯れていくのが病気の発症や進行です。

今後も体全体見つめる医療を行っていきたいと思っています。


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